第4世代の新型トヨタ・ハリアーが待望のデビュー。車両価格は299万円~504万円に設定

トヨタが“SUVのカテゴリーを超えた新時代のSUV”と謳う新型ハリアーを発売。パワートレインには進化したハイブリッドシステム(THSⅡ)と最新のダイナミックフォースエンジン+Direct Shift-CVTの2機種を設定

 トヨタ自動車は6月17日、第4世代となる新型ハリアーを発表し、同日より発売した。

▲トヨタ・ハリアー Z“Leather Package”ハイブリッド(2WD) 価格:482万円 第4世代のハリアーはSUVのカテゴリーを超え、“より人生を豊かにするパートナー”という新たな価値を提示する新時代のSUVとして開発された
▲トヨタ・ハリアー Z“Leather Package”ハイブリッド(2WD) 価格:482万円 第4世代のハリアーはSUVのカテゴリーを超え、“より人生を豊かにするパートナー”という新たな価値を提示する新時代のSUVとして開発された
▲全長4740×全幅1855×全高1660mm ホイールベース2690mm トレッド前1605×後1625mm 最低地上高190mm 最小回転半径5.7m 車重1690kg 乗車定員5名 足もとには7J×19高輝度シルバー塗装アルミホイール+225/55R19タイヤを装着
▲全長4740×全幅1855×全高1660mm ホイールベース2690mm トレッド前1605×後1625mm 最低地上高190mm 最小回転半径5.7m 車重1690kg 乗車定員5名 足もとには7J×19高輝度シルバー塗装アルミホイール+225/55R19タイヤを装着

車種展開は以下の通り。
■2.0Lエンジン+Direct Shift-CVT搭載車
S:2WD299万円/4WD319万円
G:2WD341万円/4WD361万円
G“Leather Package”:2WD371万円/4WD391万円
Z:2WD393万円/4WD413万円
Z“Leather Package”:2WD423万円/4WD443万円
■リダクション機構付THSⅡ(2.5Lエンジン+モーター)搭載車
S:2WD358万円/E-Four380万円
G:2WD400万円/E-Four422万円
G“Leather Package”:2WD430万円/E-Four452万円
Z:2WD452万円/E-Four474万円
Z“Leather Package”:2WD482万円/E-Four504万円
なお、月販目標台数は3100台に設定する。

▲トヨタ・ハリアー G“Leather Package”ハイブリッド(E-Four) 価格:452万円 全長4740×全幅1855×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重1730kg 乗車定員5名 足もとには7J×18切削光輝+ダークグレーメタリック塗装アルミホイール+225/60R18タイヤを装着
▲トヨタ・ハリアー G“Leather Package”ハイブリッド(E-Four) 価格:452万円 全長4740×全幅1855×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重1730kg 乗車定員5名 足もとには7J×18切削光輝+ダークグレーメタリック塗装アルミホイール+225/60R18タイヤを装着

 7年ぶりに全面改良を図った新型ハリアーは、SUVのカテゴリーを超え、“より人生を豊かにするパートナー”という新たな価値を提示する新時代のSUVとして開発される。

▲トヨタ・ハリアー Sガソリン(2WD) 価格:CVT299万円 全長4740×全幅1855×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重1530kg 乗車定員5名 足もとには7J×17シルバー塗装アルミホイール+225/65R17タイヤを装着
▲トヨタ・ハリアー Sガソリン(2WD) 価格:CVT299万円 全長4740×全幅1855×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重1530kg 乗車定員5名 足もとには7J×17シルバー塗装アルミホイール+225/65R17タイヤを装着

