ダイハツは9月15日、小型ハイトワゴンの「トール」をマイナーチェンジし、同日より発売した。
車種展開は以下の通り。
X:2WD155万6500円/4WD173万2500円
G:2WD174万3500円/4WD191万9500円
Gターボ:2WD186万4500円
カスタムG:2WD191万4000円/4WD209万円
カスタムGターボ:2WD204万6000円
今回の商品改良は、取り回しの良いコンパクトなボディサイズで5名乗ってもゆとりの ある室内空間を実現した好評なパッケージングはそのままに、3つの進化、具体的には予防安全機能「スマートアシスト」の進化、使い勝手の良さのさらなる向上、内外装デザインの刷新を果たしたことが特徴である。
まず外装では、「先進・洗練・進化」をテーマに、標準仕様のトールがフロントサイドの迫力を強め、同時にフロントバンパー&グリルおよび14インチフルホイールキャップの意匠変更やLEDヘッドランプの採用などを実施して、スポーティかつ存在感のあるルックスを創出。一方、上級モデルのトール・カスタムは新デザインのフロントバンパー&グリルやADB採用のヘッドランプ、リアコンビネーションランプ、15インチアルミホイールなどを組み込んで、ワイド感を強めた堂々たるスタイルを具現化する。ボディサイズはトールが全長3700×全幅1670×全高1735mm、トール・カスタムが全長3705×全幅1670×全高1735mmに設定。また、新規ボディカラーとして、トールはコンパーノレッドとターコイズブルーマイカメタリックの2タイプを、トール・カスタムはコンパーノレッドとターコイズブルーマイカメタリック、ブラックマイカメタリック×コンパーノレッド、ブラックマイカメタリック×ターコイズブルーマイカメタリックの4タイプを追加した。
内包するインテリアは、質感の向上を果たしたことが訴求点だ。トールは内装色(ブラウン)のトーン変更や座り心地およびホールド性を向上したシート形状の採用、内装色と統一感を持たせたシート色(ブラウン)、センタークラスターパネルの意匠変更などによって、洗練された落ち着き感を演出。一方、トール・カスタムは従来の黒基調をそのままに、アクセントカラー(ブルー)のトーン変更や座り心地およびホールド性を向上したシート形状の採用、シート表皮の色味(ブラック、青ステッチ)の刷新、センタークラスターパネルの意匠変更などを行って、先進感と質感の向上を実現した。
使い勝手に関しては、電動パーキングブレーキをダイハツ小型車として初採用するとともに、オートブレーキホールド機能を組み込んで利便性を向上。また、スマホアプリ連携機能を強化した9インチディスプレイオーディオのメーカーオプション設定やセンタークラスターパネルへのUSBソケットの追加、助手席アッパートレイのサイズ拡大などによって、室内の快適性も向上させる。さらに、ドアロックまでの待ち時間を解消するタッチ&ゴーロック機能の採用や近づくだけでドアロックを解除するウェルカムドアロック解除の設定、予約しておくと近づくだけでスライドドアが自動で開くウェルカムオープン機能の追加などを実施して、乗り降りのしやすさをいっそう引き上げた。
予防安全機能「スマートアシスト」の進化については、新型ステレオカメラの搭載により衝突警報機能および衝突回避支援ブレーキ機能を夜間歩行者検知と追従二輪車検知に対応させるとともに、検知距離や対応速度の向上を実現したことが特徴。具体的な新機能としては、ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)や路側逸脱警報機能、ふらつき警報、標識認識機能(進入禁止、一時停止、最高速度)、ADB(アダプティブドライビングビーム)、サイドビューランプ、全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)を追加して、安全・安心性能のさらなる強化を果たした。
パワートレインは基本的に従来と共通で、自然吸気の1KR-FE型996cc直列3気筒DOHC12Vエンジン(69ps/9.4kg・m)+CVT(インパネチェンジ式シフト)と過給器付きの1KR-VET型996cc直列3気筒DOHC12Vインタークーラー付ターボエンジン(98ps/14.3kg・m)+CVT(インパネチェンジ式シフト)を搭載。駆動方式は自然吸気が2WD(FF)とフルタイム4WD、過給器付きが2WD(FF)を採用している。