ポルシェ・マカン 7SAT 737万円 試乗記
ポルシェは911に代表される2ドアモデルを手掛けた時代が長く、かつては「スポーツカー専業」というイメージが強かった。イメージ刷新のきっかけは2002年に登場したカイエンだ。強いブランド力を巧みに生かしたSUVは、瞬く間にヒット作に成長。マカンはその余勢を駆って「カイエンの弟分」という位置付けで、2014年に誕生した。
全長×全幅×全高4695×1925×1624mmのボディサイズは、ハリアーと比較してやや短く、明らかにワイド。2805mmのホイールベースはハリアーより115mmも長い。ディメンション的には「幅広ボディの4隅で車輪が踏ん張っている」という印象が強い。
全車ターボ付きとなるマカンが搭載するガソリンエンジンは、2リッターの4気筒から2.9リッター・V6までのワイドバリエーション。400psを超える最高出力を持つハイパフォーマンス仕様の動力性能は、圧倒的。その点では価格面も含めて、ハリアーとの間に直接的なライバル関係は考えられない。
ただしRAV4・PHVに設定された300psオーバーのシステム出力を誇るプラグインハイブリッド機構が、ハリアーにも搭載されれば話は別だ。走りのスポーツ性が大きく増すのは確実。動力性能をはじめ、フットワークにも「SUVのスポーツカー」という表現が似合うマカンとは、PHV仕様が実現した時点で新たな対決関係が生まれそうだ。
グレード=マカン
価格=7SAT 737万円
全長×全幅×全高=4695×1925×1624mm
ホイールベース_=2805mm
車重_=1870kg
エンジン=1984cc直4DOHC16Vターボ(プレミアム仕様)
最高出力=180kW(245ps)/5000~6750rpm
最大トルク=370Nm(37.8kgm) /1600~4500rpm
サスペンション=フロント:5リンク/リア:トラペゾイダルリンク
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ=フロント235/60R18/リア255/55R18
駆動方式=4WD
乗車定員_=5名
0→100km/h加速=6.7秒