【最新モデル試乗】堂々としたスタイリングが大好評。2代目メルセデスGLAクラスの心躍るポイント

メルセデスGLA・200d・4マチック 現在Aクラス・ファミリーで2リッターディーゼル+4WDの組み合わせはGLAのみ 写真はAMGライン装着車(op28万円)
メルセデスGLA・200d・4マチック 現在Aクラス・ファミリーで2リッターディーゼル+4WDの組み合わせはGLAのみ 写真はAMGライン装着車(op28万円)

メルセデス・ベンツGLA・200d・4マチック 価格:8SMTC 502万円 試乗記

2代目は全高が大幅アップ! 機能とたくましさが際立つ本格派に変身

 堂々としたSUVへと大変身──それが、6年ぶりのフルモデルチェンジで刷新されたGLA(2ndモデル)の第一印象だった。
「スタイリッシュなコンパクトSUV」を標榜した1stモデルは、全高を1500mm以下に抑えることでパレット式の立体駐車場が問題なく利用できるなど、日本においても使い勝手に優れた1台だった。
 一方でアピアランスは「SUV風の化粧を施したハッチバック」という印象が強かった。最低地上高は、ベースとなったAクラスのそれとほとんど同等。すなわち、SUVを自称しつつもオフロードでの踏破能力は、ほとんど重要視されていないことは明らかだった。

 一転して2ndモデルは、見た目もスペックも「本格SUV」を名乗るにふさわしい。ボディサイズはGLCやGLEといった兄貴分との強い関係性をかもし出す。最低値上高は標準仕様で200mm超。専用サスペンションを装備したAMGラインでも約180mmと十分に確保した点もポイント。たっぷりとしたロードクリアランスからも、オフロード走行に対する「心構え」が、従来型とは違うとわかる。
 ドライバーズシートに腰を下ろす。視線は高く、こちらもSUVテイストが大幅にアップした。「着座位置が97mm高くなった」と説明されたとおり、旧型ではほとんど感じられなかった見下ろし感が、グンと強まった。

2ndモデルは旧型比全高を100mm以上アップ 全長×全幅×全高4440×1850×1605mm(AMGライン)
2ndモデルは旧型比全高を100mm以上アップ 全長×全幅×全高4440×1850×1605mm(AMGライン)

ディーゼルらしい豊かなトルクが魅力的。フットワークはしなやか

「できるだけ早く販売できる仕様から」というインポーターのポリシーによって、現在のラインアップは、2リッターディーゼルターボ(150ps/3230Nm)+4WDシャシーを組み合わせた200d・4マチックのみ。最新ディーゼルは、自然吸気のガソリン3リッター級に匹敵する豊かなトルクが魅力。パフォーマンスは十分以上。
「とくに強力」という印象は薄いものの、終始不満のない加速力を提供してくれる。2500~3500rpmといった範囲での「トルクのつきのよさ」は、大きな美点だ。

 組み合わせるトランスミッションは8速DCT。DCTながら、微低速時の動きのスムーズさはステップ式ATに引けを取らない。
 今回試乗したモデルは、専用サスペンションや標準比で1インチアップとなる19インチタイヤ、さらにボディキットや専用インテリアなどを採用した、AMGライン装着車。足回りの動きは軽快。フットワークのしなやかさに不満はない。
 新型GLAは、乗り味の点でも、「大幅にメルセデスらしさを向上させた」と評価できる意欲作である。

