ランドローバーがディフェンダーの特別仕様車「ディフェンダー・ワークスV8トロフィーⅡ」を発表。ランドローバーがオフロード走破や冒険をしてきた23の場所をモチーフにした、ユニークなカモフラージュ柄をエクステリアに採用。販売台数は世界限定25台
英国ジャガー・ランドローバー傘下のランドローバー・クラシックは2022年7月28日、ディフェンダーの特別仕様車「ディフェンダー・ワークスV8トロフィーⅡ(DEFENDER WORKS V8 TROPHY Ⅱ)」を発表した。ボディタイプは「90」「110」ステーションワゴンのほか、ディフェンダー・ワークスV8として初となる「110」ダブルキャブピックアップを用意。販売台数は世界限定25台(ステーションワゴンが20台、ダブルキャブピックアップが5台)の設定だ。
今回の特別仕様車は、ランドローバーの世界的なオフロード走破と探検に敬意を表した記念モデルで、2021年に発売したイーストナーイエローのディフェンダー・ワークスV8トロフィーと同様、2016年に生産を終了したクラシック・ディフェンダーの復刻版となる限定オフローダーである。
まず外装は、フジホワイトとナルヴィクブラックのエクステリカラーを基調に、サテンブラックのボンネットやブラックのエクステリアディテール、そしてユニークなカモフラージュ柄で彩る。カモフラージュ柄は、70年以上にわたってランドローバーがオフロード走破や冒険をしてきた23の場所をモチーフにデザインした。また、ランドローバートロフィーのヘリテージロゴを配したほか、フロントAフレームやフルワイドLEDライトバー、ロックスライダー、エクスペディションエクステリアロールケージ、リアリカバリーポイントなどのオールテレイン装備を採用する。さらに、ネジやリベット、ベントなどの細部パーツはグロスブラックで仕上げ、合わせて18インチソウトゥースアロイホイールもグロスブラックで塗装した。
パワートレインに関しては、4999cc・V型8気筒ガソリンエンジン(最高出力405ps/6000rpm、最大トルク515Nm/5000rpm)、8速オートマチック、全輪駆動、2段副変速機、ヘビーデューティー用フロントおよびリアディファレンシャル、トルクバイアスセンターディファレンシャルを搭載。渡河水深は500mmを確保している。
内包するインテリアは、コントラストステッチの入ったブラック&ホワイトのウィンザーレザー表皮レカロ製スポーツシートや、レザートリムのダッシュボード/ドア/ヘッド ライニング、ナビゲーションとモバイルデバイスのコネクティビティを統合したランドローバー・クラシック・インフォテインメントシステムなどを装備。さらに、ダッシュボードの中央部には外装のカモフラージュ柄を反映した、エリオットブラウンによるビスポークのランドローバートロフィーの時計を配した。なお、車両を購入できなかった人のためにディフェンダー・ワークスV8トロフィーⅡにインスパイアされたウォッチを1000本限定で販売するという。
ディフェンダー・ワークスV8トロフィーⅡの車両価格は、90の22万5000ポンド(約3640万円)からに設定。購入者はランドローバー・クラシックが独自に企画した3日間のトロフィー・コンペティション・イベントに招待するという。
なおランドローバー・クラシックは、所有するディフェンダーをディフェンダー・ワークスV8トロフィーⅡのようにしたいというユーザーに向けて、純正アクセサリーを2022年後半に発表すると予告している。