レクサスRX 新車ニュース
PHEVとハイパワーHV登場。4種のパワートレーンで新たな走りに挑戦
レクサスはブランド変革「レクサスエレクトリファイド」を積極推進中。その中の重要な1台が、5th・RXである。
新型の開発テーマは「RXを壊せ!!」。ヒットモデルの次世代は守りに入ることが多いが、RXは変革の道……つまり攻めの姿勢を選んだ。
エクステリアは一見キープコンセプトだが、新旧を見比べると別物である。ボディ後半のフローティングクオーターピラーは立体的に進化。レクサスのSUVシリーズの中で最も「柔らかさ」と「余裕」を感じさせるフォルムで仕上げた。
インテリアも新鮮な印象を受ける。新世代レクサス共通の「TAZUNAコンセプト」に基づくデザインでまとめられ、操作系はNX/RZと共通。メーターフードからドアトリムまで連続的につながる造形がRXらしさを主張する。
居住性はパッケージングの刷新により大きく向上。旧型比+60mmとなる2850mmのホイールベースが活かされ、足元はフォーマルユースも可能なほどのスペースを持つ。
パワートレーンは全車4気筒ガソリンを基本に構成。2.4リッターターボ(350)、2.5リッターハイブリッド(350h)、2.5リッター・PHEV(450h+)に加えて、2.4リッターターボ+DIRECT4(500h・Fスポーツパフォーマンス)をラインアップする。
DIRECT4は各種センサーの情報を用いて前後の駆動力配分を最適制御するシステム。フラッグシップの500hは、フロント・ハイブリッドシステム+リアモーター(eアクスル)で構成している。バッテリーはレクサス初採用となるバイポーラ型ニッケル水素だ。
プラットフォームは、ほぼ新設計となるGA-K改良型。リア回りの骨格刷新やサスペンション取り付け部の剛性確保、接合剛性アップ(レーザースクリューウェルディング+構造用接着剤+短ピッチ打点技術)で、体幹をいっそう強化した。
サスペンションはストラットと新開発マルチリンクの組み合わせ。トップモデルとなるRX500h・Fスポーツパフォーマンスは、専用サスセットに加えて、後輪操舵のDRS(ダイレクト・リア・ステア)と専用21インチタイヤでファインチューンしている。
新型は、レクサス共通の「すっきりと奥深く」、「対話できる」、「走って楽しい」に加えて、RXならでは独自性を追求したという。個人的にはハンドリング面だけでなく、レクサスのDNAとして培ってきた「静粛性」と「乗り心地」がどのように進化しているかにも注目している。正式発売はまもなくだ。
レクサスRX主要諸元
グレード=450hバージョンL
価格=未定
全長×全幅×全高=4890×1920×1695mm
ホイールベース=2850mm
トレッド=フロント:1655/リア:1675mm
最低地上高=未公表
車重=未公表
エンジン=2487cc直4DOHC16V(プレミアム仕様)
最高出力=136kW(185ps)/6000rpm
最大トルク=228(23.2)/3600~3700rpm
モーター最高出力=フロント:134kW(182ps)/リア:40kW(54ps)
モーター最大トルク=フロント:270Nm(27.5kgm)/リア:121Nm(12.3kgm)
駆動用バッテリー=リチウムイオン
総電力量=18.1kWh
WLTCモード燃費=未公表
サスペンション=フロント:ストラット/リア:マルチリンク
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=225/45R21+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=未公表