スズキ・ハスラー・ハイブリッドX(FF) 価格;CVT 151万8000円 試乗記
NEWSポイント
1:高いボディ剛性。しなやかな走り
2:広い室内空間。多彩な使い勝手
ハスラーは、Kクロスオーバーのパイオニア。現行2ndモデルのエクステリアは、キープコンセプトである。
しかし、子細に観察すると各部は大幅にリファインされた。丸型ヘッドライトが印象的なマスクはどこから見てもハスラーだが、キャビンは、ジムニー同様直方体に近づけており、ホイールベースは35mm延長している。
インテリアは大きく変わった。スポーツウォッチのプロテクターを思わせる処理を施したインパネが個性を主張。タフで力強い雰囲気が漂う。加えてスクエアに近づいたプロポーション、長くなったホイールベースの効果で、室内空間が拡大。後席は身長170cmのパッセンジャーが楽に足を組める。
自然吸気(49ps/58Nm)とターボ(64ps/98Nm)が選べる660cc3気筒エンジンは、新開発の前者がとくに印象的だ。全車に採用したマイルドハイブリッドシステムと新設計CVTと相まって、流れに乗って走る限り、まずエンジンの回転が上がって後から速度が追いかけるシーンはほとんどない。ターボも以前よりもなだらかに力を盛り上げるようになり、全域パワフルな印象が増した。
旧型と最も異なる点は乗り心地だ。スズキ初の構造用接着剤などを用いる手法で、ボディ剛性が大幅に向上。その効果で、骨っぽさを残していた旧型から一変。サスペンションがしっとり動いてショックを吸収してくれるようになった。高速走行も余裕たっぷり。「長旅」を楽にこなす基本性能のアップに感心する。
新型ハスラーは、人気に応えて走りの部分が大幅にリファインされ、完成度は格段にアップした。どこかにでかけたくなる、行動派の最右翼だ。
グレード=ハイブリッドX
価格=CVT 151万8000円
全長×全幅×全高=3395×1475×1680mm
ホイールベース=2460mm
トレッド=フロント:1285×リア1300mm
最低地上高=180mm
車重=820kg
エンジン=657cc直3DOHC12V(レギュラー仕様)
最高出力=36kW(49ps)/6500rpm
最大トルク=58_Nm(5.9kgm)/5000rpm
モーター最高出力_=1.9(2.6)kW(ps)/1500/rpm
モーター最大トルク=40Nm(4.1kgm)/100/rpm
WLTCモード燃費=25.0km/リッター(燃料タンク容量27リッター)
(WLTC市街地/郊外/高速道路=22.9/26.4/25.10km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:トーションビーム
ブレーキ=フロント:ディスク/リア:ドラム
タイヤ&ホイール=165/60R15+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=4名
最小回転半径=4.6m
※価格は消費税込み