スズキとトヨタのタッグがインドでも展開! スズキが開発し、トヨタ・キルロスカ・モーターにて本年8月より生産を開始する新型SUVの「グランドビターラ」が初公開。パワートレインにはスマートハイブリッドのほか、ストロングハイブリッドの「インテリジェントエレクトリック ハイブリッド」をインドで初設定
スズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディア社(マルチ・スズキ社)は2022年7月20日(現地時間)、新型SUVの「グランドビターラ(GRAND VITARA)」を発表した。
グローバルにおけるスズキのフラッグシップSUVに位置する新型グランドビターラは、トヨタ自動車とスズキの業務提携に基づく協業のひとつであるグローバルでの車両のOEM相互供給のもと、スズキが開発し、トヨタ・キルロスカ・モーターにおいて本年8月より生産を開始する新世代SUVで、インド国内での販売をはじめ、アフリカなど海外への輸出も計画している。インド市場のグレード展開は、スマートハイブリッド(マイルドハイブリッド)のSigma/Delta/Zeta/Alphaと、インテリジェントエレクトリック ハイブリッド(ストロングハイブリッド)のZeta+/Alpha+で構成した。
エクステリアに関しては、ショルダーラインや前後フェンダーを際立たせることでSUVらしい力強さを表現する。また、フロントビューは特徴的な3灯式LEDヘッドランプや左右のランプをつなぐクロームバー、多角形の新意匠グリルを配して精悍かつ印象的なマスクを創出。一方でリアセクションは、フロントと統一感を持たせた3連タイプのLEDコンビネーションランプや左右のコンビランプをスマートにつなぐレッドのガーニッシュランプ、シルバー加飾のアンダーカバーなどを配して、存在感あふれる後ろ姿を構築した。ボディサイズは全長4345×全幅1795×全高1645mm/ホイールベース2600mmと、現行のエスクードよりもひと回り大きいサイズに仕立てている。
内包するインテリアは、剛性感のあるインパネや太いコンソールを採用することで逞しいSUVの印象を持たせながら、インパネやトリムにボルドーとブラックの2トーンカラーにシルバーステッチを施した合皮を配して、上質かつ洗練されたキャビン空間を演出する。また、全方位モニターやヘッドアップディスプレイなどの先進機能装備を採用するとともに、インドでマルチ・スズキ社が展開するコネクテッドサービスの「スズキ コネクト」に対応。さらに、ワイヤレスチャージャーや後部座席のエアコン吹き出し口などの快適装備を豊富に組み込んだ。
肝心のパワートレインは、1462cc直列4気筒DOHC16V直噴ガソリンエンジン(最高出力75.8kW[103.06ps]/6000rpm、最大トルク136.8Nm/4400rpm)にISGによるモーターアシストと5速MTまたは6速ATを組み合わせたスマートハイブリッドと、1490cc直列3気筒DOHC12V直噴ガソリンエンジン(最高出力68kW[92.45ps]/5500rpm、最大トルク122Nm/4400~4800rpm)に、モーター(最高出力59kW/3995rpm、最大トルク141Nm/0~3995rpm)とリチウムイオン電池(177.6V)、e-CVTを組み合わせたインテリジェントエレクトリック ハイブリッド(IEH)の2機種を設定。駆動方式はスマートハイブリッドが2WD(FF)と4WD、インテリジェントエレクトリック ハイブリッドが2WD(FF)で構成し、4WD車には4つの走行モード(AUTO/SPORT/SNOW/LOCK)をダイヤルで簡単に選択できる「ALLGRIP」をインドで初採用している。