新型EVの「ホンダe」が正式発表。発売は10月30日。車両価格は451~495万円に設定

ホンダが新世代の都市型電気自動車「ホンダe」を本年10月30日に日本で発売すると発表。グレード展開は標準モデルのホンダeと上級仕様のホンダe アドバンスの2タイプを設定。航続距離は259~283km

 ホンダは8月27日、新世代の都市型電気自動車「ホンダe」を正式発表し、本年10月30日に発売するとアナウンスした。

▲ホンダe アドバンス 価格:495万円 全長3895×全幅1750×全高1510mm ホイールベース2530mm 最小回転半径4.3m 車重1540kg 乗車定員4名 シューズには17インチアルミホイール+前205/45ZR17 88Y・後225/45ZR17 94Yタイヤを装着。航続距離および交流電力量消費率はWLTCモードで259kmおよび138Wh/km
▲ホンダe アドバンス 価格:495万円 全長3895×全幅1750×全高1510mm ホイールベース2530mm 最小回転半径4.3m 車重1540kg 乗車定員4名 シューズには17インチアルミホイール+前205/45ZR17 88Y・後225/45ZR17 94Yタイヤを装着。航続距離および交流電力量消費率はWLTCモードで259kmおよび138Wh/km

車種展開は以下の通り。
ホンダe:451万円
ホンダe アドバンス(Advance):495万円
なお、販売計画台数は年間で1000台を予定している。

▲ホンダe アドバンスはマルチビューカメラシステム/プレミアムサウンドシステム(8スピーカー)/Hondaパーキングパイロット/100V AC電源(1500W)〈フロントセンター〉/センターカメラミラーシステム/フロントガラスデアイサーを専用装備
▲ホンダe アドバンスはマルチビューカメラシステム/プレミアムサウンドシステム(8スピーカー)/Hondaパーキングパイロット/100V AC電源(1500W)〈フロントセンター〉/センターカメラミラーシステム/フロントガラスデアイサーを専用装備

 新型EVのホンダeは、これまでのクルマにはない魅力を追求するとともに、EVの本質を見つめ、柔軟な発想で未来を見据えて造り上げた新世代の都市型電気自動車である。

▲ホンダe 価格:451万円 全長3895×全幅1750×全高1510mm ホイールベース2530mm 最小回転半径4.3m 車重1510kg 乗車定員4名 シューズには16インチアルミホイール+前185/60R16 86H・後205/55R16 91Vタイヤを装着。航続距離および交流電力量消費率はWLTCモードで283kmおよび131Wh/km
▲ホンダe 価格:451万円 全長3895×全幅1750×全高1510mm ホイールベース2530mm 最小回転半径4.3m 車重1510kg 乗車定員4名 シューズには16インチアルミホイール+前185/60R16 86H・後205/55R16 91Vタイヤを装着。航続距離および交流電力量消費率はWLTCモードで283kmおよび131Wh/km

 まず外装では、街なかでのベストサイズと高強度・高剛性を実現するスモールEV専用ボディを基調に、人の記憶に刻まれた親しみやすい2BOXのプロポーション、円を基調としたシンプルなモチーフによる分かりやすいキャラクター、ロングホイールベース・ショートオーバーハングかつワイドトレッドで四隅に大径タイヤを配するしっかりとしたスタンス、スタイリング要素を減らして段差や隙間を低減しノイズを抑えたクリーンで丸みのあるフラッシュサーフェイスなどで演出する。各ディテールにも工夫を凝らし、愛着のわくルックスを演出する丸目のLEDヘッドライトおよびリアライト、機能美と独創性を追求した17インチおよび16インチアルミホイール、ドアミラーに代わって良好な視界を6インチモニターに映す“人に優しいデザイン”の170万画素高精細サイドカメラミラー、デザイン的なノイズを極限まで減らしたアウターハンドルなどを装備した。ボディサイズは全長3895×全幅1750×全高1510mm/ホイールベース2530mm、車重は1510㎏(ホンダe)~1540kg(ホンダe アドバンス)に設定。ボディカラーは新色のチャージイエローのほか、プラチナホワイト・パール/ルナシルバー・メタリック/モダンスティール・メタリック/クリスタルブラック・パール/プレミアムクリスタルブルー・メタリック/プレミアムクリスタルレッド・メタリックの計7色をラインアップした。

