DRIVING EXPERIENCE AT THE WHEEL OF A LAMBORGHINI ウラカンEVO・RWD&ウルス 試乗記
静岡県・御殿場で開催されたランボルギーニのドライビングパフォーマンス体感イベント、DRIVING EXPERIENCE AT THE WHEEL OF A LAMBORGHINIに参加した。
メインインストラクターは元F1ドライバーの高木虎之介氏。東名高速道路でウラカンEVO・RWD、箱根のワインディング路ではウルスのステアリングを握った。
ウラカンEVO・RWDは610ps/560Nmの自然吸気V10ユニットを搭載したMRスーパースポーツ。「REWIND(=立ち戻る)」をテーマに開発され、4WDモデル以上にピュアなマン・マシン・インターフェイスを追求した。
スポーツやコルサの走行モードを選択すると、トラクションコントロールはオーバーステアを許容。コーナー出口での脱出速度を高めるなど、ドライビングの自在性がアップする。クーペとスパイダーのボディタイプが用意され、パフォーマンスは圧倒的。最高速度は325km/hに達し、0~100km/h加速は3.3秒でクリアする(ともにクーペのデータ)。
インストラクターが運転するウラカンEVO・RWDに、まずはクーペで続く。東名高速に入りスポーツ・モードをセレクト。通常のストラーダ・モードでも加速は強力だったが、スポーツを選ぶと、さらに刺激的に変化。右足の踏み込みに応じ7速DCTは瞬時にシフトダウンし、まさに強烈なスピードの伸びを見せる。シフトダウンとともに高まるエンジン音がドライバーを興奮のるつぼに誘う。
スパイダーに乗り換える。オープンエアのスパイダーはV10サウンドがよりダイレクトに届く。クルマとの一体感はいちだんと高い。トンネルでは意識的にシフトダウンし、エンジン音を存分に楽しんだ。
3台のウラカンEVOが編隊を組んだクルージングは、まさに別世界。美しくシャープな造形、圧倒的なパワー、陶酔のサウンド、そして人車一体のドライビング感覚は、芸術品の域に達している。スーパースポーツは絶対的なパフォーマンスが価値ではない。ドライバーを特別な世界に誘うことに意味があると感じた。
箱根のワインディング路でステアリングを握ったウルスも感動的だった。ステアリングの反応はシャープで的確。大柄なボディを意識させずに、意のままの走りが楽しめた。スポーツ・モードを選ぶと4リッター・V8ツインターボ(650ps/850Nm)のレスポンスは鋭くなり、よりランボルギーニらしく変身した。
ウルスは、スーパーSUVと呼ぶにふさわしい。