 エクステリアに関しては、他のSUVと一線を画す、シンプルながらもエレガントさと逞しさが融合した流麗なクーペフォルムを具現化したことが特徴だ。そのうえで、フロント部はアッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性により精悍かつシャープな印象を際立たせ、同時に遠くからでも新型ハリアーと分かる個性と先進性を強調した二重のL字型に発光するデイタイムランニングランプを組み込む“シグネチャーランプ”を採用。またサイドセクションは、シンプルな構成でありながらもダイナミックにボディ断面が変化し、豊かな表情を演出するとともに強い動感を表現する。そしてリアビューは、絞り込んだクーペキャビンとスポーツカーのように左右に張り出したホイールハウスとの組み合わせによって大らかな逞しさを創出し、合わせて細く、鋭く、横一文字に光るテールランプとストップランプを装備して圧倒的な存在感を付与した。

▲乗り込んだ瞬間に分かる、安心感に包まれる上質な室内空間を創出。センターコンソールは馬の鞍をイメージし、幅広く堂々とした造形でアレンジした
▲乗り込んだ瞬間に分かる、安心感に包まれる上質な室内空間を創出。センターコンソールは馬の鞍をイメージし、幅広く堂々とした造形でアレンジした

 内包するインテリアは、乗り込んだ瞬間に分かる、安心感に包まれる上質な室内空間を創出したことがセールスポイントだ。まずセンターコンソールは、馬の鞍をイメージし、幅広く堂々とした造形でアレンジ。これを挟み込むようにインストルメントパネルを配置し、“大らかな逞しさ”を演出する。各部のマテリアルにもこだわり、厚革を曲げてできる自然なシルエットをイメージし触り心地にも重きを置いたレザー調素材や、“曲木(まげき)”に着想を得たウッド調加飾、パイピング加飾を随所に施し、さりげない上質感を創出した。インテリアカラーはコントラストを抑えたブラウン/グレー/ブラックの全3色を設定し、落ち着いた雰囲気でシックな大人のキャビン空間を表現する。

▲Z“Leather Package”のブラック内装。ダークグレーステッチの本革シートにメタルブラックのパネル加飾、サテンブラックのパイピングオーナメントで仕立てる
▲Z“Leather Package”のブラック内装。ダークグレーステッチの本革シートにメタルブラックのパネル加飾、サテンブラックのパイピングオーナメントで仕立てる
▲Z“Leather Package”のブラウン内装。ブラウンステッチの本革シートにグレーウッド調のパネル加飾、サテンブラウンのパイピングオーナメントを採用
▲Z“Leather Package”のブラウン内装。ブラウンステッチの本革シートにグレーウッド調のパネル加飾、サテンブラウンのパイピングオーナメントを採用
▲Zのグレー内装。ベージュステッチのファブリック+合成皮革シートにホワイトウッド調のパネル加飾、サテンベージュのパイピングオーナメントをセット
▲Zのグレー内装。ベージュステッチのファブリック+合成皮革シートにホワイトウッド調のパネル加飾、サテンベージュのパイピングオーナメントをセット

 また、調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフをトヨタ車として初採用。調光時には、障子越しのような柔らかい光が差し込む快適な空間を醸成した。さらに、T-Connect SDナビゲーションシステムは12.3インチTFTタッチワイドディスプレイを採用したうえで、SmartDeviceLinkやApple CarPlay/Android Autoなどのスマートフォン連携機能にも対応。先進的かつ臨場感のある音響空間を構築するJBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)も用意した。

▲調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフをトヨタ車として初採用。調光時には障子越しのような柔らかい光が差し込む快適なキャビン空間を演出する
▲調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフをトヨタ車として初採用。調光時には障子越しのような柔らかい光が差し込む快適なキャビン空間を演出する

 基本骨格については、最新のTNGAプラットフォーム(GA-K)を採用。ボディの高剛性化・低重心化を図り、ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りの両立を追求する。また、懸架機構は前マクファーソンストラット/後ダブルウィッシュボーンで構成し、極微低速域でもスムーズなストロークを確保したショックアブソーバーを組み込むなどして、バランスの取れた新高剛性ボディに即してジオメトリーを最適化。徹底的な走り込みとチューニングを重ね、重厚感としなやかさを併せ持つ乗り味を実現した。一方、ハンドリング面ではブレーキ制御によりコーナリング中のアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシストを新採用。切り始めのレスポンスが良く、軽快な操舵感を持つ電動パワーステアリングと相まって、意のままに車両をコントロールする心地よさを具現化した。

