【最新モデル試乗】受注殺到、トヨタRAV4・PHVは豪快な加速が魅力。GRバージョンがほしい

トヨタRAV4・PHV・G PHVは専用フロントマスクとロアモールを採用 4WDは後輪をモーターで駆動するEーFour方式 満充電時EVとして95w㎞走れる環境対応モデル 予想を上回る注文が殺到したため2020年11月現在は新規受注を見合わせている
トヨタRAV4・PHV・G PHVは専用フロントマスクとロアモールを採用 4WDは後輪をモーターで駆動するEーFour方式 満充電時EVとして95w㎞走れる環境対応モデル 予想を上回る注文が殺到したため2020年11月現在は新規受注を見合わせている

トヨタRAV4・PHV-G 価格:THS 469万円 試乗記

電動化の強い要望に応えて開発。システム総合出力306ps!

NEWSポイント
1:満充電時EVとして95km走行可能
2:0~100km/h加速6秒の鋭い加速力

 RAV4は世界で年間100万台近くを販売。いまやカムリを超えるトヨタの絶対的エースの1台である。電動化の要望が大きい事情から追加されたモデルが、プラグインハイブリッドだ。
 エクステリアは独自のフロントグリルと金属調のロアグリル、LEDデイライトが、スポーティ感と先進性をアピール。インテリアはブラック+レッドステッチのコーディネートだ。PHV化で気になる居住性/ラゲッジスペースは、通常のハイブリッド車と同等と考えていい。

 メカニズムの基本はハイブリッドの4WD。PHV化に伴い各部を新開発した。 2.5リッターエンジンは専用チューン。ハイブリッドシステムはバッテリーの大容量化、フロントモーターの出力アップ、PCU、DC/DCコンバーターなどを変更。システム出力はハイブリッドの222psに対して306ps。充電は100Vか200Vの普通充電で、急速充電には未対応だ。

 EVモードは通常エンジン車と比較して、アクセルを踏んだ際のレスポンスと電動化ならではのトルクの立ち上がりが印象的。滑らかなフィールが実感できる。だが、最近のピュアEVに多い「内燃機関とは違うでしょ」というドーピング的な力強さではない。あくまでもドライバーのペダル操作に合わせて、必要なだけ力が増す印象だ。それでも、0~100km/h加速を10秒以下で軽々走らせる力強さと瞬発力を備えている。

全長×全幅×全高4600×1855×1690mm 車重1900kg PHVは0~100km/h加速を6秒でクリアする俊足の持ち主
全長×全幅×全高4600×1855×1690mm 車重1900kg PHVは0~100km/h加速を6秒でクリアする俊足の持ち主

PHVの真骨頂は圧倒的な加速力。走りはスポーツ派対応

 RAV4・PHVの本当のすごさは、ハイブリッドモードにある。モーターに加えてエンジンパワーをプラス。0~100km/h加速は6秒でクリア。アクセル全開だと回せば回すほど力強さが増していき、強烈な加速力に思わず「おーっ、速い」と声が出る。PHVの皮を被った次世代パフォーマンスユニットと呼びたいくらいだ。

 プラットフォームはTNGAのGA-K。標準ハイブリッド比で210kgの重量増に対応するため、北米専売3列シートSUV、ハイランダー用をベースに開発。サスペンションは車重や前後バランス、重心などの変更に合わせてPHV専用にセットアップされた。新開発ショックアブソーバーを組み込んでいる。

 ハンドリングはPHV化による低重心化、加えて足回りの総合的な見直しによって、重量増を感じさせない。RAV4シリーズ共通の軽快なハンドリング&フットワークと、しっとりとした乗り味がほどよくバランス。欲をいうと、もう少しサスペンションやタイヤをオンロードに特化したモデル(GRスポーツ!?)があってもいいと感じた。

