VW・T-Roc(Tロック)・TDIスタイル・デザインパッケージ 価格:7SMT 405万9000円 試乗記
Tロックは、昨年11月に登場したTクロスと、人気モデルのティグアンの中間に位置するブランニューSUV。今後のVWラインアップの屋台骨を支える1台だ。
Tロックのボディサイズは全長×全幅×全高4240×1825×1590mm。ゴルフ(同4265×1800×1480mm)比で、全長と全幅は同等。SUVらしく、背が高いプロポーション。日本でも扱いやすいサイズ設定になる。
ボディ骨格には、VW最新のMQBアーキテクチャーを導入。Tロックは使い勝手でも、メカニズム面でもVWのSUVラインアップの中核といえる存在である。
日本仕様が搭載するパワーパックは、2リッター直4のターボ付きディーゼル(150ps/340Nm)と、7速DCTの組み合わせ。日本で販売するモデルはFF仕様に限定される関係もあって、1430kgという車両重量はゴルフと同等だ。
試乗車は純正ナビシステムやハイビームアシスト、LEDヘッドライト、パワーテールゲートを標準装備するスタイル・デザインパッケージ。
ボディカラーはブルーのボディ部分と、ホワイトのルーフで構成され、ビビッドな印象をアピールする。Tロックは、ポップで若々しいイメージの持ち主である。
街乗りシーンにおける動力性能は、十二分以上。2000rpm付近でのトルクの強さと、アクセル操作に対する「つき」のよさは、ディーゼルならではの特徴だ。
レッドライン設定は4500rpm。日常ユースでは、それよりもはるかに低いゾーンでの使用で事足りる。
低回転域でのトルクの太さを活かしてDCTは早めのポイントでアップシフトを行い、100km/hクルージングは1500rpmほどでこなす。静粛性は期待以上に高かった。ただし、相対的に目立ったのが2400rpm付近でのこもり音。日本での常用域を外れているのが幸いだ。
フットワークは優秀な仕上がり。速度が上昇するにつれて向上するフラット感は、VW車ならでは。ハンドリングに機敏な印象は薄いものの、終始自然な感覚をキープしてくれる。
パッケージングもハイレベル。着座姿勢はアップライトで、後席は前席下への足入れ性に優れている。室内は広く、大人4名での長時間ドライブも楽にこなせる。ファーストカーとして十分なスペース性は魅力的。ラゲッジスペースも容量たっぷりである。
Tロックは、フレッシュなイメージで登場したオールラウンダー。その高い実力は、人気者になる条件を備えている。
グレード=TDIスタイル・デザイン・パッケージ
価格=7SMT 405万9000円
全長×全幅×全高=4240×1825×1590mm
ホイールベース=2590mm
トレッド=フロント1540×リア1535mm
最低地上高=158~161mm
車重=1430kg
エンジン(軽油仕様)=1968cc直4DOHC16Vディーゼルターボ
最高出力==110(150)/3500~4000kW(㎰)/rpm
最大トルク=340(34.7)/1750~3000_Nm(kgm)/rpm
WLTCモード燃費=18.6 km/リッター(燃料タンク容量50リッター)
(市街地/郊外/高速道路:14.9/18.5/21.0km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:トレーリングアーム
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=215/55R17+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=5名
最小回転半径=5.0m
●主な燃費改善対策:アイドリングストップ/筒内直接噴射/電子制御式燃料噴射/過給機/インタークーラー/コモンレール高圧噴射/電動パワーステアリング/4バルブ&センターノズル化/DSG
●主要装備:アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)/レーンキープアシスト/スタティックコーナリングライト/ハイビームアシスト/リアビューカメラ/デイタイムランニングライト/ブラインドスポットディテクション/ドライバー疲労検知システム/リアトラフィックアラート/プリクラッシュブレーキ/LEDヘッドランプ/前後フォグランプ/ダークティンテッドガラス(リア3面)/レインセンサー/2ゾーンフルオートAC/VW純正インフォテイメントシステム・ディスカバープロ/ETC2.0対応車載器/モバイルオンラインサービス/パドルシフト/インテリアアンビエントライト/マルチファンクション本革巻きステアリング/デジタルメータークラスター/インテリアカラーパネル/スマートエントリー&スタートシステム/パワーテールゲート/シルバールーフレール/17インチ10スポークアルミ
●ボディカラー:ラヴェンナブルーメタリック/ホワイト
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万5710円