【最新モデル試乗】一見スポーツワゴン!若々しい印象のカローラ・ツーリングは走りも軽快

トヨタ・カローラ・ツーリング・ハイブリッドW×B(FF) ツーリングは1.8リッターハイブリッド(98ps+モーター)/1.8リッターガソリン(140ps)/1.2リッターターボ(116ps)をラインアップ 駆動方式はFFと4WD
トヨタ・カローラ・ツーリング・ハイブリッドW×B(FF) ツーリングは1.8リッターハイブリッド(98ps+モーター)/1.8リッターガソリン(140ps)/1.2リッターターボ(116ps)をラインアップ 駆動方式はFFと4WD

トヨタ・カローラ・ツーリング・ハイブリッドW×B(FF) 価格:THS 279万9500円 試乗記

使い勝手に優れたジャストサイズ。走りの機能充実

 カローラ・ツーリングは、若々しく魅力的。抑揚のあるウエストラインと、後方に切れ上るウエッジシェイプが目を引く。斜め後方からの眺めは、一見「スポーツワゴン」のよう。走りのよさを連想させる。
 ボディサイズは全長×全幅×全高4495×1745×1460mm。日本の道路環境で自在に使いこなせるよう、欧米で販売するグローバル仕様比で全長が155mm短く、全幅は45mm狭い。狭い道や駐車時に、このサイズがうれしい。伸びやかな印象と扱いやすさを両立させたデザイナーの手腕が光る。

 ラゲッジ容量は通常で392リッター。後席をたたむと、最大で802リッター(ともにVDA法計測値)。リバーシブルデッキボードや、荷室側面のレバーでシートバックが倒せるなど、使い勝手はハイレベル。このクラスのワゴンとして、実用性は十分だ。

 試乗車はハイブリッド。走りの性能はトヨタ車最新。ドライバーが感じる動きを解析し、最適化した専用チューニングの足回りと、改良が進んだ各種制御により〝安心かついつまでも乗っていたくなる走りを目指した〟という。

全長×全幅×全高4495×1745×1460mm 車重1390kg グローバル仕様比で全長は155mm短く全幅は45mm狭い
全長×全幅×全高4495×1745×1460mm 車重1390kg グローバル仕様比で全長は155mm短く全幅は45mm狭い

ハイブリッドの完成度抜群。走りは上質&自然

 1.8リッターエンジン(98ps/142Nm)とモーター(72ps/163Nm)を組み合わせたハイブリッドの完成度は、素晴らしい。アクセルの踏み込み量に対する、エンジンとモータートルクの立ち上げ方は見事である。
 フル加速時は、エンジン回転の上昇に応じてモーターがやや早回ししながらアシスト。回転に応じた速度感以上の、「ドライバーの期待わずかに上回る」加速Gを示すダイレクト感が心地いい。WLTCモード燃費は25.6km/リッターをマークする。

 リア荷重が増える使い方を想定したツーリングだが、走行性にリアの硬さ感はない。高速で大きめの段差を通過した際も、前後サスペンションは位相遅れを整えてストローク。車体の揺れに前後の遅れを生じさせない。上下動を一発で減衰し、収束させる。
 ステアリングを操作した操舵トルクを、自然にじわりと立ち上げることで、クルマの動きが予測しやすい点にも好印象を持った。旋回性はリニアな感触。プレミアムクラスのような滑らかさで、自然なノーズの動きを展開する。

 気になったのは、優れた乗り味とは裏腹に、ロードノイズが目立つ点。路面の変化に応じて、ガー、ゴー音が室内に響く。リアタイヤハウス回り、荷室から侵入する高周波のノイズが少し気になった。
 カローラ・ツーリングのフレッシュさは見た目だけに止まらない。操作性の進化が、走る楽しさを伝える。

