レクサスNX300hバージョンL(4WD) 価格:THS 608万8000円 試乗記
新型ハリアーの価格帯は299万~504万円。レクサスNXは450万7000~608万8000円。一部で価格がオーバーラップする。
現行NXのデビューは2014年7月。早くも6年になろうというロングライフモデルだ。しかし、走りに古さは感じない。とくに、2017年秋に行われたマイナーチェンジでサスペンションがリファインされ、走りの上質性が一気に向上した。
プラットフォームは従来型ハリアーと共有する。ボディサイズは全長×全幅×全高4640×1845×1645mm。ホイールベースは2660mm。新型ハリアーと比較して全長が100mm短い以外、ほぼ同サイズ。
レクサスはアメリカに軸足を置いたイメージが強いが、NXは日本での使い勝手も重視。アメリカでは「それなりに売れてくれればOK」と割り切ったという。日本の道路環境でも持て余す心配がない優れた取り回し性は、根強い支持の理由のひとつだ。キャビン、荷室スペースのゆとりはたっぷりある。
パワーパックは、2.5リッターエンジンを積むハイブリッドシステムと、6速ステップATと組み合わせた2リッターターボを設定。走りは上質でスムーズ。ハイブリッドは、ハリアー用と比べひと世代前の設計。2リッターターボは238psとパワフルだが、燃費性能はそれなりだ。
NXは輸入SUVと比較しても、高い商品力を誇るプレミアムな存在。走る歓びとともに、所有する誇りが得られる。
グレード=300hバージョンL(4WD)
価格=THS 608万8000円
全長×全幅×全高=4640×1845×1645mm
ホイールベース=2660mm
トレッド=フロント1580×リア1580mm
最低地上高=170mm
車重=1850kg
エンジン=2493cc直4DOHC16V(プレミアム仕様)
最高出力=112kW(152ps)/5700rpm
最大トルク=206Nm(21.0kgm)/4400~4800rpm
モーター=105kW(143ps)
モーター=270Nm(27.5kgm)
JC08モード燃費=19.8km/リッター(燃料タンク容量56リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=225/60R18+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.7m