スズキ・エスクードがハイブリッドシステムを搭載して日本再登場!

スズキがエスクードのストロングハイブリッドモデルを発売。燃費性能はWLTCモードで19.6km/リットルを実現

 スズキは2022年4月21日、コンパクトSUVのエスクードにフルハイブリッド(ストロングハイブリッド)モデルをラインアップし、同日より発売した。車両価格は297万円に設定。年間販売台数は1200台を目標としている。

▲スズキ・エスクード 価格:6AGS297万円 全長4175×全幅1775×全高1610mm ホイールベース2500mm 車重1320kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費19.6km/リットル 写真のボディカラーはスフィアブルーパール/グレールーフ
▲スズキ・エスクード 価格:6AGS297万円 全長4175×全幅1775×全高1610mm ホイールベース2500mm 車重1320kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費19.6km/リットル 写真のボディカラーはスフィアブルーパール/グレールーフ

 現行型のスズキ・エスクードは、“ブースタージェットエンジン”K14C型1371cc直列4気筒DOHC16V・VVT直噴ターボユニット(136ps/21.4kg・m)+6速ATを搭載したハンガリー生産のモデルが日本でリリースされていたが、昨年9月をもって販売を終了していた。そして今回、新たにストロングハイブリッドモデルとなって、日本市場での復活を果たすこととなった。

▲1.5リットルガソリンエンジンに駆動用モーター、6速AGS、高容量リチウムイオンバッテリーで構成したストロングハイブリッドを採用
▲1.5リットルガソリンエンジンに駆動用モーター、6速AGS、高容量リチウムイオンバッテリーで構成したストロングハイブリッドを採用

 肝心のパワーユニットは、“デュアルジェットエンジン”K15C型1460cc直列4気筒DOHC16V・VVT直噴ガソリンユニット(最高出力101ps/6000rpm、最大トルク13.5kg・m/4400rpm)に、ジェネレーターと一体設計とした駆動用モーター(最高出力24.6kW/5500rpm、最大トルク60Nm/100~2000rpm)を搭載。駆動用バッテリーには高容量のリチウムイオン電池(6Ah)を採用する。トランスミッションには専用セッティングの6速AGS(オートギアシフト)を組み合わせ、駆動機構は電子制御4WDシステム、4モード走行切替機能、車両運動協調制御システムの3つのテクノロジーからなるALL GRIPで構成。さらに、減速時にモーターで発電する回生ブレーキとフットブレーキを一緒に制御する回生協調ブレーキと、後退時のEV走行をスズキ車で初採用した。燃費面では、WLTCモードで19.6km/リットルを実現している。
 ドライブモードとして、エコとスタンダードを設定したことも注目点。運転の状況に応じてスイッチ操作ひとつで2つのモードが切り替えられ、エコではEV走行(モーターのみの走行)領域の拡大を、スタンダードではガソリンエンジンの最適な支援によって活発な走りを演じる。

▲“デュアルジェットエンジン”K15C型1460cc直列4気筒DOHC16V・VVT直噴ガソリンユニットを搭載。最高出力は101ps/6000rpm、最大トルクは13.5kg・m/4400rpmを発生
▲“デュアルジェットエンジン”K15C型1460cc直列4気筒DOHC16V・VVT直噴ガソリンユニットを搭載。最高出力は101ps/6000rpm、最大トルクは13.5kg・m/4400rpmを発生
▲ジェネレーターと一体設計とした駆動用モーターを採用。最高出力は24.6kW/5500rpm、最大トルクは60Nm/100~2000rpmを発生
▲ジェネレーターと一体設計とした駆動用モーターを採用。最高出力は24.6kW/5500rpm、最大トルクは60Nm/100~2000rpmを発生
▲MTとATの利点を兼ね備えたトランスミッションの6速AGSを専用セッティングで搭載。マニュアルモードではパドルシフトでの変速が可能
▲MTとATの利点を兼ね備えたトランスミッションの6速AGSを専用セッティングで搭載。マニュアルモードではパドルシフトでの変速が可能
▲ストロングハイブリッドでの走行例。減速時にモーターで発電する回生ブレーキとフットブレーキを一緒に制御する回生協調ブレーキと、後退時のEV走行をスズキ車で初採用する
▲ストロングハイブリッドでの走行例。減速時にモーターで発電する回生ブレーキとフットブレーキを一緒に制御する回生協調ブレーキと、後退時のEV走行をスズキ車で初採用する
▲電子制御4WDシステム、4モード走行切替機能、車両運動協調制御システムの3つのテクノロジーからなるALL GRIPを採用
▲電子制御4WDシステム、4モード走行切替機能、車両運動協調制御システムの3つのテクノロジーからなるALL GRIPを採用

