ロータスカーズ日本正規販売輸入総代理店のエルシーアイ株式会社は2022年4月22日、2リットル直4ターボエンジンを搭載するエミーラ・ファーストエディション(Emira First Edition)の日本向けモデルの概要を発表し、同日より予約受注を開始した。車両価格は1386万円に設定。本国での生産開始は2023年1月以降を予定している。
メーカー自ら「ロータスが造り上げた最高で最後のミッドシップエンジン・スポーツカー」を謳うエミーラは、その言の通り電動化されていない純内燃機関の新型車で、新しいロータスのスポーツカーアーキテクチャーに基づいて新設計した押出し結合のアルミニウムシャシーに、ミッドシップ配置のパワーユニットを採用した、2シーターのピュアスポーツカーに仕立てている。日本ではこれまで、3.5リットルV6エンジン(3456cc・V型6気筒DOHC・VVT-iスーパーチャージャーエンジン、最高出力405ps/6800rpm、最大トルクMT420Nm/2700~6700rpm、AT430Nm/2700~6700rpm)を搭載するV6ファーストエディションの受注を2021年10月より実施していたが、今回2リットル直4ターボエンジン搭載のファーストエディションの受注もスタートすることとなった。
肝心のパワーユニットには、メルセデスAMG製のM139型1991cc直列4気筒DOHC16V・VVT直噴ターボエンジンを搭載。ミッドシップ化に即して吸気系およびエグゾーストシステムを変更し、合わせて新設計のソフトウェアを組み込む。ローラーベアリングを配したツインスクロールターボも、反応性の向上やターボラグの最小化を図った。最高出力は365ps/7200rpm、最大トルクは430Nm/3000~5500rpmを発生。エンジンカバーにはロータスの専用アレンジを施す。トランスミッションにはロータスとメルセデスAMGが共同で開発したパドルシフト付きの8速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせ、0→100km/h加速は4.2秒、最高速度は283km/hを実現した。
足回りに関しては、ツアーサスペンション+グッドイヤーEagle F1 SuperSport LTSタイヤ(Road)、スポーツサスペンション+グッドイヤーEagle F1 SuperSport LTSタイヤ(Road)、スポーツサスペンション+ミシュランPilot Sport Cup 2 LTSタイヤ(Track)の3タイプから選択可能。また、シューズにはダイヤモンドカットでプレミアムなツートン仕上げとした20インチ超軽量Vスポーク鍛造アロイホイールを装着し、無償オプションでシルバーまたはグロスブラックのバージョンも用意する。タイヤは前245/35R20/後295/30R20サイズ。ブレーキキャリパーのカラーはブラックが標準で、ほかにレッド、イエロー、シルバーを用意した。
装備面については、専用の“EMIRA FIRST EDITION”バッジを貼付するほか、オールラウンドLEDライトやチタン製エグゾーストフィニッシャー、電動ドアミラー、リアパーキングセンサーなどを標準で採用。また、フロントバンパーエアブレードやフロントスプリッター、サイドシル、リアディフューザーなどをグロスブラックで仕上げるロワーブラックパック、プライバシーガラスやアルカンターラのヘッドライナーなどで構成するデザインパック、フロントパーキングセンサーやリアカメラなどを組み込むコンビニエンスパックを設定する。ボディカラーはセネカブルー、へセルイエロー、マグマレッド、シャドーグレー、ニンバスグレー、ダークバーダントという計6色をラインアップ。ピラーやルーフ、ドアミラーカバーなどをブラックで仕立てるフルブラックパックも設定した。
内包するインテリアは、ブラック、レッド、アイスグレー、タンのナッパレザーと、レッド、イエロー、グレーのステッチを施したブラックのアルカンターラという7種類のインテリアトリム&シートをラインアップ。また、ステアリングはブラックナッパレザー+ブラックTDCマーク&ブラックステッチを標準で、ブラックアルカンタラ+ブラックTDCマーク&ブラックステッチ、ブラックアルカンタラ(ナッパレザーも選択可)+グレーTDCマーク&グレーステッチ、ブラックアルカンタラ(ナッパレザーも選択可)+レッドTDCマーク&レッドステッチ、ブラックアルカンタラ(ナッパレザーも選択可)+イエローTDCマーク&イエローステッチをオプションで装備する。さらに、サテンクロームインテリアトリムフィニッシュやインテリアムードライト(ホワイト)、ロータスネーム入りシルキックプレート、10チャンネルプレミアムオーディオシステム(340W)、10.25インチタッチスクリーン、12.3 インチTFTドライバーディスプレイなどを標準で組み込んだ。
なお、先にデビューしたエミーラV6ファーストエディションは、原材料費の急激な上昇に伴い、車両価格を従来の1353万円から1452万円へと引き上げている。