【最新モデル試乗】太鼓判! BMW3シリーズ・ツーリングを「ドライビング好きのファーストカー」に推すこれだけの理由

BMW320d・xドライブ・ツーリングMスポーツ ツーリングは4種のパワーユニットを設定 ディーゼルは320dのみ Mスポーツは専用スポーツサス/Mエアロパッケージ標準 駆動方式は電子制御4WD
BMW320d・xドライブ・ツーリングMスポーツ ツーリングは4種のパワーユニットを設定 ディーゼルは320dのみ Mスポーツは専用スポーツサス/Mエアロパッケージ標準 駆動方式は電子制御4WD

BMW320d・xドライブ・ツーリングMスポーツ 価格:8SAT 674万円 試乗記

ツーリングは3シリーズの走りの良さはそのままに、マルチユースを実現

 セダンのように使えて、たくさん積める。パッセンジャーと荷物を速く快適に運ぶという基本に注目すると、ステーションワゴンの価値が見えてくる。ワゴンは生活のどんなシーンにでも適合するマルチ派。中でも手ごろなサイズのディーゼルワゴンは、実用車として最も秀でた存在だ。
 320dツーリングは、3シリーズ本来のドライビングファンはそのままに、ディーゼルエンジンを搭載し、十分な積載性を備えた4WDモデル。ドライビング好きのファーストカーとして、これ以上“ハイスペック”な存在はない。長距離ツアラーとして最高だ。

 3シリーズ用の2リッター直 4ディーゼルターボは、従来と同じ「B47」という型式名で始まるモジュールユニット。新型用は相当に改良されており、シーケンシャル式ツインターボを採用するなど実際はもはや別モノ。190ps/400Nmのスペックは同じだが、扱いやすさとエミッション性能を高めた新開発エンジンと思っていい。
 320dは、わずか1750rpmから上級仕様のガソリンターボエンジンと変わらない力強い最大トルク(400Nm)を発揮する。パフォーマンスは高水準。パワフルで燃費性能に優れ、しかもBMWらしくスムーズ。 320dの完成度は群を抜く。すべてに余裕があり、まるで疲れない。

全長×全幅×全高4715×1825×1465mm 車重1730kg エグゾーストエンドは左右ツイン 静粛性高水準
全長×全幅×全高4715×1825×1465mm 車重1730kg エグゾーストエンドは左右ツイン 静粛性高水準

躍動的なデザイン! ラゲッジ空間は使いやすい設計

 ボディサイズは全長×全幅×全高4715×1825×1465mm。セダンがサイズアップしているため、新型(G21型)は、旧型(F31型)比でホイールベースやリアオーバーハングが伸びた。結果、居住性をはじめワゴンとしての使い勝手はよくなっている。

 ラゲッジ容量は後席使用時で旧型比+5リッターの 500リッター。後席を倒した最大積載量は1510リッターで同+10リッター。数字的にはわずかだが、左右方向の積載性など荷室の使い勝手は明らかにリファインされた。各部の作りが向上し、見栄え品質がアップしている。3シリーズツーリングの伝統というべき開閉式リアウィンドウも継承されており、小さな荷物の出し入れに重宝する。

 デザイン面は、セダンに続き「ホフマイスターキンク」(リアサイドウィンドウ部の形状)に新解釈を採り入れた。サイドウィンドウ後端を小さく切り上げるのではなく、リアドアから後ろのガラス面を大きく跳ね上げた。エンドピラー回りのデザインに躍動感が生まれ、いっそうスポーツワゴンらしい雰囲気に変身した。
 ハンドリングはピカイチ。前輪を自在に操る感覚は、実に気持ちいい。3シリーズ・ツーリングは超一級のドライビングカーである。

