【新型ハリアーのライバル】圧倒的な完成度でベストセラーに君臨するメルセデスGLC

メルセデスGLC220d・4マチック GLCはメルセデスのベストセラーSUV 2リッターディーゼルを積む220dから4リッター・V8ツインターボのAMG・63Sまで多彩なラインアップを設定 駆動方式は全車4WD
メルセデスGLC220d・4マチック GLCはメルセデスのベストセラーSUV 2リッターディーゼルを積む220dから4リッター・V8ツインターボのAMG・63Sまで多彩なラインアップを設定 駆動方式は全車4WD

メルセデス・ベンツGLC220d・4マチック 価格:9SATC 700万円

メルセデスらしい造形。2019年秋の改良で各部ブラッシュアップ

 GLCは、メルセデス・ベンツのベストセラーSUVだ。日本発売は2016年。最新モデルは2019年秋に内外装のリファインと対話式音声認識機能「MBUX」の搭載、運転支援システムをアップデートした。

 ボディサイズは全長×全幅×全高4670×1890×1645mm。メルセデス・ベンツとしては手ごろだが、「コンパクト」という表現は使いにくい。実車を前にするとそのボリューム感はなかなかだ。ただし視界はよく、車両感覚は把握しやすい。取り回し性は悪くない。

全長×全幅×全高4670×1890×1645mm 車重1860kg 写真はAMGライン(op58万8000円)装着車 足回りはエアサス仕様
全長×全幅×全高4670×1890×1645mm 車重1860kg 写真はAMGライン(op58万8000円)装着車 足回りはエアサス仕様

見事なボディコントロール性。高い完成度が光る

 販売主力はベーシックグレードの220d。9速ステップATと組み合わせた2リッターのターボ付きディーゼル(194ps/400Nm)を搭載する。価格は700万円。最高出力510ps、最大トルク700Nmを生み出す4リッターツインターボ付きV8エンジンを積むAMG・63Sは1509万円。ハリアーとは別格のプライスになる。

 ベーシックグレードの220dグレードで走り始める。車両重量が1860kgと重量級だけに、低回転域から太いトルクを発するディーゼルエンジンでも、蹴りだしはやや緩慢な印象。だが、いったんスピードに乗るとパフォーマンスは優秀だ。試乗車はオプションのエアサスペンションを装備していたこともあり、あらゆる路面でボディコントロール性は「見事」のひと言だった。
 高い完成度が光る、「CクラスのSUV」という比喩が最適な1台である。

インパネはスポーティな造形 センターディスプレイは10.25インチ ハンドリングは滑らか
インパネはスポーティな造形 センターディスプレイは10.25インチ ハンドリングは滑らか
シートはサポート性を高めたスポーツ形状 写真の本革シートはセットop 室内は広い
シートはサポート性を高めたスポーツ形状 写真の本革シートはセットop 室内は広い
ラゲッジ容量は後席使用時550リッター 最大1600リッター リアゲートは電動開閉式
ラゲッジ容量は後席使用時550リッター 最大1600リッター リアゲートは電動開閉式
1949cc直4DOHC16Vディーゼルターボ 193ps/400Nm 排出ガス浄化システム充実 WLTCモード燃費:15.1km/リッター
1949cc直4DOHC16Vディーゼルターボ 193ps/400Nm 排出ガス浄化システム充実 WLTCモード燃費:15.1km/リッター
AMGラインは明るいマルチビームLEDヘッドライト
AMGラインは明るいマルチビームLEDヘッドライト
メーターはカラフルな液晶式 ヘッドアップディスプレイ標準
メーターはカラフルな液晶式 ヘッドアップディスプレイ標準

メルセデス・ベンツGLC220d・4マチック 主要諸元の主要諸元と主要装備

グレード=220d・4マチック
価格=9SAT 700万円
全長×全幅×全高=4670×1890×1645mm
ホイールベース=2875mm
トレッド=フロント1620×リア1615mm
車重=1860kg
エンジン=1949cc直4DOHC16Vディーゼルターボ(軽油仕様)
最高出力=143kW(194ps)/3800rpm
最大トルク=400Nm(40.8kgm)/1600~2800rpm
WLTCモード燃費=15.1km/リッター(燃料タンク容量66リッター)
(WLTC市街地/郊外/高速道路=11.5/15.4/17.2km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:マルチリンク
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=235/60R18+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.6m

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