1995年式 三菱ランサー・エボリューションIII/オーナー:北園直路 様
「ラリーの三菱」を実感する完成度。オリジナルにこだわりエボIIIを愛用
北園直路さんとランサー・エボリューション3(エボ3)とのつきあいは28年目。新車で購入して以来、オリジナル状態をキープして愛用している。
1995年に発表されたエボ3は、1996年シーズンにWRC(世界ラリー選手権)5勝を挙げ、トミ・マキネン選手のドライバーズタイトル獲得に貢献した名車。第一世代ランエボの完成形と言われ、エンジン冷却性に優れたバンパーとウイング形状のリアスポイラーが特徴。エンジンは270ps仕様の2リッターターボ(4G63型)を搭載する。
北園さんは、1stランサーでラリー活動をしていたこともあり、三菱車に対する信頼が厚く、エボ3を即座に気に入り手に入れた。愛車にして、期待どおりの走りに大満足。街中でもサーキットに持ち込んでも楽しく、まったく飽きないという。4ドアボディだけあって、ファミリーユースに最適な点も魅力。今では「家族の歴史を知る存在」として、手放せなくなった。
数年前に、ドライビングを楽しむクルマとしてロータスを入手したため、現在のエボ3は日常使用がメイン。新車以来、大きなトラブルはなく、昨年、三菱純正パーツを使用してエンジンをフルOH。今後も安心して乗れる体制を整えた。子供のころから親しんでいる息子さんもエボ3を気に入っており、親子2代でドライブしているという。
悩みは、最近エボ3の弱点であるルーフ回りの錆が発生し始めたこと。北園さんは、「そろそろ、古いクルマならではの苦労が出てきましたが、つきあいが長いのできちんと面倒を見てあげたい」と笑顔で話してくれた。