SUBARUが人気SUVのフォレスターにドライバーとクルマの一体感を目指し開発した「STIスポーツ」を追加設定。専用アレンジの内外装に、SUVの走りを深めるSTIチューニングダンパーを採用。合わせて既存モデルの一部改良も実施
SUBARUは2022年8月25日、フォレスターの新グレードとなる「STIスポーツ(STI Sport)」を発表した。車両価格は363万円に設定する。
SUBARUの国際戦略SUVに位置するフォレスターは、2018年6月に第5世代に移行し、また昨年8月にはデザイン面の刷新や走行性能のリファイン、安全性能の向上など大幅改良を図って、市場から高評価を博している。そして今回は、モータースポーツを通じてSUBARUの走りを磨き続ける傘下のSTIが、日常のドライブ領域で「ドライバーとクルマの一体感」を目指してチューニングを手がけた、スポーツ志向の「STIスポーツ」を設定することとなった。
フォレスター・STIスポーツは、専用アレンジの内外装に、SUVの走りを深めるSTIチューニングダンパーを採用して、よりスポーティで質の高いSUVに仕立てたことが特徴である。
まずシャシー面に関しては、力強くしなやかに路面を捉えるSTIチューニング日立Astemo製SFRDフロントダンパーおよびSTIチューニングリアダンパーを採用。フォレスターが本来持つスポーティな走りを1/100秒単位で磨き上げ、重心の高いSUVでありながらスポーツセダンのようなリニアなハンドリングと上質な乗り心地を成し遂げた。なお、走行テストにはSUBARU乗りのレーシングドライバーの井口卓人選手と山内英輝選手が参画している。
パワーユニットは既存グレードのスポーツ(SPORT)と基本的に共通で、CB18型1795cc水平対向4気筒DOHC16VデュアルAVCS直噴ターボ“DIT”エンジン(最高出力177ps/5200~5600rpm、最大トルク30.6kg・m/1600~3600rpm)+リニアトロニック(8速マニュアルモード付)を搭載。駆動機構にはシンメトリカルAWDを採用し、WLTCモード燃費は13.6km/リットルを実現した。
エクステリアについては、ブラック塗装加飾付のフロントバンパーガード(樹脂製)/リアバンパーガード(樹脂製、ディフューザータイプ)/サイドクラッディング、ブラック塗装ベース+ブラック塗装加飾のフロントフォグランプカバー、ブラック塗装のシャークフィンアンテナおよびリアガーニッシュ、ブラック塗装のルーフスポイラー(LEDハイマウントストップランプ内蔵)、ブラックカラードドアミラー、ラスターブラック仕上げのFORESTER&シンメトリカルAWDリアオーナメント、スーパーブラックハイラスター塗装の18インチアルミホイール(タイヤは225/55R18サイズのオールシーズン)など、シックで艶のあるブラック基調パーツを随所に盛り込んで、STIスポーツならではの上質さとスポーティさを表現。また、フロントグリルとリアゲートにSTIオーナメントを配して、特別感を強調する。ボディカラーはクリスタルホワイトパール、アイスシルバーメタリック、マグネタイトグレーメタリック、クリスタルブラックシリカの4色をラインアップした。
▲ブラック塗装加飾付のサイドクラッディングを配備
内包するインテリアは、熟成された深みのあるボルドーとブラックのコンビネーションカラーを採用して、上質かつオリジナリティあふれるキャビン空間を演出したことが訴求点。装備としては、ナッパレザー表皮のシート(ブラック/ボルドーアクセント、レッドステッチ)やボルドー表皮巻インパネ加飾パネル(レッドステッチ)、ブラックラスト塗装&ボルドー表皮巻センタートレイ加飾(レッドステッチ)、ブラックラスト加飾付本革巻ステアリングホイール(レッドステッチ、高触感革)、ブラックラスト加飾付本革巻セレクトレバー、ピアノブラック調シフトパネル(ブラックラスト加飾)、ブラックルーフ&ピラートリム、ベンチレーショングリル加飾(ブラックラスト塗装、ノブ部メッキ加飾付)、メッキインナードアハンドル(ブラックラストリング)などの専用アイテムを組み込む。また、計器盤にはSTI Sport用マルチインフォメーションディスプレイ付メーターを配備した。
SUBARUはSTIスポーツの追加設定と合わせて、既存グレードの一部改良も実施する。
まず、ライティングスイッチの操作性を見直し、車幅灯/尾灯&OFFで1ポジションから車幅灯/尾灯とOFFを分けた2ポジションに変更。また、ボディカラー展開では従来用意していたダークブルーパールを、サファイアブルーパールに切り替えている。