W×Bのインパネは各部ソフトレザー仕上げ ハンドリングは素直 操舵フィールは滑らか
W×Bのインパネは各部ソフトレザー仕上げ ハンドリングは素直 操舵フィールは滑らか
W×Bは合成皮革+レザテック素材のスポーティシート標準 写真のホワイトカラーはop(2万8600円)
W×Bは合成皮革+レザテック素材のスポーティシート標準 写真のホワイトカラーはop(2万8600円)
荷室容量は後席使用時392リッター 最大802リッターに拡大 後席は荷室側から倒せる
荷室容量は後席使用時392リッター 最大802リッターに拡大 後席は荷室側から倒せる
リアゲートは軽量樹脂製 開閉は軽い操作感の手動式 開口部は使い勝手に優れた大型ワイドサイズ
リアゲートは軽量樹脂製 開閉は軽い操作感の手動式 開口部は使い勝手に優れた大型ワイドサイズ
ヘッドライトはバイビームLED オートハイビーム機構付き
ヘッドライトはバイビームLED オートハイビーム機構付き
215/45R17タイヤ+ダークメタリック塗装アルミ装着 足回りはしなやか
215/45R17タイヤ+ダークメタリック塗装アルミ装着 足回りはしなやか
1797cc直4DOHC16V(98ps)+モーター(72ps) パフォーマンス優秀 WLTCモード燃費:25.6km/リッター
1797cc直4DOHC16V(98ps)+モーター(72ps) パフォーマンス優秀 WLTCモード燃費:25.6km/リッター
メーターはオプティトロン式 7インチTFTディスプレイ内蔵型
メーターはオプティトロン式 7インチTFTディスプレイ内蔵型
トランスミッションは電気式無段変速 加速スムーズ 駐車ブレーキは電気式
トランスミッションは電気式無段変速 加速スムーズ 駐車ブレーキは電気式
走行モード切り替えとEVボタンはコンソールにレイアウト
走行モード切り替えとEVボタンはコンソールにレイアウト
7㌅ディスプレイオーディオ標準 写真の9インチタイプはop(2万8600円)
7㌅ディスプレイオーディオ標準 写真の9インチタイプはop(2万8600円)

トヨタ・カローラ・ツーリング・ハイブリッドW×B(FF) 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=ツーリングW×B
価格=THS 292万9200円
全長×全幅×全高=4495×1745×1460mm
ホイールベース=2640mm
トレッド=フロント1510×リア1520mm
車重=1390kg
エンジン(レギュラー仕様)=1797cc直4DOHC16V
最高出力=72(98)kW(ps)/5200/rpm
最大トルク=142(14.5)Nm(kgm)/3600/rpm
モーター最高出力=53(72)kW(㎰)
モーター最大トルク=163(16.6)Nm(kgm)
WLTCモード燃費=25.6km/リッター(燃料タンク容量43リッター)
(市街地/郊外/高速道路:24.8/27.6/24.8km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=215/45R17+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員名=5名
最小回転半径=5.3m
●主な燃費改善対策:ハイブリッド/アイドリングストップ/電気式無段変速機/可変バルブタイミング/電動パワーステアリング/充電制御
●主要装備:トヨタセーフティセンス(プリクラッシュセーフティ+レーントレーシングアシスト+レーダークルーズコントロール+オートマチックハイビーム+ロードサインアシスト他)/インテリジェントクリアランスソナー/バイビームLEDヘッドライト/時間調整式ワイパー/オート電動格納式リモコンドアミラー/7エアバッグ/前後スタビライザー/前後エアスパッツ/電動パーキングブレーキ/ばね上制振制御/本革巻きステアリング/スマートエントリー&スタートシステム/ドライブモードセレクト/オプティトロンメーター+7インチTFTマルチインフォメーションディスプレイ/合成皮革+レザテックシート/合成皮革インスツルメントパネル/オートAC/リバーシブルデッキモード/7インチディスプレイ+4スピーカー/DCM(専用通信機)/バックガイドモニター/充電用USB端子(3個)
●装着メーカーop:合成皮革+レザテックシート(ホワイト)+ステアリングヒーター+前席シートヒーター2万8600円/イルミネーテッドエントリーシステム1万3200円/カラーヘッドアップディスプレイ4万4000円/LEDリアフォグランプ1万1000円/ブラインドスポットモニター+リアクロストラフィックオートブレーキ6万6000円/ディスプレイオーディオ2万8600円/ルーフレール3万3000円/エアクリーンモニター+ナノイー1万4300円/アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)4万4000円/おくだけ充電1万3200円
●ボディカラー:スパークリングブラックパールクリスタルシャイン(op3万3000円)
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は9730円

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