日産のコンパクトSUVのキックスが商品改良。進化させた第2世代のe-POWERを搭載するとともに、e-POWER 4WDモデルを追加。さらに新グレードとして「スタイルエディション」をラインアップ
日産自動車は2022年7月19日、コンパクトSUVのキックスをマイナーチェンジし、同日より発売した。
車種展開は以下の通り。
X:279万8400円
Xツートーンインテリアエディション(オレンジタン):290万8400円
Xツートーンインテリアエディション(ベージュ):290万8400円
Xスタイルエディション:301万8400円
X FOUR:306万1300円
X FOURツートーンインテリアエディション(オレンジタン):317万1300円
X FOURツートーンインテリアエディション(ベージュ):317万1300円
X FOURスタイルエディション:328万1300円
今回の改良は、進化させた第2世代のe-POWERの搭載やe-POWER 4WDモデルの追加、内装デザインの変更、先進安全装備の拡充、そして上質感を際立たせた新グレードの「スタイルエディション」の設定などを実施したことが特徴である。
まず第2世代のe-POWERは、従来比で最高出力を約5%、最大トルクを約7%高めたEM47型モーターをフロントアクスルに搭載。最高出力は100kW/3410~9697rpm、最大トルクは280Nm/0~3410rpmを発生する。HR12DE型1198cc直列3気筒DOHC12Vガソリンエンジン(最高出力82ps/6000rpm、最大トルク10.5kg・m/4800rpm)は従来と共通ながら、低速走行時のエンジン始動頻度を低減させたことにより静粛性がアップ。さらに、アクセル操作だけで加減速をコントロールできるe-Pedal Stepの操作性の滑らかさを向上させ、運転操作のいっそうの快適化を図る。SPORTやECOモードの選択時にもBレンジへの切り替えを可能とし、下り坂など強い減速が必要な場面でもより安心して運転できるようにしたこともトピックだ。燃費性能はWLTCモードで23.0km/リットルと、従来比で約6.4%の向上を実現している。
新パワートレインのe-POWER 4WDに関しては、前述のユニットにMM48型リアモーター(最高出力50kW/4775~1万259rpm、最大トルク100Nm/0~4775rpm)を組み合わせた電動4輪駆動システムを採用。悪路や雪道の走破性に力を発揮するとともに、ワインディングでは思いのままのコーナリングを可能とし、さらに市街地での乗り心地も向上させる。燃費性能はWLTCモードで19.2km/リットルを成し遂げた。
内装デザインについては、センターコンソールとシフトレバーのデザインを一新し、先進的で質の高いコクピットを創出。また、ツートーンインテリアエディションには従来のオレンジタンに加えて、新たにベージュを追加した。
先進安全運転支援システムの拡充も見逃せない。アラウンドビューモニターやインテリジェントルームミラーなどを上位グレードに標準装備。また、コンパクトSUVでは初となる、インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)を全グレードに標準で採用した。
新グレードのスタイルエディションの内容に話を移そう。外装ではダーククローム調のグリルフィニッシャーおよびフロントバンパーロアフィニッシャーや、LEDリアコンビネーションランプ一体型デザインのバックドアフィニッシャーを専用装備。一方で内装にはブラウンインテリア(インスト、ドアトリムクロス、ダブルステッチ付き合皮シート)を採用し、シックで上質なムードを演出した。
キックスのマイナーチェンジに合わせて、日産モータースポーツ&カスタマイズ(旧オーテックジャパン)が手がけるキックスAUTECH(オーテック)も、商品改良を実施する。
車種展開は以下の通り。
AUTECH 2WD:318万5600円
AUTECH 4WD:344万8500円
今回の改良では、ベース車と同様に進化させた第2世代のe-POWERの搭載やe-POWER 4WDモデルの追加を行うとともに、外装ではLEDリアコンビネーションランプ一体型デザインのバックドアフィニッシャーを新採用。また、内装ではセンターコンソールとシフトレバーのデザインを一新し、合わせてセンターコンソールにはAUTECHブランドを象徴するブルーステッチを施した。