アルファロメオがジュリアの高性能限定モデル「GTA」の車両価格を発表。合わせてレーシングヒストリーを表現したボディカラーを公開

アルファロメオが創立110周年を記念した500台限定のスペシャルモデル「ジュリアGTA」の欧州における車両価格をアナウンス。GTAが17万5000ユーロ(約2020万円)~、GTAmが18万ユーロ(約2080万円)~に設定

 フィアット・クライスラー・オートモビルズ(FCA)の1部門である伊アルファロメオは4月30日(現地時間)、同ブランドの創立110周年を記念した限定モデルで、ジュリア・クアドリフォリオの高性能バージョンとなる「GTA」、およびサーキット走行向けの「GTAm」の欧州市場における車両価格を発表した。現地での予約受注は3月6日から開始しており、販売台数は2仕様合わせて500台の限定。車両価格はGTAが17万5000ユーロ(約2020万円)~、GTAmが18万ユーロ(約2080万円)~に設定する。

▲アルファロメオ・ジュリアGTA 車両価格は17万5000ユーロ(約2020万円)~に設定。販売台数はGTAとGTAm合わせて500台の限定。ドアミラーカバーにはイタリアのトリコローレカラーをアクセントで入れる
▲アルファロメオ・ジュリアGTA 車両価格は17万5000ユーロ(約2020万円)~に設定。販売台数はGTAとGTAm合わせて500台の限定。ドアミラーカバーにはイタリアのトリコローレカラーをアクセントで入れる

 GTAのAはイタリア語の“Alleggerita”の略で、日本語では“軽量化”を意味する。この車名が示す通り、新型GTAは車両重量の徹底した軽量化が図られた。エンジンやドア、サスペンション部材には軽量なアルミニウム材を採用。また、ドライブシャフトやフロントフード、フロントバンパー、フロントホイールアーチ、ルーフ、リアホイールアーチインサートなどはカーボンファイバー材で仕立てる。さらに、内装パーツの一部簡略化も実施。結果として、後述する専用エアロパーツを装着しながら、車重はベース車比100kg減の1520kgを実現した。
 外装面ではエアロダイナミクス性能の向上を徹底追求し、専用デザインのサイドスカートやリアスポイラー、アクティブフロントスプリッターなど、F1でタッグを組むザウバーエンジニアリングと共同開発した「ザウバーエアロキット」を組み込んだことが訴求点だ。また、アクラポヴィッチ製のチタンエグゾーストシステムはカーボンファイバー製のリアディフューザーと一体化してアレンジ。足もとにはセンターロック式の専用20インチホイールを組み込む。さらに、前後のトレッド幅を50mm拡大し、同時にサスペンションのダンパーおよびスプリング、ブッシュ類のセッティングを徹底的に見直して、ハンドリング性能とトラクション性能を大幅に高めた。
 搭載エンジンはベース車の2.9リットルV型6気筒DOHCツインターボをチューンアップした専用ユニットで、最高出力はベースユニット比+30psの540psを発揮。パワーウエイトレシオはクラストップレベルの2.82kg/psを達成した。

▲サーキット走行向けのアルファロメオ・ジュリアGTAm 車両価格は18万ユーロ(約2080万円)~に設定。リアシートを取り払って2シーターとしたうえで、カーボンファイバーシェルのバケットシートやサベルト製6点式ハーネス、レッドカラーのロールバーなどを装備する
▲サーキット走行向けのアルファロメオ・ジュリアGTAm 車両価格は18万ユーロ(約2080万円)~に設定。リアシートを取り払って2シーターとしたうえで、カーボンファイバーシェルのバケットシートやサベルト製6点式ハーネス、レッドカラーのロールバーなどを装備する

 今回の発表では、アルファロメオのデザイン部門であるチェントロ・スティーレが手がけたスペシャルなボディカラーも公開される。基本テーマは、アルファロメオの偉大なレーシングヒストリーの表現。1971年のヨーロピアン・ツーリングカー・チャンピオンシップ(ETCC)を制したイエローノーズとレッドのカラーリング、スプリントGTAに採用された左右非対称(asymmetrical)ノーズ、1300GTAジュニアに採用された対称(symmetrical)ノーズ、歴史的なホワイトマスクやラテラルストライプ、アルファロメオのロゴなどを新たなアレンジで採用した。なお、標準設定の外装色にはGTAレッド、トロフィホワイト、モントリオールグリーンをラインアップしている。
 以下の写真で、GTAmのレーシーなスペシャルカラーをお楽しみいただきたい。

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