インパネはRAV4共通形状 各部のレッドステッチがスポーティな雰囲気を演出 中央に大画面9インチディスプレイオーディオ装備 ナビ機能はディーラーop(11万円)
インパネはRAV4共通形状 各部のレッドステッチがスポーティな雰囲気を演出 中央に大画面9インチディスプレイオーディオ装備 ナビ機能はディーラーop(11万円)
Gは合成皮革+レザテック・スポーティシート標準 前席ヒーター付き/運転席は電動調節機能付き 
Gは合成皮革+レザテック・スポーティシート標準 前席ヒーター付き/運転席は電動調節機能付き 
ラゲッジは広く使いやすい 後席使用時容量は490リッター 荷室最大長は1855mm
ラゲッジは広く使いやすい 後席使用時容量は490リッター 荷室最大長は1855mm
速度計内に7インチTFTを内蔵したオプティトロン式 パワーメーター標準
速度計内に7インチTFTを内蔵したオプティトロン式 パワーメーター標準
電気式無段変速(THS) シフト基部に4WDとHVの走行モード切り替えを配置
電気式無段変速(THS) シフト基部に4WDとHVの走行モード切り替えを配置
車両周囲の情報を表示するパノラミックビューモニターはop
車両周囲の情報を表示するパノラミックビューモニターはop
ライトはバイビームLED クロームメッキエクステンション付き
ライトはバイビームLED クロームメッキエクステンション付き
225/60R18タイヤ+7J切削光輝アルミ装着 最低値上高は190mm
225/60R18タイヤ+7J切削光輝アルミ装着 最低値上高は190mm
AC200Vと100Vの普通充電対応 急速充電は不可
AC200Vと100Vの普通充電対応 急速充電は不可

トヨタRAV4・PHV・G 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=G
価格=THS 469万円
全長×全幅×全高=4600×1855×1690mm
ホイールベース=2690mm
トレッド=フロント=1605×リア:1625mm
最低地上高=195mm
車重=1900kg
エンジン=2487cc直4DOHC16V(レギュラー仕様)
最高出力=130kW(177ps)/6000rpm
最大トルク=219Nm(22.3kgm)/3600_rpm
モーター最高出力=フロント:134kW(182ps)/リア:40kW(54ps)_
モーター最大トルク=フロント:270Nm(27.5kgm)/リア:121Nm(12.3kgm)
_WLTCモードEV走行換算距離=95.0km
WLTCモード燃費(ハイブリッド)=22.2km/リッター(燃料タンク容量55リッター)
(WLTC市街地/郊外/高速道路=20.5/23.0/22.5)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=225/60R18+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.5m
●主な燃費改善対策=可変バルブタイミング/プラグインHV/電動パワーステアリング/アイドリングストップ/充電制御/電気式無段変速機
●主要装備=トヨタセーフティセンス(プリクラッシュセーフティ+レーントレーシングアシスト+全車速対応レーダークルーズコントロール+オートマチックハイビーム+ロードサインアシスト)/先行車発進告知機能/インテリジェントクリアランスソナー/SRS7エアバッグ/バックガイドモニター/バイビームLEDヘッドライト/自動防眩インナーミラー/E–Fourシステム/TRAILモード/ダイヤル式ドライブモードセレクト/ヒルスタートアシストコントロール/Ⓕバンパーロアモール/ホイールアーチモール/リアスキッドプレート/リアスポイラー/レッドステッチ付き合成皮革+レザテックシート/フロント快適温熱/運転席電動調節機能/後席シートヒーター/ヒートポンプオートAC/イルミネーテッドエントリーシステム/9インチディスプレイオーディオ/アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)/AC200V&100V用充電ケーブル/ドアロック連動リッド&コネクターロックシステム
●装着メーカーop=リアクロストラフィックオートブレーキ+ブラインドスポットモニター6万8200円/パノラミックビューモニター6万500円/パワーバックドア6万500円/おくだけ充電1万3200円/寒冷地仕様1万7600円
●ボディカラー:ホワイトパールクリスタルシャイン(op3万3000円)
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万2600円

SNSでフォローする