ベントレー・フライングスパーにSシリーズを新設定。V8モデルのほかV6ハイブリッドモデルも選択可

ベントレーがラグジュアリーサルーンのフライングスパーにSシリーズをラインアップ。ダークカラーのアクセントを施したエクステリアに専用2トーンカラーのインテリアを採用

 英国ベントレーは2022年6月13日(現地時間)、ラグジュアリーサルーンのフライングスパーにSシリーズをラインアップすると発表。合わせて、実車を本年6月23日~26日に英国で開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(Goodwood Festival of Speed)」において初披露するとアナウンスした。

▲ベントレー・フライングスパーS ドライビングパフォーマンスを重視した機能装備や内外装パーツを採用して、よりスポーティな4ドアサルーンに仕立てる
▲ベントレー・フライングスパーS ドライビングパフォーマンスを重視した機能装備や内外装パーツを採用して、よりスポーティな4ドアサルーンに仕立てる

 新設定のフライングスパーSは、パワーユニットに2.9リットルV型6気筒DOHCターボエンジン+モーターのハイブリッド(544ps/750Nm)または4リットルV型8気筒DOHCツインターボエンジン(550ps/770Nm)を搭載するラグジュアリー4ドアサルーンのフライングスパーをベースに、ドライビングパフォーマンスを重視した機能装備や大胆かつスポーティな内外装パーツを採用して、よりパワフルなキャラクターに仕立てたことが特徴である。

▲ダークティンテッドタイプのLEDリアコンビネーションランプやブラック仕上げのクワッドテールパイプフィニッシャーを採用
▲ダークティンテッドタイプのLEDリアコンビネーションランプやブラック仕上げのクワッドテールパイプフィニッシャーを採用

 まずエクステリアでは、グロスブラックのフロントグリルにロアバンパーグリル、ダークティンテッドタイプのLEDヘッドランプおよびLEDリアコンビネーションランプ、ブラックのクワッドテールパイプフィニッシャーなどを採用して、精悍なルックスを創出。また、フロントフェンダーにはSバッジを、トランクリッドにはブライトクロームのレタリングで仕上げた“ウイングドB”バッジと“BENTLEY”ロゴを配してスペシャル感を強調する。足もとには新設計のY字型5本スポークデザイン22インチアロイホイールを装着し、カラーはグロスブラックまたは新しい仕上げのペールブロッガーサテンが選択可。ほかに、グロスブラックまたはブライトマシニング仕上げの専用トライスポーク21インチアロイホイールも用意する。さらに、ブレーキキャリパーにはレッド塗装を施した。

▲Y字型5本スポークデザイン22インチアロイホイールを装着。カラーはグロスブラックまたはペールブロッガーサテンが選択可
▲Y字型5本スポークデザイン22インチアロイホイールを装着。カラーはグロスブラックまたはペールブロッガーサテンが選択可

 内包するインテリアは、専用アレンジの2トーンカラースプリットを採用してスポーティさと特別感を演出。また、ステアリングホイールやシフトノブ、シートクッション、シートバックレストにはスエード調のダイナミカを採用し、さらにシートボルスターやドアパッド、インストルメントパネルに沿ってレザーハイドを張る。ほかに、インパネにはメタルの“S”エンブレムを、ドアシルにはBENTLEYプラークに加えて“S”ロゴ入りのトレッドプレートを配備。ドライバーインフォメーションパネルのグラフィックは、コンチネンタルGTスピードと同様のパフォーマンス重視のタイプを装備した。

▲内装には専用アレンジの2トーンカラースプリットを採用。ステアリングホイールやシフトノブ、シートクッション、シートバックレストにはスエード調のダイナミカを配備
▲内装には専用アレンジの2トーンカラースプリットを採用。ステアリングホイールやシフトノブ、シートクッション、シートバックレストにはスエード調のダイナミカを配備
▲インパネにはメタルの“S”バッジを装着
▲インパネにはメタルの“S”バッジを装着
▲ドアシルにはBENTLEYプラークに加えて“S”ロゴ入りのトレッドプレートを装備
▲ドアシルにはBENTLEYプラークに加えて“S”ロゴ入りのトレッドプレートを装備

 一方、フロントシートにはS専用のバケットタイプを装着し、合わせて各席シートバックのセンター上部に“S”刺繍を刻印。オプションとして、キルティングの表皮や“ウイングドB”ヘッドレスト刺繍なども選択可能だ。

▲フロントシートにはS専用のバケットタイプを装着。各席シートバックのセンター上部には“S”刺繍を刻印する
▲フロントシートにはS専用のバケットタイプを装着。各席シートバックのセンター上部には“S”刺繍を刻印する

 足回りに関しては、V8モデルに48Vアクティブアンチロール制御システムの「ベントレーダイナミックライド」を標準装備したことがトピック。各アンチロールバー内に組み込んだモーターが旋回の際に最大1300Nmのトルクを0.3秒以内で発生し、ハードコーナリング下でのロールを最小限に抑えるとともに、巡航時には左右のホイールを最適にデカップリングすることで乗り心地を向上させる。ハンドリング性能を高める4輪操舵システムのエレクトロニックオールホイールステアリングも標準で組み込んだ。

▲V8モデルには48Vアクティブアンチロール制御システムのベントレーダイナミックライドを装備
▲V8モデルには48Vアクティブアンチロール制御システムのベントレーダイナミックライドを装備

 なお、フライングスパーSの登場によって、ベントレーのSシリーズはプレミアムSUVのベンテイガS、ラグジュアリークーペのコンチネンタルGT S、コンバーチブルのコンチネンタルGTC Sと、4モデルが揃うこととなった。

▲フライングスパーSの設定によってベントレーのSシリーズのラインアップは4モデルとなった
▲フライングスパーSの設定によってベントレーのSシリーズのラインアップは4モデルとなった
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