インパネは先進イメージ 12.3インチ液晶メーターと10.25インチセンターディスプレイ装備 グリップ部の太いスポーツステアリング標準
インパネは先進イメージ 12.3インチ液晶メーターと10.25インチセンターディスプレイ装備 グリップ部の太いスポーツステアリング標準
Mスポーツはスポーツシート標準 写真の本革はセットop(39万2000円) 乗り心地は硬質 高速は快適
Mスポーツはスポーツシート標準 写真の本革はセットop(39万2000円) 乗り心地は硬質 高速は快適
ラゲッジ容量は後席使用時500リッター 最大1510リッターに拡大 各部の作りは上質 使い勝手優秀
ラゲッジ容量は後席使用時500リッター 最大1510リッターに拡大 各部の作りは上質 使い勝手優秀
小物の出し入れに便利な開閉式リアウィンドウを装備 リアゲートは電動開閉タイプ
小物の出し入れに便利な開閉式リアウィンドウを装備 リアゲートは電動開閉タイプ
ヘッドライトはフルLED 試乗車は最長500mの照射距離を誇るレーザー仕様
ヘッドライトはフルLED 試乗車は最長500mの照射距離を誇るレーザー仕様
タイヤは前後異サイズの18インチ標準 写真の19インチ仕様はセットop ハンドリングは意のまま感覚
タイヤは前後異サイズの18インチ標準 写真の19インチ仕様はセットop ハンドリングは意のまま感覚
1995cc直4DOHC16Vディーゼルターボ 190ps/4000rpm 400Nm/1750~2500rpm WLTCモード燃費:14.6km/リッター
1995cc直4DOHC16Vディーゼルターボ 190ps/4000rpm 400Nm/1750~2500rpm WLTCモード燃費:14.6km/リッター
メーターは速度計と回転計を対称に配置 各種表示モードが選べる
メーターは速度計と回転計を対称に配置 各種表示モードが選べる
8速ATの変速はシャープ パドル標準 走行モードはシフト基部のスイッチで選択
8速ATの変速はシャープ パドル標準 走行モードはシフト基部のスイッチで選択
センターディスプレイは多彩な機能を内蔵 バックカメラ標準装備
センターディスプレイは多彩な機能を内蔵 バックカメラ標準装備
安全・運転支援装備は最新鋭 3基のカメラとレーダーで周囲の状況を検知
安全・運転支援装備は最新鋭 3基のカメラとレーダーで周囲の状況を検知

BMW320d・xドライブ・ツーリングMスポーツ 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=320d・xドライブMスポーツ
価格=8SAT 674万円
全長×全幅×全高=4715×1825×1465mm
ホイールベース=2850mm
トレッド=フロント1585×リア1570mm
車重=1730kg
エンジン(軽油仕様)=1995cc直4DOHC16Vディーゼルターボ
最高出力=140(190)kW(ps)/4000/rpm
最大トルク=400(40.8)Nm(kgm)/1750~2500/rpm
WLTCモード燃費=14.6 km/リッター(燃料タンク容量59リッター)
(市街地/郊外/高速道路:11.2/14.1/17.2 km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:5リンク
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=フロント:225/45R18/リア:255/40R18+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.7m
●主要燃費改善項目:筒内直接噴射/電子制御式燃料噴射/高圧噴射/過給機/充電制御/アイドリングストップ/電動パワーステアリング
●主要装備:ドライビングアシスト・プロフェッショナル(アクティブクルーズコントロール+ステアリング&レーンコントロールアシスト+車線逸脱警告+レーンチェンジウォーニング+アクティブサイドコリジョンプロテクション+前車接近警告+衝突回避・被害軽減ブレーキ+後車衝突警報機能+クロストラフィックウォーニング+高速道路渋滞時ハンズオフアシスト+エマージェンシーストップアシスト+トラフィックサインアシスト)/BMWコネクテッドドライブ・プロフェッショナル/アダプティブLEDヘッドライト/LEDフォグランプ/パークディスタンスコントロール/リバースアシスト/ランフラットタイヤ/Mスポーツサスペンション/ドライブパフォーマンスコントロール/バリアブルスポーツステアリング/Mエアロダイナミクスパッケージ/コンフォートアクセス/オートマチックテールゲートオペレーション/BMWライブコクピット(12.3インチメーターパネル+10.25インチワイドコントロールディスプレイ+HDDナビゲーション)/マルチファンクションMレザーステアリング/パーキングベンチレーション/3ゾーンオートAC/スポーツシート/前席電動調節機構/スルーローディングシステム/アンビエントライト/スピーチコントロール(音声入力システム)/ワイヤレスチャージング/6スピーカーシステム
●装着メーカーop:イノベーションパッケージ(BMWレーザーライト+ヘッドアップディスプレイ+ジェスチャーコントロール)24万5000円/コンフォートパッケージ(ラゲッジコンパートメントパッケージ+ストレージパッケージ)9万3000円/デビューパッケージ(BMWインディビジュアル・ドラバイトグレーボディカラー+19インチMライトアロイホイール&タイヤ+オークグレインファインウッドインテリアトリム+ヴァーネスカレザーシート)39万2000円/サウンドパッケージ(ハーマンカードン・サラウンドサウンドシステム+アコースティックガラス+地デジTVチューナー)19万1000円/アクティブプロテクション4万8000円/パーキングアシストプラス6万8000円
●ボディカラー:ドラバイトグレー
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万9850円

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