マツダは7月31日、東京モーターショー2019においてワールドプレミアを飾ったクロスオーバータイプのコンパクトSUV「MX-30」を今秋に日本市場に導入すると発表した。
マツダ3とCX-30に続くマツダの新世代商品の第3弾で、かつブランド初の量産EVとなる「MX-30」は、ユーザーがクルマとのつながりを深め、クルマとともに自然体で自分らしい時間を過ごせることを目指し、新たなクルマの使い方、すなわち創造的な時間と空間の提案を目的に開発された新世代のコンパクトSUVである。
今回の発表では、新開発の電動化技術「e-SKYACTIV(イー・スカイアクティブ)」を搭載するEVモデルのほかに、同じく新開発のマイルドハイブリッドモデルをラインアップに加えると予告した。同モデルは、直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」に独自のマイルドハイブリッドシステム「M HYBRID(エム ハイブリッド)」を組み合わせた新パワートレインの「e-SKYACTIV G(イー・スカイアクティブ・ジー)」を採用。静かでスムーズな発進と上質なドライブフィールに加えて、モーターのエンジンアシストによる優れた燃費性能を実現したという。なお、EVモデルは今年度中にリース形式での販売を開始する予定ということなので、MX-30の当初の販売のメインはこのマイルドハイブリッドモデルになる見込みだ。
車両デザインに関しては、マツダのデザインテーマ“魂動(こどう)”のもと、“Car as Art”として、さらに芸術性を高めるとともに、表現に拡がりを持たせることに挑戦。人の手が生み出す美しい造形とこだわりのつくり込みを基礎としながら、将来に向けた価値観の変化や新しいライフスタイルに寄り添うことを目指し、“Human Modern(ヒューマン モダン)”をコンセプトにそのデザインを造り上げた。基本造形としては、クロスオーバーSUVのスタイルを構築したうえで、RX-8と同様のセンターピラーレスのセンターオープン式ドア構造であるフリースタイルドアを採用。機能的な面だけではなく、クルマを自由な発想で使える可能性を創出した。
内包するインテリアは、センターコンソールまわりを抜け感を持たせた形状とすることで、開放感のあるコクピットを演出。また、コルク材や再生材からできた生地などの環境に配慮した素材を、そのものが持つ自然な魅力を引き出して使用し、斬新かつ心地のよいキャビン空間を具現化している。