▲ドアミラーに代わって良好な視界を6インチモニターに映す“人に優しいデザイン”の170万画素高精細サイドカメラミラーを装備
▲ドアミラーに代わって良好な視界を6インチモニターに映す“人に優しいデザイン”の170万画素高精細サイドカメラミラーを装備
▲ボディカラーは新色のチャージイエローのほか、プラチナホワイト・パール/ルナシルバー・メタリック/モダンスティール・メタリック/クリスタルブラック・パール/プレミアムクリスタルブルー・メタリック/プレミアムクリスタルレッド・メタリックの計7色を設定
▲ボディカラーは新色のチャージイエローのほか、プラチナホワイト・パール/ルナシルバー・メタリック/モダンスティール・メタリック/クリスタルブラック・パール/プレミアムクリスタルブルー・メタリック/プレミアムクリスタルレッド・メタリックの計7色を設定

 次に内装については、各ディスプレーやメーターを一直線に配置した世界初のワイドビジョンインストルメントパネルを採用したことが最大の特徴だ。中央には12.3インチのスクリーンを2画面並べた「ワイドスクリーン Honda CONNECT ディスプレー」を配置し、運転席や助手席でそれぞれ表示機能を選択したり、左右のアプリを入れ替えたりなど自在な操作性を実現。また、スマートフォンとの接続によって音楽アプリやエンターテインメントアプリを表示するなど、これまでのクルマでは体験したことのない、楽しみながら新たな使い勝手を創造できるディスプレーとしている。さらに、AIによる音声認識と情報提供を行う「Hondaパーソナルアシスタント」、専用アプリをダウンロードすることでスマートフォンをキーとして使用できるとともに国産車で初めてパワーオンまで行うことを可能としたデジタルキー、Hondaスマートキーを持って近づくと自動でフラッシュアウターハンドルがポップアップしてドアハンドルに触れるだけでドアロックが解除するシームレス機能、昼夜天候を問わずより安心・安全な視界を確保したサイド/センターカメラミラーシステムなどを採用した。そして、インテリアスペース自体は上質で居心地のよい、温かみのあるリビングを思わせる空間表現で演出。具体的には、木の導管を表現してリビングテーブルのようなぬくもりと自然な風合いを追求したパネル、水平基調のインパネデザインに合わせてシンプルな2本スポークとしたステアリングホイール、ツートーングレーのメランジ調ファブリック表皮にブラウンのアクセントを入れたシート、ダウンライト式のLEDを4つ配したルームライトなどを採用した。一方でラゲッジルームに関しては、荷室開口地上高を荷物の出し入れがしやすい730mmに設定し、同時に都市型コミューターとして十分な容量を確保したうえで、ラゲッジ全面を上質な内張りで覆い、かつLEDのライトを組み込んで、デイリーユースで使いやすい荷室を実現している。

▲各ディスプレーやメーターを一直線に配置した世界初のワイドビジョンインストルメントパネルを採用。リビングテーブルのようなぬくもりと自然な風合いを追求したウッド調パネルも装備する
▲各ディスプレーやメーターを一直線に配置した世界初のワイドビジョンインストルメントパネルを採用。リビングテーブルのようなぬくもりと自然な風合いを追求したウッド調パネルも装備する
▲中央には12.3インチのスクリーンを2画面並べた「ワイドスクリーン Honda CONNECT ディスプレー」を配置
▲中央には12.3インチのスクリーンを2画面並べた「ワイドスクリーン Honda CONNECT ディスプレー」を配置
▲ツートーングレーのメランジ調ファブリック表皮にブラウンのアクセントを入れた専用シートを装着
▲ツートーングレーのメランジ調ファブリック表皮にブラウンのアクセントを入れた専用シートを装着
▲専用アプリをダウンロードすることでスマートフォンをキーとして使用できるとともに、国産車で初めてパワーオンまで行うことを可能としたデジタルキーを設定
▲専用アプリをダウンロードすることでスマートフォンをキーとして使用できるとともに、国産車で初めてパワーオンまで行うことを可能としたデジタルキーを設定
▲都市型コミューターとして十分な容量を確保したうえで荷室全面を上質な内張りで覆い、かつLEDのライトを組み込んだラゲッジルーム
▲都市型コミューターとして十分な容量を確保したうえで荷室全面を上質な内張りで覆い、かつLEDのライトを組み込んだラゲッジルーム

