日産自動車の米国部門は、全面改良した新型ローグ(ROGUE)を10月下旬より全米のディーラーで販売開始すると発表した。
日産ローグはエクストレイルと基本コンポーネントを共用する北米市場向けのミドルクラスSUVで、今回の新型が第3世代に当たる。基本骨格には進化版のCMFプラットフォームを採用し、ここに新設計の高剛性ボディをセット。ホイールベースは106.5インチ(2705mm)に設定した。
エクステリアに関しては、アスリートのような力強さと上質さを兼ね備えた大胆でアグレシッブな造形に仕立てたことが特徴。一方、内包するインテリアは家族が快適に過ごせる洗練されたデザインを採用したうえで、最新のコネクテッドシステムを豊富に組み込んだ。
パワーユニットには新世代のPR25DD型2.5リットル直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(170hp/175lb-ft)+エクストロニックCVT(Sport Mode Shifter付)を搭載。また、新開発のビークルモーションコントロール(車両制御技術)を組み込み、よりスムーズで安定したドライビングを提供する。さらに、全方位運転支援システム(セーフティ・シールド360)を標準採用するなどしてクラストップレベルの安全性を実現。プロパイロット(北米名:ProPILOT assist with Navi-link)の進化も図り、ナビゲーションの地図情報を活用して高速道路のカーブや分岐などで適切な車速に調整する新機能を装備した。
なお、日産は新型ローグの発売を皮切りに、今後ブランド初のEVクロスオーバーである「アリア」や先ごろ発表した「フェアレディZ プロトタイプ」の市販モデルなど、ユーザーがワクワクするような新型車を積極的に投入することで、北米市場における日産のモデルラインアップの刷新を図っていくという。