バリューモデル・パーソナルセレクション by 山本シンヤ
第3世代GTーRと呼ばれるR35型は「マルチパフォーマンススーパーカー」をコンセプトに2007年に登場。「アスリートのようにGTーRは毎年進化する」という宣言のもとイヤーモデル制を採用。現在も世界トップクラスのパフォーマンスを備える。最新のGTーRは最良のGTーRだ。
世界に数多くのスーパーカーが存在するが、街乗りからニュルブルクリンクまで、誰もが気軽にドライビングできるのは、GTーRだけ。その価値は非常に大きい。
モータースポーツ直系モデルのWRX・STIに対して、歴代WRXシリーズが築き上げてきた運動性能をキープしながら、環境&燃費性能、快適性や内外装の質感にこだわったのがWRX・S4。FA20型・直噴フラット4ターボ(300ps/400Nm)+CVT、S4専用サスペンションを採用。
「誰が乗っても高性能を感じられる」、「ハイスペックなのに乗りやすい」を達成した。早めに入手しておきたい孤高のスポーツセダンだ。
クロスオーバーSUVは世界的な人気ジャンル。エスクードは隠れた実力派。内外装はどちらかというと地味系だが、各部の完成度は高い。パワートレーンは1.4リッター直噴ターボ(136㎰)+6速AT。シャシーはクラストップ級のオン/オフのバランスを誇る。安全装備も充実している。
メインマーケットの欧州では高い人気を誇り、バックオーダーを抱えている状態だ。価格は270万8200円。性能を考えるとリーズナブルだ。
選択ポイントはズバリ、コストパフォーマンス。“価格に対して、どれほどの魅力があるのか?”。単純に“安いからお得”という話ではない。“値段以上の価値があるクルマ”に注目した。そういう視点で最近の日本車を見ると“燃費がいいのは当たり前、その先が大切”ということに気づき始めている気がする。