FCAジャパンは8月25日、アバルト595/595Cに限定車の「595/595C esseesse(エッセエッセ)」を設定し、9月19日より販売を開始すると発表した。
車種展開および販売台数は以下の通り。
595 esseesse:MT403万円(110台)/MTA420万円(60台)
595C esseesse:MT426万円(90台)/MTA443万円(45台)
イタリア語で“SS”を意味する「esseesse」という車名を冠した今回の限定車は、1963年に登場した595シリーズの原型で、594cc空冷直列2気筒OHVエンジン(27hp)を搭載した「フィアット・アバルト595」をベースに、さらなるチューンアップを図って最高出力を32hpへと引き上げた「フィアット・アバルト595SS」をオマージュして製作されたスペシャルモデルである。
ベースモデルは1368cc直列4気筒DOHC16Vインタークーラー付ターボエンジン(180ps/250Nm)+5速MT/ATモード付5速MTA(シーケンシャルトランスミッション)を搭載する現行の「595 Competizione(コンペティツィオーネ)」で、排気系にはアクラポビッチ(AKRAPOVIC)製ハイパフォーマンスエキゾーストシステムをセット。ベース車に標準装備するレコードモンツァとはひと味違った排気音を奏でる。
エクステリアについては、ボディカラーに往年の「595SS」を彷彿とさせるGrigio Campovolo(グレー)を採用したうえで、フロントバンパー/ホワイト仕上げリップスポイラー(インタークーラー冷却用エアインテーク付)やホワイト仕上げABARTHサイドストライプ、ホワイト仕上げヒーテッド電動ドアミラー、ディフューザー一体型リアバンパー/ホワイト仕上げインサート、カーボン仕上げエキゾーストパイプフィニッシャー、595 esseesseエンブレム(リア)を特別装備。また、足もとにはホワイト仕上げ17インチ12スポークアルミホイール+205/40R17タイヤを装着する。ベース車と同様、懸架機構にはKONI製FSD(Frequency Selective Damping)ショックアブソーバーとハイパフォーマンスコイルスプリングを組み込んだ。ボディサイズおよび車重は595 esseesseが全長3660×全幅1625×全高1505mm/ホイールベース2300mm/車重1120kg、595C esseesseが全長3660×全幅1625×全高1505mm/ホイールベース2300mm/車重1160kgに設定している。
インテリアに関しては、限定車専用に赤いステッチを配したSabelt製専用テクノレザー/ファブリック表皮スポーツシートや前席カーボンバックシェル、専用カーボンインストルメントパネルを特別装備し、レースモデルをイメージさせる設えを施す。ハンドル位置は全車とも右。また、ベース車と同様にスポーツレザー/アルカンターラ巻きステアリングホイール(オーディオ/ハンズフリーコントローラー付、カーボンインサート)やマルチファンクションディスプレイ、TFTメータークラスター(Gメーター付)、FM+AMチューナー付オーディオプレイヤー(Uconnect)/7インチタッチパネルモニター/Apple CarPlayおよびAndroid Auto対応、フルオートエアコン(ダストポーレンフィルター付)などを標準で採用している。