三菱自動車のアセアン攻勢が止まらない! 今度はベトナムで新型クロスオーバーSUV「エクスパンダー クロス」を発売

三菱自動車がインドネシアなどに続いてベトナムで新世代クロスオーバーSUVの「エクスパンダー クロス」をリリース。“ダイナミックシールド”のフロントマスクが東南アジアを闊走

 三菱自動車は7月16日、インドネシアで生産する新型クロスオーバーSUVの「エクスパンダー クロス(XPANDER CROSS)」をベトナム市場で発売した。
 エクスパンダー クロスは、2019年11月にインドネシアで最初にリリースし、今年3月にフィリピン、タイへと拡大展開。今回のベトナムへの進出で、4カ国目の市場投入となる。

▲三菱エクスパンダー クロス 全長4500×全幅1800×全高1750mm ホイールベース2775mm 乗車定員7名 エクスパンダー クロスは今回のベトナムへの進出で、4カ国目の市場投入となる
▲三菱エクスパンダー クロス 全長4500×全幅1800×全高1750mm ホイールベース2775mm 乗車定員7名 エクスパンダー クロスは今回のベトナムへの進出で、4カ国目の市場投入となる

 インドネシアの乗用車生産拠点であるミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシアで生産するエクスパンダー クロスは、既存のMPVモデルで、同じくインドネシア産の「エクスパンダー(XPANDER)」をベースに、SUVテイストを加えて存在感を際立たせたことが特徴である。まずエクステリアでは、最新の“ダイナミックシールド”フロントデザインコンセプトや前後バンパー下部の専用スキッドプレート、グロスブラック仕上げのテールゲートフィニッシャー、ブラックのホイールアーチモールディングおよびドアガーニッシュ、新造形17インチアルミホイール+大径タイヤ、シルバー塗装のルーフレールなどを採用し、SUVならではのダイナミズムと力強さを高度にバランスさせる。また、LEDヘッドライトやポジショニングランプの位置を高めに設定して優れた夜間視認性を確保。同時に、バンパーに組み込んだ大型タイプのLEDフォグランプは跳ね石や浸水からのダメージを極力受けないようにアレンジした。外板色には、エクスパンダー クロス専用色のサンライズオレンジメタリックなどを設定している。

▲ブラックのホイールアーチモールディングおよびドアガーニッシュや大径17インチホイール&タイヤ、シルバー塗装のルーフレールなどを採用してSUVならではのダイナミズムと力強さを創出した
▲ブラックのホイールアーチモールディングおよびドアガーニッシュや大径17インチホイール&タイヤ、シルバー塗装のルーフレールなどを採用してSUVならではのダイナミズムと力強さを創出した

 インテリアに関しては、ベースのMPVの特性を活かした広い室内空間に3列式シート(2/3/2名の7名乗り)を配したことが訴求点だ。各シートにも工夫を凝らし、2列目シートへのタンブル機構の内蔵による3列目シートへのアクセス向上、2列目(60:40分割)および3列目(50:50分割)シートの簡便な可倒機構などを施して、高い機能性と利便性を実現する。また、内装色はブラックとブラウンを組み合わせたコンビネーションカラーとし、ブラウン基調のダッシュパネルにはシルバーメッシュ柄の加飾をあしらって洗練された高級なイメージを演出した。

▲内装色はブラックとブラウンを組み合わせたコンビネーションカラーで構成。ブラウン基調のダッシュパネルにはシルバーメッシュ柄の加飾をあしらって洗練された高級なイメージを演出した
▲内装色はブラックとブラウンを組み合わせたコンビネーションカラーで構成。ブラウン基調のダッシュパネルにはシルバーメッシュ柄の加飾をあしらって洗練された高級なイメージを演出した
▲ベースのMPVの特性を活かした広い室内空間に3列式シート(2/3/2名の7名乗り)を配置。2列目シートにはタンブル機構を内蔵して3列目シートへのアクセスを向上させた。2/3列目のシートバックを倒すと広い荷室が現れる
▲ベースのMPVの特性を活かした広い室内空間に3列式シート(2/3/2名の7名乗り)を配置。2列目シートにはタンブル機構を内蔵して3列目シートへのアクセスを向上させた。2/3列目のシートバックを倒すと広い荷室が現れる

 パワーユニットには燃費性能と静粛性の向上を図った改良版の4A91型1499cc直列4気筒DOHC16V・MIVEC直噴ガソリンエンジン(104ps/141Nm)を搭載し、ベトナム仕様では4速ATのトランスミッションと組み合わせる。また、走行面ではベース車に比べて車高を20mmほど高め、クラストップの最低地上高となる225mmを確保して走破性をアップ。機能装備として、用途にあわせてヘッドライト/ポジションランプの点灯・自動オフなどをプログラムできるカミングホームライト/ウェルカムライトやヘッドライトオートカット、コンフォートフラッシャー、クルーズコントロールなどを設定した。

▲パワートレインには改良版の4A91型1499cc直列4気筒DOHC16V・MIVEC直噴ガソリンエンジン(104ps)+4速ATを搭載。最低地上高はクラストップレベルの225mmを確保する
▲パワートレインには改良版の4A91型1499cc直列4気筒DOHC16V・MIVEC直噴ガソリンエンジン(104ps)+4速ATを搭載。最低地上高はクラストップレベルの225mmを確保する

 三菱自動車では今後も順次、アセアン地域をはじめとする各国にエクスパンダー クロスを拡大展開していく計画だ。日本への導入は、現在のところ未定である。

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