 基本骨格には新開発のEVプラットフォームを採用し、ホンダeで最高出力100kW/3078~1万1920rpm、最大トルク315Nm/0~2000rpm、ホンダe アドバンスで最高出力113kW/3497~1万rpm、最大トルク315Nm/0~2000rpmを発生するMCF5型モーター(モーター外径φ268×積厚61.5mm)をリアアクスルに、総電圧355.2Vのリチウムイオンバッテリーを車体フロアにレイアウトして、後輪を駆動。充電ポートはフロントフードセンター下に設置し、家庭/公共AC充電コンセント・Type1~3.2kWで充電警告点灯→100%充電を約9.6時間、家庭/公共AC充電設備・Type1~6.0kWで充電警告点灯→100%充電を約5.2時間、CHAdeMO(50kW以上)急速充電で充電警告点灯→80%充電を約30分でこなす。また、エアコンのタイマー設定などに合わせてバッテリー温度を自動調整し、さらに走行時の回生による充電を考慮した最大充電量が設定可能。一方、走行モードにはNORMALとSPORTの2つのモードを設定し、また運転しやすいシングルペダルコントロールを配するなどして、ドライバーの好みやシーンに合わせた走りのアレンジを実現する。そして、足回りには前後ストラット式の4輪独立懸架を採用して、上質な乗り心地と安定した走りを両立。合わせて、片側1車線で楽にUターンできる4.3mの最小回転半径に、取り回しを楽にする可変ステアリングギアレシオを配した。航続距離および交流電力量消費率に関しては、WLTCモードでホンダeが283kmおよび131Wh/km、ホンダe アドバンスが259kmおよび138Wh/kmと公表している。

▲ホンダeで100kW/315Nm、ホンダe アドバンスで最高出力113kW/315Nmを発生するMCF5型モーターをリアアクスルに、総電圧355.2Vのリチウムイオンバッテリーを車体フロアにレイアウトして後輪を駆動する
▲ホンダeで100kW/315Nm、ホンダe アドバンスで最高出力113kW/315Nmを発生するMCF5型モーターをリアアクスルに、総電圧355.2Vのリチウムイオンバッテリーを車体フロアにレイアウトして後輪を駆動する
▲充電ポートはフロントフードセンター下に設置。CHAdeMO(50kW以上)急速充電では充電警告点灯→80%充電を約30分でこなす
▲充電ポートはフロントフードセンター下に設置。CHAdeMO(50kW以上)急速充電では充電警告点灯→80%充電を約30分でこなす
▲走行モードにはNORMALとSPORTの2つのモードを設定。NORMALではスムースかつリニアで扱いやすいトルク特性を、SPORTではより力強い加速特性を実現する
▲走行モードにはNORMALとSPORTの2つのモードを設定。NORMALではスムースかつリニアで扱いやすいトルク特性を、SPORTではより力強い加速特性を実現する

 先進安全・安心装備の採用に関しても抜かりはない。衝突軽減ブレーキ<CMBS>/誤発進抑制機能/後方誤発進抑制機能/近距離衝突軽減ブレーキ/歩行者事故低減ステアリング/路外逸脱抑制機能/渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール<ACC>/車線維持支援システム<LKAS>/先行車発進お知らせ機能/標識認識機能/オートハイビームで構成するHonda SENSINGを標準で装備。また、街なかの狭い駐車スペースでも安心して駐車できるよう、駐車支援システム「Hondaパーキングパイロット」をホンダ車で初搭載する。さらに、建物/家屋に給電するV2H(Vehicle to Home)や、機器などの電源となるV2L(Vehicle to Load)に対応する機能も設定した。

▲先進安全運転支援システムのHonda SENSINGを標準で装備。サポカーS<ワイド>にも該当する
▲先進安全運転支援システムのHonda SENSINGを標準で装備。サポカーS<ワイド>にも該当する
▲街なかの狭い駐車スペースでも安心して駐車できるよう、駐車支援システム「Hondaパーキングパイロット」をホンダ車で初搭載した
▲街なかの狭い駐車スペースでも安心して駐車できるよう、駐車支援システム「Hondaパーキングパイロット」をホンダ車で初搭載した
▲建物/家屋に給電するV2H(Vehicle to Home)や機器などの電源となるV2L(Vehicle to Load)に対応する
▲建物/家屋に給電するV2H(Vehicle to Home)や機器などの電源となるV2L(Vehicle to Load)に対応する
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