FCAジャパンは10月21日、ジープの人気コンパクトSUVのレネゲード(Renegade)にブランド初のプラグインハイブリッドモデルとなる「レネゲード4xe(フォーバイイー)」を新設定し、11月28日より販売を開始すると発表した。
車種展開は以下の通り。
リミテッド(Limited)4xe:498万円
トレイルホーク(Trailhawk)4xe:503万円
レネゲード4xeは、本格オフローダーブランドの“Jeep”にふさわしい、高い走破性と優れた環境性能を高次元で両立した電動化時代の新世代ジープとして開発される。
肝心のパワートレインは、リミテッドで最高出力131ps/最大トルク270Nm、トレイルホークで同179ps/270Nmを発生する1331cc直列4気筒マルチエア16Vインタークーラーターボエンジンに新開発の電子制御6速AT、最高出力33.0kW/最大トルク53Nmを絞り出すフロントモーターと同94.0kW/250Nmを発揮するリアモーター、総電力量11.4kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載して、新4×4システムの「eAWD」を構成。フロントモーターは減速時およびアクセルオフ時に路面からの運動エネルギーを回収し、電気に変換してバッテリーに蓄える回生ブレーキとして機能する。アクセルオフでの減速の強さは、2段階での調整が可能だ。
また、走行モードとして「HYBRID(ハイブリッド)」「ELECTRIC(エレクトリック)」「E-SAVE(イーセーブ)」を設定。HYBRIDモードでは走行状況に応じて自動的にエンジンとモーターを最も効率の良い状態で使い分け、ELECTRICモードではモーターを最大限に活用して排気ガスを出さずに最高速度130km/hまでの範囲で最長48km(WLTCモード)のEV走行を可能とする。そして、E-SAVEモードではバッテリーの消費を抑えるためにエンジンを効率的に活用して走行を行う仕組みとした。
有効なトラクションコントロールを発揮する改良型のセレクテレインシステムを組み込んだこともトピックだ。ドライブモードには「AUTO」「SNOW」「SAND/MUD」「ROCK(トレイルホークのみ)」に加えて、レネゲード4xe専用モードとして「SPORT」を設定。スロットルレスポンスとステアリングをシャープに制御して、プラグインハイブリッドモデルならではの俊敏な走りを実現した。
充電に関しては、日本の規格にしっかりと適合させる。普通充電の200V対応充電ケーブルを標準装備したほか、充電のタイマー予約機能も採用。また、“Jeep”のロゴが入った6kW充電器や屋外コンセント(いずれもパナソニック製)なども別売りで設定した。
エクステリアについては、既存のレネゲードのデザインをベースに、フロントのJeepバッジ、サイドのRenegadeバッジ、リアのJeep/4xeバッジにブルーのアクセントを取り入れたことが訴求点。リチウムイオンバッテリーを保護するスキッドプレートも組み込む。ボディカラーにはアルパインホワイトC/C、コロラドレッドC/C、ブラックC/C、スレートブルーP/Cの4色をラインアップした。内包するインテリアも既存のレネゲードの造形を基調に、専用のフルカラー7インチマルチビューディスプレイやドライブモードスイッチ、回生ブレーキセレクターなどの装備を組み込んだ。
なお、FCAジャパンではレネゲード4xeの発売を機に、ジープ全車種に対して新オーナーロイヤリティ向上プログラム「Jeep Wave」を導入。購入者には、もれなく3年間のフリーメンテナンスやオーナー優遇サービスおよび特典が提供される。