▲ハイブリッド仕様にはA25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(178ps)+3NM型フロントモーター(88kW)+リチウムイオン電池(3.7Ah)のリダクション機構付THSⅡを搭載した2WD(FF)、同ユニットに4NM型リアモーター(40kW)を加えたE-Fourを設定
▲ハイブリッド仕様にはA25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(178ps)+3NM型フロントモーター(88kW)+リチウムイオン電池(3.7Ah)のリダクション機構付THSⅡを搭載した2WD(FF)、同ユニットに4NM型リアモーター(40kW)を加えたE-Fourを設定

 パワートレインには、“2.5Lダイナミックフォースエンジン”A25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(178ps/22.5kg・m)+3NM型フロントモーター(88kW/202N・m)+リチウムイオン電池(3.7Ah)のリダクション機構付THSⅡを搭載したハイブリッドの2WD(FF)、同ユニットに4NM型リアモーター(40kW/121N・m)を加えたハイブリッドのE-Four、“2.0Lダイナミックフォースエンジン”M20A-FKS型1986cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(171ps/21.1kg・m)+Direct Shift-CVTを搭載した2WD(FF)と4WD(ダイナミックトルクコントロール4WD)を設定。いずれもダイレクト感ある走りと優れた燃費性能(WLTCモードでハイブリッド仕様が2WD22.3/E-Four21.6km/リットル、ガソリン仕様が2WD15.4/4WD14.7km/リットル)を実現する。また、吸遮音材・制振材の効果的な配置や高遮音ガラスの採用など徹底した振動・遮音対策を図り、さまざまな道路環境においての心地よい静粛性をいっそう追求した。

▲ガソリン仕様には“2.0Lダイナミックフォースエンジン”M20A-FKS型1986cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンユニット(171ps)を搭載
▲ガソリン仕様には“2.0Lダイナミックフォースエンジン”M20A-FKS型1986cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンユニット(171ps)を搭載

 機能面の向上も訴求点だ。歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を装備。また、駐車場など低速走行時における衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ[静止物])なども設定する。さらに、前後方録画機能付のデジタルインナーミラーをトヨタ車として初採用。既存のデジタルインナーミラーに、新たに追加した前方カメラとデジタルインナーミラー用後方カメラが捉えた走行中の映像を、SDカードに録画する機能を組み込んだ。そして、ハイブリッド仕様にはアクセサリーコンセント(AC100V/1500W)を用意。家庭用と同じコンセントを通じて電化製品を使用できるほか、停電などの非常時には発電機として使用可能な仕組みとした。

▲走行中の前後方向映像を録画可能なデジタルインナーミラーをトヨタ車として初設定した
▲走行中の前後方向映像を録画可能なデジタルインナーミラーをトヨタ車として初設定した

 ボディカラーは新規のプレシャスブラックパールを筆頭に、スレートグレーメタリック/スティールブロンドメタリック/センシュアルレッドマイカ/ダークブルーマイカ/ホワイトパールクリスタルシャイン/ブラックという計7色をラインアップ。いずれも最新のスタイリングに映える、陰影の美しい変化をアピールする。ボディサイズは全長4740×全幅1855×全高1660mm、ホイールベース2690mm、最低地上高190~195mmに設定した。

▲ボディカラーは全7色をラインアップ。写真は新規設定色のプレシャスブラックパール
▲ボディカラーは全7色をラインアップ。写真は新規設定色のプレシャスブラックパール
▲センシュアルレッドマイカ
▲センシュアルレッドマイカ
▲ブラック
▲ブラック
▲ダークブルーマイカ
▲ダークブルーマイカ
▲スレートグレーメタリック
▲スレートグレーメタリック
▲ホワイトパールクリスタルシャイン
▲ホワイトパールクリスタルシャイン
▲スティールブロンドメタリック
▲スティールブロンドメタリック
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