FCAジャパンは8月4日、フィアット・ブランドのスモールSUVである「500X」に新グレードの「500Xスポーツ(SPORT)」(344万円)を設定し、本年8月22日に発売すると発表した。
既存の500Xクロス(341万円)と500X(299万円、受注生産)に加えて、新たに500Xシリーズに設定された「500Xスポーツ」は、そのグレード名が示す通り、内外装や走りをよりスポーティに仕立てて、“アーバンスポーツSUV”に昇華させたことが特徴である。
まず外装では、大開口のロアインテークを組み込むスポーツフロントバンパーやボディ同色のサイドスカートおよびホイールアーチモールディング、ダークグレー仕上げのエクステリアミラーハウジングおよびドアハンドル、ダークグレー仕上げのフロント&リアモールディング、スポーツリアバンパーおよびクローム仕上げエグゾーストパイプフィニッシャーといった専用アイテムを採用して、精悍かつアグレッシブなルックスを創出。また、足もとには19インチ10スポークアルミホイール+225/40R19タイヤを装着した。ボディカラーは500Xスポーツ専用色となるセダクションレッドを筆頭に、ジェラートホワイト、イタリアブルー、ファッショングレーの計4色をラインアップ。ボディサイズは全長4295×全幅1795×全高1610mm/ホイールベース2570mmに設定している。
内包するインテリアは、ブラックのカラーリングを基調に、レースモデルのテイストを取り入れたアルカンターラ/レザー巻きのステアリングホイールを装備するほか、メーターフードにもアルカンターラを採用。さらに、ダークグレー仕上げインストルメントパネルおよび500ロゴやスポーツペダルカバーといった専用アイテムを設定する。また、シートには上質感が漂うブラックレザー表皮を採用し、同時にシート高を500Xクロスに比べて13mm低く設定してスポーティな運転感覚を演出した。
パワートレインに関しては、新世代のオールアルミ製“FireFly”1331cc直列4気筒マルチエア16Vインタークーラー付ターボエンジン(151ps/270Nm)+6速乾式デュアルクラッチオートマチックを搭載して前輪を駆動。また、懸架機構にはスプリングとショックアブソーバーともに独自のセッティングを施した専用サスペンションを組み込み、合わせてラック&ピニオン式ステアリングの電動パワーアシストの再チューニングを図って、操舵性およびコーナリング性能をいっそう向上させた。
機能面については基本的に500Xクロスと共通で、デュアルゾーン式フルオートエアコンやApple CarPlay/Android Auto対応7インチタッチパネルモニター付インフォテインメントシステムUconnect、USBポート、3.5インチカラーTFTメータークラスター、LEDヘッドライト&LEDテールランプなどを標準で装備。また、セーフティ機構ではクラッシュミティゲーション(衝突被害軽減ブレーキ)付の前面衝突警報、アダプティブクルーズコントロール、車線逸脱警報、リアパーキングカメラ/リアパーキングセンサー、ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション、フロントパーキングセンサー、自動ハイビームなどを標準で組み込んでいる。