【新車詳報】新たなZ-CAR時代が始まる! 新型フェアレディZプロトタイプは超スタイリッシュなFRヒーローになり得るのか

日産フェアレディZプロトタイプ ボディタイプは伝統のリアゲート付き2ドアクーペ スタイリングは歴代モデルのシルエットを継承 前後のオーバーハングは短い ルーフはブラック仕上げ リアクオーターピラーに1stモデルと同様に“Z”のエンブレムを配置 純2シーターレイアウト 駆動方式はFR
日産フェアレディZプロトタイプ ボディタイプは伝統のリアゲート付き2ドアクーペ スタイリングは歴代モデルのシルエットを継承 前後のオーバーハングは短い ルーフはブラック仕上げ リアクオーターピラーに1stモデルと同様に“Z”のエンブレムを配置 純2シーターレイアウト 駆動方式はFR

日産フェアレディZプロトタイプ 新車ニュース

継承された造形。純2シーターFRスポーツ

 7thフェアレディZプロトタイプのスタイリングは鮮烈。歴代モデルのシルエットを現代的に解釈し、新たなZ像を構築した。デザインを担当したのは日本チーム。ぐっと伸びたフード形状と、ヘッドライトのティアドロップ処理。そして美しいクーペシルエットは、1stモデル(S30型)から着想を得たという。

 クオーターピラーに「Zエンブレム」を装着する点はS30型と同じ。リア回りは左右いっぱいのブラックパネルにライトが浮かび上がる構成。こちらは4thモデル(Z32型)のイメージを生かした。プロトタイプの明るくパールがかったイエローはS30&Z32型のオマージュである。
 ボディサイズは全長×全幅×全高×4382×1850×1310mm。現行モデル(同4260×1845×1315mm)比で、全長が122mm長いが、他は同等。トヨタ・スープラ(同4380×1865×1290mm)にも近い。

 インテリアはプロのレーシングドライバーとともに理想的なドライビング空間を追求した。メーターパネルは12.3インチフル液晶。中央にはタコメーターが配置され、指針が真上(7000rpm)を示すと同時にシフトアップインジケーターが点滅。ドライバーにシフトアップを促す。インパネ上部にはZの伝統アイテム、 3連補助メーター(ブースト/タービン回転/電圧計)が配置される。
 ステアリングは新デザイン。操作性を重視したディープコーンタイプで、グリップ形状も吟味。シートはサポート性を重視したバケット形状である。プロトタイプはレザーとスエード調素材の組み合わせ。シートとインパネにはイエローがアクセントカラーとして用いられている。

全長×全幅×全高4382×1850×1310mm 現行モデル(同4260×1845×1315mm)比で全長は122mm長い
全長×全幅×全高4382×1850×1310mm 現行モデル(同4260×1845×1315mm)比で全長は122mm長い

V6ターボ搭載。パフォーマンスを徹底追及!

 パワーユニットはV6ツインターボ。トランスミッションは6速MT。駆動レイアウトはFR。メカニズムに関してメーカーからの発表はここまでだが、エンジンはスカイライン400Rが積むVR30DDTT型の可能性が高い。2997ccの排気量から405ps/6400rpm、475Nm/1600~5200rpmを発揮する純スポーツ心臓だ。これをどこまでチューニングしてくるか。スープラRZが搭載する3リッター直6ターボ(387ps/500Nm)を凌ぐ圧倒的なポテンシャルを目指している。6速MTとの組み合わせによって、クラストップレベルの走りが楽しめるに違いない。

 田村宏志チーフプロダクトスペシャリストは「Zは『ダイナミックパフォーマー』として、いつの時代も操る楽しみを提供してきました。ユーザーがクルマとの一体感を感じながら、その性能を楽しむ。それはどの世代のZにも共通するものであり、開発陣の情熱と挑戦の証です」と語る。
 7th・Zは現在、理想の実現に向けて、徹底した走り込みを行っているという。50年を超える歴史と伝統を背景に、新時代のスポーツカー像を提示する存在として、期待は高まる。

ぐっと踏ん張ったプロポーションが走りを象徴 造形は日本のデザインチームが担当 プロトのカラーはパール系イエロー
ぐっと踏ん張ったプロポーションが走りを象徴 造形は日本のデザインチームが担当 プロトのカラーはパール系イエロー
ヘッドライトは   ティアドロップ形状LED 2つの半円ハイライトはS30型240ZGをイメージしたという
ヘッドライトは ティアドロップ形状LED 2つの半円ハイライトはS30型240ZGをイメージしたという
ノーズ下部にレイアウトされたフロントグリルはスクエア形状 S30型からインスパイアされたデザイン
ノーズ下部にレイアウトされたフロントグリルはスクエア形状 S30型からインスパイアされたデザイン
ブラックパネルに浮かび上がるリアランプは4thモデルのZ32型を現代的にアレンジ スポイラー類は未装着
ブラックパネルに浮かび上がるリアランプは4thモデルのZ32型を現代的にアレンジ スポイラー類は未装着
タイヤはフロント255/40R19/リア285/35R19の前後異サイズを装着 アルミは5ツインスポークの軽量タイプ
タイヤはフロント255/40R19/リア285/35R19の前後異サイズを装着 アルミは5ツインスポークの軽量タイプ
ブレーキは高性能を支える強力仕様 キャリパーはイエロー
ブレーキは高性能を支える強力仕様 キャリパーはイエロー
インテリアはプロのレーシングドライバーとともに理想的なドライビング空間を追求 メーターは12.3インチのフル液晶と3連補助メーターの組み合わせ 回転計は7000rpmでシフトアップインジケーターが点滅
インテリアはプロのレーシングドライバーとともに理想的なドライビング空間を追求 メーターは12.3インチのフル液晶と3連補助メーターの組み合わせ 回転計は7000rpmでシフトアップインジケーターが点滅
プロトタイプのトランスミッションは6速MT シフトレバー左側にエンジン始動/右にシンクロレブコントロールボタン配置
プロトタイプのトランスミッションは6速MT シフトレバー左側にエンジン始動/右にシンクロレブコントロールボタン配置
エンジンはV6ツインターボ メカニズムの詳細は未公表 スカイライン400Rが積むVR30DDTT型(405ps/475Nm)の可能性が高い
エンジンはV6ツインターボ メカニズムの詳細は未公表 スカイライン400Rが積むVR30DDTT型(405ps/475Nm)の可能性が高い
アルフォンソ・アルバイサ・デザイン担当専務はZプロトタイプを「レトロモダンなテーマとフューチャリズムの融合に挑戦した意欲作」と表現 プロポーションやデザインキーはS30型(写真上)とZ32型(写真下)がモチーフ
アルフォンソ・アルバイサ・デザイン担当専務はZプロトタイプを「レトロモダンなテーマとフューチャリズムの融合に挑戦した意欲作」と表現 プロポーションやデザインキーはS30型(写真上)とZ32型(写真下)がモチーフ

日産フェアレディZプロトタイプ 主要諸元の主要諸元と主要装備

モデル名=フェアレディZプロトタイプ
全長×全幅×全高=4382×1850×1310mm
エンジン=V6ツインターボ
トランスミッション=6速MT
タイヤ=フロント:255/40R19/リア:285/35R19

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