ゼネラルモーターズ・ジャパンは8月27日、新型シボレー・コルベットの日本における仕様および車両価格を発表した。
車種展開は以下の通り
コルベット・クーペ2LT:1180万円
コルベット・クーペ3LT:1400万円
コルベット・コンバーチブル:1550万円
なお、予約受注はすでに開始しており、デリバリーは2021年5月よりスタートする予定である。
日本仕様の特徴を紹介しよう。まず、ハンドル位置はコルベット初の右ハンドルを設定する。また、クーペは2LTおよび3LTの2トリムをラインアップ。シートは2LTがGT2バケットシート、3LTがコンペティションスポーツバケットシートを装着し、さらに3LTにはカーボンパーツを内外装の随所に採用した。
コンバーチブルにコルベット史上初のリトラクタブルハードトップを組み込んだことも訴求点だ。従来のソフトトップに比べてより静粛の高いキャビン空間とセキュリティの向上、シームレスな格納によるクリーンな外観を実現。トップ自体は所要時間約16秒で開閉し、かつ48km/h以下なら走行時でも開閉が可能である。また、トップ収納時でもゴルフバッグ2個分を積載可能なトランクスペースを確保し、フロントの収納スペースと合わせてクーペと同等の実用性を維持した。
日本モデル専用のナビゲーションシステム「クラウドストリーミングナビ」を標準装備したこともセールスポイントだ。GMジャパンがゼンリンデータコムと共同開発した完全通信車載ナビのクラウドストリーミングナビは、トンネルなどGPSで測位できない環境下でも自律航法が可能。そして、最新の地図を常にストリーミングし、データ更新の煩わしさを省いている。
パワーユニットに関しては、スモールブロックの“LT2”6153cc・V型8気筒OHV直噴VVTエンジン(最高出力495hp/6450rpm、最大トルク637Nm/5150rpm)をミッドシップ配置。組み合わせるトランスミッションはコルベット初採用の8速DCTで、ダブルパドル式のシフターを装備する。さらに、このDCTには新しい電子制御トランスミッションレンジセレクターをセット。シフトレバーとトランスミッションの間に機械的なインターフェースはなく、リバースとドライブ用のプル式トグルスイッチ、パーキング、ニュートラル、ロー/マニュアル用のプッシュボタンスイッチを配置している。一方、懸架機構は前後ともに新設計のショート/ロングアーム(SLA)ダブルウィッシュボーン式で構成し、コイルオーバーダンパーやミシュラン パイロットスポーツ4Sタイヤ(前245/35ZR19、後305/30ZR20)などを組み込みことで、革新の乗り心地とハンドリング特性を実現。また、操舵機構には進化版の電子制御ステアリングシステムを採用し、ドライバーの入力に即座に反応する高度なシャシーを具現化した。
エクステリアについては、ミッドシップレイアウトのエキゾチックなプロポーションと大胆かつ未来的なデザインが特徴。同時に、アスリートの引き締まった筋肉質ボディのような彫刻的な造形を採用し、コルベット伝統のマッスルなイメージを表現する。ボディサイズは全長4630×全幅1934×全高1234mm/ホイールベース2722mmに設定した。
一方でキャビン部は、航空機やレーシングカーの造形をモチーフに、キャノピー(風防)をフロント寄りに置いたデザインで構成。内包するインテリアはバックボーンとなるセンタートンネルを中心に設計し、同時にボンネットやインストルメントパネル、ステアリングホイールを低く配置したことで、ドライバーと同乗者に対する優れた前方視界を実現した。
日本仕様のボディカラー/インテリアカラーの組み合わせに関しては、クーペ2LTがトーチレッド/ジェットブラック、アクセラレートイエローメタリック/ジェットブラック、アークティックホワイト/アドレナリンレッド、ゼウスブロンズメタリック/ナチュラル、ラピッドブルー/ジェットブラック、シャドーグレーメタリック/ジェットブラックという6タイプを、クーペ3LTがトーチレッド/ジェットブラック、アクセラレートイエローメタリック/ジェットブラック、アークティックホワイト/ジェットブラック、ゼウスブロンズメタリック/ナチュラルディップド、ラピッドブルー/ジェットブラック、シャドーグレーメタリック/ジェットブラックという6タイプを、コンバーチブルがトーチレッド/ジェットブラック、セブリブリングオレンジティントコート/ジェットブラック、アークティックホワイト/ジェットブラック、ゼウスブロンズメタリック/ナチュラル、ラピッドブルー/ジェットブラック、シャドーグレーメタリック/ジェットブラックという6タイプをラインアップしている。