1988年式いすゞ・ピアッツァ・ネロ・ハンドリングbyロータス/オーナー:中山拓巳 様
憧れのジウジアーロ・デザイン。理想のピアッツァを目指したカスタム製作
中山拓巳さんは、奥様のために日産フィガロを購入したのをきっかけにネオクラシック愛に目覚め、現在はいすゞピアッツァ、FFジェミニ、1stスズキ・エスクードも所有するエンスージアスト。
「最新のクルマにはない造形、そして自分の神経とクルマがダイレクトにつながる走行感覚がネオクラシックの魅力」と語る。コレクション中でもピアッツァへのこだわりは格別。G・ジウジアローロの熱烈なファンで、かつてスバルSVXに乗っていた経験もあり、今度はピアッツァを選んだという。
当初はレッドのイルムシャー仕様を探していた。しかし、なかなか見つからなかったため、それなら自分で理想形を作り上げようと決心。黒のハンドリングbyロータスを購入。ボディをイルムシャーのスペクトラレッドに全塗装。さらにシートをレカロSR7に交換したうえで、内装をタンカラーの合成皮革に張り替えた。ステアリングとアルミもジウジアーロ・デザインでコーディネートした結果、完成度は抜群。中山さんのピアッツァは、ジウジアーロが描き出したシャープなラインが一段と際立ち、まるでショーカーのような華麗さを放っている。
走り面の調律も万全。2リッターターボ(150ps/23.0kgm)を完全整備するだけでなく、コニ製ショックアブソーバーをセレクト、さらにボディダンパーを入れてバランスを取っている。もともとハンドリングbyロータスは、他のピアッツァと異なり、リアサスに4リンク式を導入。完成度が高いが、中山スペシャルは絶品。街中から高速道路、ワインディング路までリラックスしてドライブが楽しめるベストバランスに仕上がったという。
中山さんのピアッツァは、一生物の輝きを放つ逸品。周囲が思わず振り返るスタイリッシュクーペだ。