【最新モデル試乗】賢くパワフル、そして経済的。ルノー・ルーテシアE-TECHハイブリッドの独創フィールが凄い!

ルノー・ルーテシアE-TECHハイブリッド・レザーパック 価格▷344万円 試乗記

 

ルノー・ルーテシアEーTECHハイブリッド・レザーパック EーTECHはシリーズ方式を基本にエンジン走行モードを追加した高効率設計 エンジン側に4速/モーター側に2速の変速機を備える

ルノー・ルーテシアEーTECHハイブリッド・レザーパック EーTECHはシリーズ方式を基本にエンジン走行モードを追加した高効率設計 エンジン側に4速/モーター側に2速の変速機を備える

ルノー独自開発のE-TECHがルーテシアにも登場

 ルノー独創のE-TECHハイブリッドが、クーペSUVのアルカナに続いて、Bセグメントのルーテシアにもラインアップされた。

 システム内容はアルカナと共通。1.6リッター直4エンジンとメインとサブの2モーターで構成し、エンジンにはドッグクラッチを使った4速、メインモーターには2速のトランスミッションを組み合わせる。  ドッグクラッチはシンクロを持たないので、そのままでは変速時にショックが出る。そこをスターターとジェネレーターを兼ねるサブモーターが補ってスムーズにした工夫も、アルカナと同じだ。

 外観上、ハイブリッドと通常のガソリン車の違いは非常に少ない。ボディはいままでどおりで、リアにE-TECHハイブリッドのバッジが追加され、マフラーは隠される。インテリアはシフトレバーの前にE-TECHの文字が入り、タコメーターがエネルギー/チャージメーターに変更される程度だ。

ルーテシア前

WLTCモード燃費は25.2km/リッター 全長×全幅×全高4075×1725×1470mm 車重1310kg

WLTCモード燃費は25.2km/リッター 全長×全幅×全高4075×1725×1470mm 車重1310kg

1597cc直4DOHC16V(91ps/144Nm)+モーター(49ps/208Nm)+サブモーター(20ps/50Nm)で構成 システム総合出力は140psに達する

1597cc直4DOHC16V(91ps/144Nm)+モーター(49ps/208Nm)+サブモーター(20ps/50Nm)で構成 システム総合出力は140psに達する

リアドアのオープナーはサッシュ部にレイアウトしたスタイリッシュ形状

リアドアのオープナーはサッシュ部にレイアウトしたスタイリッシュ形状

205/45R17タイヤ+アルミ装着 足回りは通常ガソリン車比でしっかりとした印象

205/45R17タイヤ+アルミ装着 足回りは通常ガソリン車比でしっかりとした印象

加速レスポンス良好、軽量設計が走りに貢献

 最高出力/最大トルクは、エンジンのみアルカナの94ps/148Nmから91ps/144Nmにデチューン。モーター(49ps/205Nm+20.9ps/50Nm)については同一。ルーテシアの車重はアルカナ比で160kg軽いので、力の余裕は抜群だ。エンジンを上まで回すシーンは減ったし、加速のレスポンスが機敏になった。

 とくに印象的だったのが高速道路での追い越しシーン。1.3リッター直4ターボ(131ps/240Nm)という余裕のあるエンジンを積むガソリン車のルーテシアに匹敵する小気味よさだった。E-TECHハイブリッドの持ち味であるダイレクト感が、軽さのおかげで際立っていた。

 サスペンションは、全般的にガソリン車に対し固めてある。ただし、速度を上げるとガソリン車よりしっとりした乗り心地になることを確認した。  フットワークの完成度は相変わらず高い。駆動用バッテリーをリアに積んだ結果、前後重量配分が60対40とイーブンに近づいたこともあり、自然で重心の低いコーナリングが味わえる。

 きわめつけは燃費だ。カタログ数値は25.2km/リッターと輸入車トップレベル。実際の燃費も優秀だった。試乗中の車載燃費計は、約24km/リッターをマークした。アルカナもそうだが、市街地だけでなく高速燃費も良好なのがヨーロッパ生まれらしい。価格はガソリンエンジンを積む輸入ハッチバックの上級車種と同等。内容を考えるとお買い得だ。

