グループPSAジャパンは6月24日、電動化を果たしたDSブランドのコンパクトラグジュアリーSUV「DS3クロスバックE-テンス(DS3 CROSSBACK E-TENSE)」を日本に導入すると発表した。
DS7クロスバックに続くDSオートモビルのクロスオーバーSUV第2弾として登場したDS3クロスバックは、新世代プラットフォームCMP(Common Modular Platform)をグループPSAで初採用した画期的なコンパクトラグジュアリーSUVである。今回日本デビューを果たすDS3クロスバックE-テンスは、電動パワートレインの搭載に即して設計を見直した「eCMP」プラットフォームを採用。バッテリーと電気モーターを効率的にレイアウトし、居住空間や荷室スペースを犠牲にすることなく、フル5シーターのキャビンと約350リットルのラゲッジルームを創出した。
本国仕様のパワートレインは、100kW(136hp)の最高出力を発生する電動モーターをフロントに、50kWhの容量を確保したリチウムイオン電池を車体中央付近のフロア下に搭載。航続距離はWLTPサイクルで307~331kmを実現する。また、ドライブモードとしてECO/NORMAL/SPORTの3モードを設定。ECOは航続距離の最大化を、NORMALは日常的な用途に合わせてチューニングしつつ最上の快適さを、SPORTはパワーとトルクを最大化して力強い加速(0→50km/h加速3.5秒、0→100km/h加速9秒)を成し遂げる。さらに、フォーミュラEからインスパイアされたNORMALとBRAKEの2つのエネルギー回生システムを採用。NORMALではアクセルを戻した時の内燃機関のエンジンブレーキの挙動をシミュレーションして馴染みのある自然な減速感を、BRAKEでは最大減速度約1.3m/sに設定して、いわゆるワンペダルドライブに近い運転を具現化した。
充電に関してはリアの左サイドに配した充電ソケットから行い、本国仕様では7kW普通充電器によって約7時間30分で100%の充電、100kW急速充電器によって約30分で最大80%の充電が可能。また、高性能ヒートポンプを標準で組み込んだ。
エクステリアについては、DS3クロスバックならではのソリッドで彫刻的なフォルムを継承しながら、DS MATRIX LED VISIONヘッドライトやサテンクローム仕上げのDSウィング、アンスラサイトグレーのグリル、18インチのKYOTOアルミホイール、そしてE-TENSEの“E”ロゴをアレンジしたエンブレムなどを専用装備。ボディカラーには、独自のエレガントさが際立つ専用の新色パールクリスタルを設定した。
造形や素材のクオリティ、そして仕上げに徹底してこだわったインテリアも、既存のDS3クロスバックを基本的に踏襲する。具体的には、パリの精緻な伝統模様クル・ド・パリ(多数のピラミッドが連なっているように刻まれた文様)を描くセンターコンソールやダイヤモンド型にレイアウトしたスイッチ&エアコン吹き出し口、直感的に操作できる7インチタッチスクリーン、ヘッドアップディスプレイ、DS独自構造のレザーシートなどを採用。また、本革ステアリングホイールや8個のエアバッグ、オートエアコンも標準で組み込む。機能装備も充実しており、回生ブレーキと統合されたABS、ESP、レーンキープアシスト、ヒルスタートアシスト、リアパークアシスト、タイヤ空気圧モニタリングシステム、ドアの解錠および施錠を自動で行うプロキシミティスマートキーなどを鋭意設定した。
なお、DS3クロスバックE-テンスの日本仕様の詳細、グレード展開、航続距離、充電方法、充電時間、スペック、価格、発売日時および発売方法などは、7月29日に公開する予定である。