三菱自動車は9月5日、フィリピンでプラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」を発売した。アセアンでは昨年7月に発売したインドネシアに続いて、2カ国目の市場投入となる。
フィリピン仕様のアウトランダーPHEVは、ハンドル位置やエクイップメント、充電機能などの一部を除いて、基本的に日本仕様と共通。ダイナミックシールドを配したエクステリアは全長4695×全幅1800×全高1710mm/ホイールベース2670mmのボディサイズに設定し、パワートレインには2360cc直列4気筒DOHC16V・MIVECエンジン(128ps/199Nm)+前後モーター(前60/後70kW)+リチウムイオン電池(総電力量13.8kWh)を採用している。
フィリピン市場では、まずミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション傘下ディーラーであるピーク・モーターズ・フィリピンズ(PMPI)マニラベイ支店にてアウトランダーPHEVの販売を開始し、2021年までに順次国内での販売店舗を拡大する計画。また、同店舗は海外市場初となる次世代店舗「電動DRIVE STATION」としての機能(通常の店舗機能に加えて、太陽光発電システムとV2H機器を備えて太陽光発電による電動車への充電と、電動車から店舗への電力供給を可能とする機能)を今年度中に設定する予定だ。
なお、三菱自動車の矢田部陽一郎COOは「本年7月に発表した新中期経営計画で、当社はアセアンを成長ドライバーとして位置づけています。アウトランダーPHEVのフィリピンへの投入は、アセアン地域の経済発展に加えて、環境保全にも貢献していきたいという当社の姿勢を示すものです。フィリピンの自動車産業並びに地域経済発展に貢献しながら、電動車への理解・共感を広げる活動にも取り組んでいきます」とコメントしている。