強力パフォーマンス。魅力はスタイルだけではない!

マツダCX-5XDエクスクルーシブモード 試乗記

CX-5-01.jpgマツダCX-5XDエクスクルーシブモード(4WD) 価格:6MT6SAT 3882600

積極改良で完成度アップ!

 最新技術を積極的に導入し、魅力を保つ――そんな方針によってつねに〝最新型"をショールームに並べるのが、現在のマツダの開発・販売戦略。

 2016年末にモデルチェンジされ、2ndモデルとなったCX-5は、すでに3回の商品改良が行われた。

 2.2リッター・ディーゼル(190ps45.9kgm)に、6速MTが追加されたのは2018年の10月。このタイミングで、2.5リッター・ガソリンターボ(230ps42.8kgm)が新設定され、ステアリング操作に対するエンジン出力コントロール技術「Gベクタリングコントロール」はいちだんとリファインされた。

CX-5-02.jpgエクスクルーシブモードは快適装備が充実した特別仕様車 最新モデルはGベクタリングコントロールプラス機構標準 走行安定性が向上

ディーゼルのパフォーマンスは鮮烈!

 MT仕様のCX-5は、〝運転好き"にとって、待望のモデルだ。日本仕様初となる〝3ペダルのCX-5〟は、ドライビングポジションにまったく違和感がない。

 シフトレバーの位置は、左腕を軽く下ろした自然なポジション。操作量はとくに小さくないが、シフトフィールはスムーズ。

 操作系のレイアウトにこだわるマツダ車らしい点は、ヒール&トゥが極めて行いやすいペダルのレイアウトだ。

「きっと運転好きのエンジニアがセッティングしたに違いない」とイメージした。ただしクラッチ操作後の左足の置き場はややタイトである。

 パフォーマンスは文句なく強力。MT仕様は、AT仕様以上に"太い低中速トルク"と、ディーゼルとは思えないほど"高回転の伸び"が実感できる。

 アクセルを深く踏み込むと最高出力回転数の4500rpmを超え、5000rpmまでためらいなく回りきる。パワーの頭打ち感はほとんどない。このエンジンの実力をMTで存分に引き出すのは実に楽しい。

CX-5-03.jpg本杢目パネルを装備した室内は上質な雰囲気 ナビ機能はディーラーオプションのSDカード(43200円)が必要

スタイリッシュSUVの代表

 新設定されたターボ付きのガソリンエンジンの特徴は、いい意味で"ターボらしくない"点にある。

 スタートの瞬間から、わずかなアクセル踏み込みに対しても力強く加速する。まるで大排気量の自然吸気エンジンのようだ。この味わいはまさに〝開発陣が狙った感覚〟そのものだという。

 発売当初に比べると、CX-5は選択肢が大幅に増している。これが最新モデルの魅力だ。圧巻の動力性能と優れた燃費。そしてMT仕様が選べるディーゼルモデルと、上質でゆとりある走りが特徴のターボ付きガソリン。駆動方式は、オールラウンド性に優れた4WDと、軽快な走行感覚のFFの2種が設定されている。

 CX-5は、走りが存分に楽しめるスタイリッシュSUVの代表である。

CX-5-04.jpgエクスクルーシブモードはナッパレザーシート標準 前席はベンチレーション機能内蔵 室内長1890

※次ページでスペックを紹介

マツダCX-5XDエクスクルーシブモード(4WDMT)主要諸元

CX-5-05.jpg

価格=6MT 3882600
全長×全幅×全高=4545×1840×1690mm
ホイールベース=2700mm
トレッド=フロント1595×リア1595
車重=1680kg
エンジン=2188㏄直4DOHC16Vディーゼルターボ(軽油仕様)
最高出力=140kW190ps)/4500rpm
最大トルク=450Nm45.9kgm)/2000rpm
WLTCモード燃費=18.6km/リッター(燃料タンク容量58リッター)
(市街地/郊外/高速道路=16.318.420.0km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:マルチリンク
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=22555R19+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5
最小回転半径=5.5m
パワーウエイトレシオ=8.84kg/ps
トルクウエイトレシオ=36.60kg/kgm
※価格とスペックは20194月現在

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