FCAジャパンは10月23日、フィアット500/500Cに特別仕様車の「500/500C Dolcevita (ドルチェヴィータ)」をラインアップし、12月12日より発売すると発表した。車両価格および販売台数は、500 Dolcevitaが265万円/175台、500C Dolcevitaが289万円/100台の設定だ。
イタリア語で“甘い生活”を意味する“Dolcevita”は、名匠フェデリコ・フェリーニが監督した伊映画『La dolce vita(邦題:甘い生活)』(1960年公開)で一躍有名になった言葉で、大人のアバンチュールを象徴した、快楽主義的な志向を含意する。今回の限定モデルは、この“甘い生活”、とくにビーチの風景にインスピレーションを得て、内外装をノスタルジックかつ華麗な雰囲気に仕立てたことが特徴である。
ベース車両は500/500C 1.2Popで、ボディカラーには人気のボサノヴァホワイトを採用。また、オープンモデルの500Cドルチェヴィータにはビーチパラソルをイメージしたブルー&ホワイトカラーの専用ストライプソフトトップを組み込む。そして、外装パーツとして車体を取り囲むように貼付したレッドのビューティラインやクロームのエンジンフードライン、クローム仕上げのエクステリアミラーハウジング、サイドモールディング、Dolcevitaロゴ(リア)などを特別装備。足もとには、ホワイト&シルバー16インチアルミホイール+195/45R16タイヤを装着した。
インテリアに関しては、上品なアイボリーの内装カラーを基調に、ナチュラルウッドの専用インストルメントパネルやポルトローナフラウ社製のアイボリー/レッドパイピング付レザー&ファブリックシート、専用フロアマットを特別装備。ベース車と同様、Apple CarPlay/Android Auto対応オーディオプレイヤー(Uconnect)や7インチタッチパネルモニター、マルチファンクションディスプレイ、ダストポーレンフィルター付きフルオートエアコンなども標準で採用した。
パワートレインはベース車と同仕様で、1240cc直列4気筒OHCガソリンエンジン(69ps/102Nm)+ATモード付5速シーケンシャルトランスミッション(デュアロジック)を搭載。ESC(エレクトロニックスタビリティコントロール)やABS+EBD、TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)、ESS(ハザードランプ緊急制動表示機能)といったセーフティ機構も標準装備している。