 エクステリアに関しては、LEDヘッドランプの意匠変更や新デザインの17インチアルミホイール(切削加工+ガンメタリック塗装)の装着などを実施して新鮮味をアップ。外装色はスフィアブルーパール/グレールーフ、アイスグレーイッシュブルーメタリック/ブラックルーフ、サバンナアイボリーメタリック/ブラックルーフという3タイプの2トーンカラーと、ギャラクティックグレーメタリック、コスミックブラックパールメタリック、クールホワイトパールという3色のモノトーンカラーを設定した。

▲2トーンボディカラーはスフィアブルーパール/グレールーフ、アイスグレーイッシュブルーメタリック/ブラックルーフ(写真)、サバンナアイボリーメタリック/ブラックルーフという3タイプを設定
▲2トーンボディカラーはスフィアブルーパール/グレールーフ、アイスグレーイッシュブルーメタリック/ブラックルーフ(写真)、サバンナアイボリーメタリック/ブラックルーフという3タイプを設定
▲モノトーンカラーはギャラクティックグレーメタリック、コスミックブラックパールメタリック、クールホワイトパール(写真)という3色を設定
▲モノトーンカラーはギャラクティックグレーメタリック、コスミックブラックパールメタリック、クールホワイトパール(写真)という3色を設定
▲新デザインの17インチアルミホイール(切削加工+ガンメタリック塗装)を装着。タイヤサイズは215/55R17 94V
▲新デザインの17インチアルミホイール(切削加工+ガンメタリック塗装)を装着。タイヤサイズは215/55R17 94V

 内包するインテリアは、既存のエスクードのデザインを踏襲しながら、マルチインフォメーションディスプレイにハイブリッド関連のエネルギーフローおよびパワーメーターといった表示を追加。また、シフトノブの加飾をサテンメッキオーナメントに変更する。シート表皮は上質な本革&スエード調で仕立てた。

▲シフトノブの加飾にサテンメッキオーナメントを採用。本革巻きステアリングや金属調インパネガーニッシュなどを標準装備して上質感を高める
▲シフトノブの加飾にサテンメッキオーナメントを採用。本革巻きステアリングや金属調インパネガーニッシュなどを標準装備して上質感を高める
▲マルチインフォメーションディスプレイにハイブリッド関連の表示を追加する
▲マルチインフォメーションディスプレイにハイブリッド関連の表示を追加する
▲シート表皮は上質な本革&スエード調で仕立てる。前2席にはシートヒーター機構を内蔵
▲シート表皮は上質な本革&スエード調で仕立てる。前2席にはシートヒーター機構を内蔵

 安全運転支援システムの拡充も見逃せない。先進安全システムの「スズキ セーフティ サポート」には、デュアルセンサーブレーキサポートが認識した道路標識を表示する標識認識機能[車両進入禁止、はみ出し通行禁止、最高速度]を追加。さらに、ハイビーム時のヘッドランプとフロントフォグランプをLEDタイプに変更し、照射性および視認性を高めた。なお、エスクードは経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーSベーシック+」、国土交通省による「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS2)認定車」、「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」に該当している。

▲デュアルセンサーブレーキサポートが認識した道路標識を表示する標識認識機能を追加
▲デュアルセンサーブレーキサポートが認識した道路標識を表示する標識認識機能を追加
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