日産GT-R(R35)/スカイラインGT-R(R32&R33&R34)の魅力
海外の専門家たちと日本車の話になったとき、彼らが口を揃えて称賛するのがR35型GTーRと、第2世代のスカイラインGTーRたちだ。そしてこうもいう。「気軽に買えるキミたちがうらやましいよ」と。
最近では第2世代の価格が高騰し、R35型もスペシャルモデルは新車価格以上で取引されている。日本に住んでいても決して「気軽」なモデルではなくなった。嘆く人も多いが、それだけ価値があり、世界で羨望を集めている証拠。誇らしいではないか。
海外のカーガイから見たGTーRの魅力は、ズバリ、個性的であること。4WDスポーツカーの雄にふさわしい戦闘的なデザインに加え、メカニズムや性能が高評価を得た。そして彼らの目には、日本車の代表と映っているようだ。
4WDスポーツカーとして新たな地平を拓く──1989年に登場したR32型はそういうクルマだった。チューニング次第で、スーパーカー級の速さを引き出せる潜在能力の持ち主。R33/R34型はその進化版。マニアの間でR32型が神格化されるのは、1stモデルゆえの崇拝なのだろう。
現行R35型はといえば、標準状態の性能で世界トップレベルに君臨した。デビュー後、10年以上たったいまなお、絶対性能は第一級をキープする。サーキットからオープンロードまで安定して速く、操る楽しみがある。ぜひともいまのうちに、状態のいいR35型に乗っておくべきだ。
購入ガイド:R35型がデビューした折、メーカーは中古車市場の充実を明言。メンテナンス体制を工夫し良質なクルマを供給できるようにした。R35型はコンディション良好車が多いが、価格は高値安定。買い得感は薄い