トヨタ・ランドクルーザー/スズキ・ジムニー/ランドローバー・ディフェンダー/JEEPラングラー
TOYOTA ランドクルーザー
究極4WD。世界で最も信頼されるオフローダー
ランクルの本質は、「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」こと。日本ではそこまでの性能は必要なくても、乗れば満ち足りた気持ちになれる。最新300型の系譜に連なる乗用系の100は、それまでのレンジローバーに替わって高級SUV市場で覇権を獲得した。ヘビーデューティ系の70は、厳しい環境に対応した性能を必要としている世界中のユーザーに愛用され続けている。圧倒的な走破性をベースに快適性の面でも極めたのがランクルだ。(岡本幸一郎)
購入ガイド:300の納車は4年待ち。プラドは間もなく新型に移行予定。中古車価格は高値安定。価格は新車と同等
SUZUKI ジムニー
世界一コンパクトな本格派、本物を味わう喜び
ジムニーは、1970年の誕生以来、軽自動車唯一のクロスカントリー4WDとして愛されている。称賛すべきは、ラダーフレーム式シャシーと前後リジッド式サスペンション、副変速機付きパートタイム4WDという基本設計をキープしている開発姿勢だ。基本に忠実なメカニズムは、本物の手応えを教えてくれる。小型で軽量な点も走破性では有利。SUVの乗用車化が進む中で、オフロード性能を重視した存在感はさらに高まっている。(森口将之)
購入ガイド:最新モデルは各部の信頼性が一段とアップ、快適性も高まった。自分なりにカスタムするのも楽しい
LAND ROVER ディフェンダー
伝統を継承、英国流4WDの世界
1940年代から最近まで70年近くの歴史を持つ1stモデルを、これから手に入れるとなるとかなりの覚悟が必要になるだろう。それでも、ディフェンダーが世界中に熱心な愛好家が存在する名作であることは間違いない。一方、現代の技術で復活したディフェンダーは、最新クロカン4WDとしてまったく新しい価値を身につけた。超個性的な容姿の魅力は絶大。内容はいたって現代的で意外なほど軽快に走れる。オフロード走破性は折り紙付きだ。(岡本幸一郎)
購入ガイド:新型の人気は沸騰。早めの予約がベター。旧型はクラシカルな走り味。クセは強いが独自の魅力がある
JEEP ラングラー
The原点、すべてはJEEPからはじまった!
ジープは、4WD専門メーカーとして70年以上の歴史を持つオフローダーの代名詞ともいえるブランド。ラングラーは、その象徴的な存在だ。実はジープにとって日本市場は北米に次ぐ世界で2番目の規模を誇り、しかもラングラーはジープ全体の4割を占めるほど売れている。都会派SUVが増える中、ラングラーの「本物感」はますます魅力を増している。最近、価格が改定され値上がりしたが、なお内容のわりに割安感がある。(岡本幸一郎)
購入ガイド:米国車ながら右ハンドル。日本でも使いやすい。旧型は3.6リッターV6に変更された2012年以降がいい