ルノー・ジャポンは10月15日、日本仕様の新型ルーテシアの概要を発表した。
車種展開は以下の通り。
ゼン:236万9000円
インテンス:256万9000円
インテンス テックパック:276万9000円
ベーシックグレードのゼン(ZEN)はアダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)、アクティブエマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)歩行者・自転車検知機能付、レーンデパーチャーワーニング(車線逸脱警報)、ブラインドスポットワーニング(後側方車両検知警報)、16インチアロイホイール“Philia”、7インチマルチメディアEASY LINK(スマートフォン用ミラーリング機能)などを標準装備。また、上級グレードのインテンス(INTENS)はゼンの装備に加えて、運転モードや車内環境のカスタマイズが可能なルノー・マルチセンス、17インチアロイホイール“Viva Stella”、オートハイ/ロービーム、プライバシーガラス(リアサイド・リアガラス)、BOSEサウンドシステムなどを標準で組み込む。そして最上級仕様のインテンス テックパック(INTENS Tech Pack)は、インテンスをベースに360°カメラやレーンセンタリングアシスト(中央車線維持支援)、レザーシート、スマートフォンワイヤレスチャージャーなどを標準で採用した。
なお、販売は11月6日より開始する。
第5世代となる新型ルーテシアは、ルノー日産三菱アライアンスが開発した新世代のCMF-Bプラットフォームを最初に採用するルノー車で、コンパクトクラス(Bセグメント)のサイズと価格を有しながら、クラスを超えた上位モデルの質感や走り、快適性を兼ね備え、さらに先進の運転支援システムのハイウェイ&トラフィックジャムアシストなどを装備した意欲作である。
まずエクステリアは、曲線のみでデザインされた先代モデルの官能的でダイナミックなフォルムを継承しながら、新たに直線を効果的に取り入れることで精密さやダイナミズム、スポーティさを表現する。フロント部はCシェイプのデイタイムランプを配するとともに「目」を思わせるふたつの光体と「まつ毛」を連想させる立体的なストライプを採用したLEDヘッドランプ、大型化したうえで印象的なアレンジを施したグリル、フロントバンパー両端に装備したエアディフレクター、彫刻を思わせる直線のプレスラインを入れたボンネットなどによって、ダイナミックで力強いフェイスを創出。サイドビューはフロントフェンダーからフロントドアにまたがる直線のプレスラインと直線のクロームドアプロテクション、中央部を大胆に絞り込んで前後フェンダーを強調した造形、流れるようなルーフライン、高品質なサイドウインドウモールクロームフィニッシャー(インテンス/インテンス テックパック)およびクロームドアプロテクションなどを採用して、モダンかつ官能的なアピアランスを具現化する。そしてリアセクションは、ゲートとバンパーの一体アレンジやゲートよりも外側に配したCシェイプのコンビネーションランプなどによって、安定感と精悍さを強調した。ボディサイズは全長4075×全幅1725×全高1470m/ホイールベース2585mmに設定。外板色はルージュ フラム・メタリック/オランジュ バレンシア・メタリック/ブルー アイロン・メタリック/ブルー セラドン・メタリック/ノワール エトワール・メタリック/ブラン グラシエの計6色をラインアップしている。
次にインテリアについては、コンパクトカーの枠を超えた知覚品質とスマートコクピットと称するドライバーを中心に考えられたコクピットを、最新の人間工学とデザインで演出したことが特徴だ。波のような曲線と水平基調の造形を取り入れたダッシュボードは、広く見通しの良い前方視界を実現。また、乗員が手を触れるところには高品質なソフト素材を配する(インテンス/インテンス テックパック)。さらに、センターパッド部を小型化してメーター類の視認性を高めた新造形のステアリング(マットクロームフィニッシャー装飾、ヒーター機構付)や豊富な情報をシンプルかつ直感的に表示する7インチデジタルインストルメントパネル、スマートフォンワイヤレスチャージャー、電動パーキングブレーキ、世界初の技術を搭載したスピーカーシステムのFresh Air Speakerを配するBoseサウンドシステムなどを装備。パネルには7インマルチメディアEASY LINK(スマートフォン用ミラーリング機能)や運転モード(My Sense/Sport/Eco)およびインテリア照明をカスタマイズできるルノー・マルチセンスなどの機能が表示される仕組みだ。なお、運転モードはエンジンの出力特性/電子制御7速AT(7EDC)の自動変速特性/電動パワーステアリングのアシスト力(コンフォート、レギュラー、スポーツ)/エアコンの作動/パネルの表示スタイル(エコ、コンフォート、レギュラー、スポーツ)/8 色のアンビエントライト(ブルー、エレクトリックブルー、パープル、イエロー、オレンジ、レッド、グリーン、ホワイト)などが、選択されたモードに応じて設定変更される。
一方でシートに関しては、前席に座面長を長く取って包み込むような形状でサポート性を向上させ、かつ工夫されたシートバックの形状によって後席の乗員の膝まわりのスペースを広げ、さらに薄型形状のヘッドレストにより後席からの視認性を高めた新開発のシートを採用。後席には6対4分割可倒機構を内蔵する。また、表皮はゼンがファブリック、インテンスがベロア×レザー調コンビ、インテンス テックパックがレザーで仕立てた。
ラゲッジスペースは可能な限り立方体となるように最適化。容量は先代モデルの330リットルから上位車種に匹敵するクラス最大級の391リットルに拡大する。また、ダブルフロアシステムを組み込んで使い勝手を向上させた。
パワーユニットには新開発の1333cc直列4気筒DOHC16V直噴ガソリンターボエンジンを搭載。最高出力は131ps/5000rpm、最大トルクは240Nm/1600rpmを発生する。トランスミッションにはパドルシフトを備えた電子制御7速AT(7EDC)を採用。燃費性能はWLTCモードで17.0km/リットルを実現した。また、最新のCMF-Bプラットフォームは先代のプラットフォームより約50kg軽量化しながら高い剛性を確保。前マクファーソンストラット/後トーションビームのサスペンションは様々なテストを繰り返してセッティングを決め、最上の乗り心地と走行安定性を具現化する。さらに、ステアリングのギア比を先代モデルの15.2から14.4に変更して応答性をいっそう向上させた。
先進安全運転支援システムの採用にも抜かりはない。アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)や前後パーキングセンサー、アクティブエマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)歩行者・自転車検知機能付、ブラインドスポットワーニング(後側方車両検知警報)、レーンデパーチャーワーニング(車線逸脱警報)、トラフィックサインレコグニション(交通標識認識)、セーフティディスタンスワーニング(前方車間距離警報)を標準で装備。また、インテンス テックパックにはハイウェイ&トラフィックジャムアシストやレーンセンタリングアシスト(車線中央維持支援)、360°カメラ、オートハイ/ロービーム(インテンスも設定)も組み込んだ。