SUBARUは5月26日、WRX S4に特別仕様車「WRX S4 STI Sport♯」をラインアップし、同日より先行予約受注を開始した。販売台数は500台限定で、受注期間は10月22日までを予定しているが、計画台数に達した時点で受注は終了。車両価格は474万1000円に設定する。
今回発表された「WRX S4 STI Sport♯」は、通常モデルのWRX S4 STI Sportをベースに、走りの愉しさと上質さをより“シャープ”にトータルコーディネートし、「STI Sportの完成形」に仕立てたことが特徴である。
まずパフォーマンス面では、FA20型1998cc水平対向4気筒DOHC直噴ターボエンジンのファインチューニングを実施。エンジントルクの強化を狙って、STI製低圧損エアクリーナーエレメントとSTI製低背圧パフォーマンスマフラー(STIロゴ入り)&エキゾーストパイプリアを組み込む。この結果、加速中のエンジントルクは最大10%アップ。アクセル操作に対するレスポンスも向上した。また、CVTオイルクーラーと強化タイプのラジエターファンも導入。パワートレインの冷却性をより高めて、スポーツ走行時の熱ダレを効果的に抑制した。
シャシー面の強化もトピックだ。WRX向けとして国内初となるSTI製フレキシブルドロースティフナーリア(STIロゴ付)&ガードバー(チェリーレッド塗装)を採用したほか、STI製フレキシブルタワーバーフロント(STI Sport ♯専用・STI Sport ♯ロゴ付)やSTI製フレキシブルドロースティフナーフロント(STIロゴ付)の装着などにより、操舵応答性はベース車比で約10%シャープに、かつ操縦安定性はピーク値で約4%アップ。ハンドリング性能を大幅に向上させ、「運転が上手くなるクルマ」に仕上げた。
静粛性の向上を図ったことも訴求点。吸音材および制振材を効果的に追加し、ロードノイズ周波数帯を約0.5dB、音量で約6%低減する。この結果、前後席ともに会話明瞭度は確実に向上した。
エクステリアについては、コンプリートカーのS208やEJ20 Final Editionで好評を博したエアロパーツ群を鋭意採用。大型フロントアンダースポイラー(艶ありブラック)やダークグレイシリカ塗装のフロントグリル、8.5J×18サイズのブラック塗装アルミホイール、エアアウトレットグリル付リアバンパーなどを特別装備する。
ボディカラーには特別設定色のセラミックホワイトのほか、アイスシルバー・メタリック、クリスタルブラック・シリカ、WRブルー・パールをラインアップした。
インテリアに関しては、ブラック&シルバーのモノトーンでコーディネートしたうえで、ウルトラスエード巻ステアリングホイール(シルバーステッチ、STIロゴ入りハイグロスブラックベゼル)や本革巻シフトレバー(シルバーステッチ、高触感革+ハイグロスブラック加飾パネル)などを標準装備して洗練された大人のスポーティさを表現。また、前席にはウルトラスエード/本革表皮のRECAROシート(ブラック、シルバーステッチ+STIロゴ入り)を装着した。
なお、SUBARUは特別仕様車の設定と同時に、WRX S4の年次改良も実施。グレード展開では「GT」と「GT-S」を廃止し、「STI Sport」に一本化。また、カタログ燃費をWLTCモードに対応させるという。