日産自動車は9月10日、今秋にマイナーチェンジを予定している最高級ミニバン「エルグランド」の一部情報を特設Webサイトで先行公開。さらに、9月14日より予約注文の受付をスタートすると発表した。
日産の最上級ミニバンに位置するエルグランドは、ロー&ワイドのプロポーションと低重心プラットフォームによる優れた操縦安定性や安定感のある走行性能、圧倒的な存在感を誇る力強いエクステリア、快適で上質な空間を提供するインテリア、そして「踏み間違い衝突防止アシスト」や「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、「LDW(車線逸脱警報)」、「インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)」などの先進安全技術の搭載により、安心してドライブできる高級ミニバンとして、ユーザーから高い評価を獲得している。
今回のマイナーチェンジは、エクステリアとインテリアの大幅なデザイン変更や先進安全装備の強化、さらに新しいボディカラーのラインアップなど、非常に多岐に渡っていることが特徴だ。
まずエクステリアでは、緻密に作り込んだ新造形のフロントフェイスや存在感が増したリアビューなどが訴求点。仕様としては、力強い走りを想起させる「ハイウェイスター アーバンクロム(Highway STAR Urban CHROME)」とエレガントな高級感を纏う「ハイウェイスター(Highway STAR)」の2シリーズを基本に構成する。ボディサイズはハイウェイスター アーバンクロムが全長4975×全幅1850×全高1815mm/ホイールベース3000mm、ハイウェイスターが全長4965×全幅1850×全高1815mm/ホイールベース3000mmに設定。ボディカラーはディープクリムゾン/ミッドナイトブラックの2トーンのほか、ディープクリムゾン、ミッドナイトブラック、ピュアホワイトパール、ダークメタルグレーという4タイプのモノトーンをラインアップした。
内装に関しては、インストルメントパネルとシートを一新し、よりシックで高品質なキャビン空間を創出。また、ワイドな広がりが感じられるように水平基調に仕立てた、グランドブラック・インテリア(Grand Black interior)とブラック/ダークベイブラウン・インテリア(Black/Dark Bay Brown interior)という2パターンの仕様を設定した。さらに、センター部に配するディスプレイは10インチに拡大。インテリジェントアラウンドビューモニターや地図画面などの映像を、より大きく、見やすく映し出す。
先進安全装備の強化では、全方位の安心のために進化した360°セーフティアシスト(360°Safety Assist)を全車に標準装備したことがトピック。また、インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物検知機能付き)やスマート・ルームミラーをオプションで用意した。
パワートレインは基本的に従来と共通で、VQ35DE型3498cc・V型6気筒DOHCエンジン(280ps/35.1kg・m)+エクストロニックCVT-M6を搭載する350系とQR25DE型2488cc直列4気筒DOHCエンジン(170ps/25.0kg・m)+エクストロニックCVT-M6を搭載する250系を設定。駆動システムは2WD(FF)と4WDの選択が可能だ。
なお、グレード展開は、350Highway STAR Premium Urban CHROME(7名乗り)/350Highway STAR Premium(7名乗り)/350Highway STAR Urban CHROME(7名乗り、8名乗り)/350Highway STAR(7名乗り、8名乗り)/250Highway STAR Premium Urban CHROM(7名乗り)/250Highway STAR Premium(7名乗り)/250Highway STAR S Urban CHROME(7名乗り、8名乗り)/250Highway STAR S(7名乗り、8名乗り)で構成している。車両価格などは後日発表する予定だ。
エルグランドのマイナーチェンジに合わせて、関連会社のオーテックジャパンが製作するエルグランド「AUTECH」も仕様変更を実施する。エクステリアでは新アレンジのダーククロム フロントグリルや専用フロントプロテクター(メタル調フィニッシュ)、専用シグネチャーLED、専用サイドシルプロテクター(メタル調フィニッシュ)、専用リアバンパーフィニッシャー(メタル調フィニシュ)、専用18インチアルミホイールなどを標準装備。インテリアでは、ブラックレザーシート「AUTECH」刺繍(ブルーステッチ)、専用キルティング、専用本革巻・木目調コンビステアリング&本革巻シフトノブ(ブルーステッチ)などを採用している。