英国ロータス カーズは5月6日(現地時間)、ロータス・エリーゼの特別仕様車「クラシックヘリテージエディション(Classic Heritage Editions)」を発表した。車両価格は4万6250ポンド(約610万円)で、生産台数は100台の限定だ。
今回設定されたロータス・エリーゼ「クラシックヘリテージエディション」は、2ZR-FE型1798cc直列4気筒DOHC16VデュアルVVT-iスーパーチャージャーエンジン(220ps/250N・m)をミッドシップ搭載したうえで、904kgの車両重量を実現した“究極のライトウェイトスポーツ”として名高い「エリーゼ・スポーツ220」をベースに、ロータスのアイコニックな4台のF1マシンをモチーフとしたスペシャルなカラーリングを導入したことが特徴である。
注目のボディカラーを見ていこう。まず、ブラックのボディカラーにゴールドのストライプをあしらった仕様は、1972年にエマーソン・フィッティパルディ選手がシーズン5勝を上げてチャンピオンに輝いた、いわゆる“JPS(ジョン・プレイヤー・スペシャル)”カラーのロータス「タイプ72D」をモチーフとする。一方、内装には「インテリアカラーパック(interior colour pack)」が標準装備され、シートのセンター表地やステッチ、アッパードアトリム、シフト周囲などはストライプカラーと同系色で仕立てた。
次にレッドのボディカラーにゴールド&ホワイトのストライプを配した仕様は、1968年シーズンにグラハム・ヒル選手をチャンピオンに導いたロータス「タイプ49B」がモチーフ。内装にはレッドのシートセンター表地やアッパードアトリムにゴールドのアクセントカラー、ホワイトのステッチなどを採用した。
3台目のブルーのボディカラーにレッド&シルバーのストライプを配した仕様は、1981年シーズンにエリオ・デ・アンジェリス選手やマリオ・アンドレッティ選手、ナイジェル・マンセル選手らが駆った、いわゆる“エセックス”カラーのロータス「タイプ81」がモチーフ。内装にはブルーのシートセンター表地やアッパードアトリムにレッドのアクセントカラー、ブルーのステッチなどを採用した。
そして、4台目のダークブルーのボディカラーにホワイトのストライプを配した仕様は、1960年シーズンのモナコGPにおいてスターリング・モス選手のドライブでロータス初のポールポジションと優勝を獲得したロータス「タイプ18」がモチーフ。内装にはレッドのシートセンター表地やダークブルーのアッパードアトリムとステッチ、ホワイトのアクセントカラーを採用した。
また、全カラーのダッシュボードには専用のシリアルナンバープレートを特別装備。さらに、通常モデルではオプション設定のDABデジタルラジオ+4スピーカーやエアコン、クルーズコントロール、レーシングフィニッシュの超軽量アロイホイール、2ピースディスクブレーキ、ブラックカーペット+フロアマットなどを標準で備えている。