 日本車から輸入車に乗り換えようと考えているユーザーには注目の1台になるだろう。

室内は上質な雰囲気 中央にスマートフォンのミラーリンク機能付き7インチセンターディスプレイを装備 本革巻きステアリングにはヒーター機能を内蔵 静粛性は全域高水準

室内は上質な雰囲気 中央にスマートフォンのミラーリンク機能付き7インチセンターディスプレイを装備 本革巻きステアリングにはヒーター機能を内蔵 静粛性は全域高水準

シート

レザーパック(標準車比15万円高)は上質な本革シート標準 室内は前後席とも余裕たっぷり 乗り心地は高速になるほどフラットに変化

レザーパック(標準車比15万円高)は上質な本革シート標準 室内は前後席とも余裕たっぷり 乗り心地は高速になるほどフラットに変化

メーターはシンプルで美しい液晶タイプ 速度はデジタル 標識認識機能付き

メーターはシンプルで美しい液晶タイプ 速度はデジタル 標識認識機能付き

ドッグクラッチを採用したマルチモードATは高効率設計 スムーズな制御が印象的

ドッグクラッチを採用したマルチモードATは高効率設計 スムーズな制御が印象的

ACCはレーンキープアシストを内蔵した全車速対応型

ACCはレーンキープアシストを内蔵した全車速対応型

ナビはスマートフォンと専用インストール型op(近日発売)が利用可能 バックカメラ付き

ナビはスマートフォンと専用インストール型op(近日発売)が利用可能 バックカメラ付き

EーTECHはリアに駆動バッテリーを搭載 荷室は後席使用時300リッターと実用的

EーTECHはリアに駆動バッテリーを搭載 荷室は後席使用時300リッターと実用的

ルノー・ルーテシアE-TECHハイブリッド 主要諸元と主要装備

真横

グレード=E-TECHハイブリッド・レザーパック
価格=マルチモードAT 344万円
全長×全幅×全高=4075×1725×1470mm
ホイールベース=2585mm
トレッド=フロント:1505×リア:1495mm
車重=1310kg
エンジン=1597cc直4DOHC16V(無鉛プレミアム仕様)
最高出力=67kW(91ps)/5600rpm
最大トルク=144Nm(14.7kgm)/3200rpm
メインモーター最高出力=36kW(49ps)/1677〜6000rpm
メインモーター最大トルク=205Nm(20.9kgm)/200〜1677rpm
サブモーター最高出力=15kW(20ps)/2865〜10000rpm
サブモーター最大トルク=50Nm(5.1kgm)/200〜2865rpm
駆動用バッテリー総電力量=1.2kWh
WLTCモード燃費=25.2km/リッター(燃料タンク容量42リッター)
(WLTC市街地/郊外/高速道路:21.9/26.2/25.5km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:トーションビーム
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=205/45R17+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=5名
最小回転半径=5.2m

主要燃費改善項目:ハイブリッド/可変バルブタイミング/アイドリングストップ/充電制御/電動パワーステアリング/マルチモードAT
主要装備:アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)/レーンセンタリングアシスト/アクティブエマージェンシーブレーキ/リアカメラ/前後パーキングセンサー/ブラインドスポットワーニング/オートハイビーム/トラフィックサインレコグニション/前席&サイド&カーテンエアバッグ/LEDヘッドライト/プライバシーガラス/17インチアルミ/本革巻きステアリング/ステアリングヒーター/レザーシート/前席シートヒーター/7インチマルチメディア(スマートフォンミラーリンク機能付き)/オートAC/アンビエントライト/自動防眩式ルームミラー/LEDマップ&ルームランプ/ルノーマルチセンス(走行モード切り替え)/オートライト/雨滴感知式フロントワイパー/電子制御ドッグクラッチマルチモードAT
ボディカラー:ブルーアイロンM(op4万4000円)
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万4200円

エンブレム

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