インパネは最新メルセデス共通イメージ 対話型インフォテイメント機能MBUX標準 MBUX用モニターとコクピットディスプレイはともに10・25インチ ナビ機能はop
インパネは最新メルセデス共通イメージ 対話型インフォテイメント機能MBUX標準 MBUX用モニターとコクピットディスプレイはともに10・25インチ ナビ機能はop
室内スペースは余裕がある シートは前後ともサポート性に優れた形状 写真の本革はop(19万4000円)
室内スペースは余裕がある シートは前後ともサポート性に優れた形状 写真の本革はop(19万4000円)
荷室は後席使用時425リッター 3分割式の後席を倒すと最大1420リッターに拡大 リアゲートはハンズフリー機能付き電動タイプ
荷室は後席使用時425リッター 3分割式の後席を倒すと最大1420リッターに拡大 リアゲートはハンズフリー機能付き電動タイプ
フロントグリルはダイナミックなバー形状 ヘッドライトはマルチビームLED AMGライン装着車はエアロバンパー標準
フロントグリルはダイナミックなバー形状 ヘッドライトはマルチビームLED AMGライン装着車はエアロバンパー標準
AMGラインは標準比1位置大径の235/50R19タイヤ装着 最低地上高179mm
AMGラインは標準比1位置大径の235/50R19タイヤ装着 最低地上高179mm
1949cc直4DOHC16Vディーゼルターボ 150ps/3400~4400rpm 320Nm/1400~3200rpm 全域トルクフル 静粛性ハイレベル WLTCモード燃費:16.5 km/リッター
1949cc直4DOHC16Vディーゼルターボ 150ps/3400~4400rpm 320Nm/1400~3200rpm 全域トルクフル 静粛性ハイレベル WLTCモード燃費:16.5 km/リッター
メーターは美しいフル液晶タイプ さまざまな表示デザインが選べる
メーターは美しいフル液晶タイプ さまざまな表示デザインが選べる
走行モード切り替え標準 スポーツやコンフォートなど4種から選択
走行モード切り替え標準 スポーツやコンフォートなど4種から選択
ステアリング部にACCなど各種スイッチ配置 パドルシフト標準装備
ステアリング部にACCなど各種スイッチ配置 パドルシフト標準装備

メルセデス・ベンツGLA・200d・4マチック 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=200d・4マチック
価格=8SMTC 502万円
全長×全幅×全高=4415×1835×1620mm ※
ホイールベース=2730mm
トレッド=フロント1590×リア1595mm
最低地上高_=202mm
車重=1710kg
エンジン(軽油仕様)=1949cc直4DOHC16Vディーゼルターボ
最高出力=110(150)/3400~4400kW(ps)/rpm
最大トルク=320(32.6)/1400~3200_Nm(kgm)/rpm
WLTCモード燃費=16.5km/リッター(燃料タンク容量51リッター)
(市街地/郊外/高速道路=12.8/16.5/19.0km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:マルチリンク
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=235/55R18+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.3m
●主な燃費改善対策:アイドリングストップ/筒内直接噴射/電子制御燃料噴射/ターボチャージャー/水冷式インタークーラー/コモンレール高圧噴射/電動パワーステアリング
●主要装備:レーダーセーフティパッケージ(アクティディスタンスアシスト・ディストロニック+アクティブレーキアシスト+PRE-SAFE/PRE-SAFEプラス+アクティブブラインドスポットアシスト+アクティブステアリングアシストほか)/クロスウインドアシスト/アテンションアシスト/360度カメラシステム/リアクロストラフィックアラート/アクティブボンネット/コンフォートサスペンション/18インチ5ツインスポークアルミ/LEDハイパフォーマンスヘッドライト/プライバシーガラス/前席メモリー付きフルパワーシート/前席シートヒーター/イルミネーテッドステップカバー/3分割可倒式リアシート/本革巻きマルチファンクションステアリング/パドルシフト/チルト&テレスコピック機構/リバースポジション機能付きドアミラー/オフロードエンジニアリングパッケージ/ダイナミックセレクト/自動開閉テールゲート/キーレスゴー/ワイヤレスチャージング/オートAC/10.25インチモニターMBUXシステム/10.25インチコクピットディスプレイ/イモビライザー
●装着メーカーop:ナビゲーションパッケージ(オンライン地図更新機能付き)18万9000円/AMGライン(AMGスタイリングパッケージ+ロゴ入りブレーキキャリパー+ステンレス製スポーツペダル+本革巻きスポーツステアリング+レザーDINAMICAシート+カーボン調インテアリアトリム+スポーツコンフォートサスペンション+19インチAMGアルミ+マルチビームLEDヘッドライト+アダプティブハイビームプラス+アンビエントライト)28万円/AMGレザーエクスクルーシブパッケージ(本革シート)19万4000円/アドバンスドパッケージ(ヘッドアップディスプレイ+アドバンスドサウンドシステム)16万8000円
●ボディカラー:ポーラーホワイト
※価格はすべて消費税込み AMGライン装着車の全長×全幅×全高は4440×1850×1605㎜
撮影協力●マースガーデンウッド御殿場

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