トヨタ・クラウンがマイナーチェンジ。内外装の質感向上や「Toyota Safety Sense」のバージョンアップを実施

トヨタの旗艦サルーンのクラウンが商品改良を敢行。内外装のさらなる質感アップに加えて、より進化した「Toyota Safety Sense」をトヨタ車として初採用

 トヨタ自動車は11月2日、旗艦サルーンのクラウンを商品改良し、同日より発売した。

▲トヨタ・クラウンRSアドバンス(2.5Lハイブリッド車・2WD) 価格:597万9000円 全長4910×全幅1800×全高1455mm ホイールベース2920mm 車重1770kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費20.0km/リットル
▲トヨタ・クラウンRSアドバンス(2.5Lハイブリッド車・2WD) 価格:597万9000円 全長4910×全幅1800×全高1455mm ホイールベース2920mm 車重1770kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費20.0km/リットル

車種展開は以下の通り。
■3.5Lハイブリッド車
RSアドバンス:710万7000円
Gエグゼクティブ:739万3000円
■2.5Lハイブリッド車・2WD
RSアドバンス:597万9000円
RS:531万9000円
RS-B:495万3000円
G:587万9000円
S:520万2000円
B:489万9000円
■2.5Lハイブリッド車・4WD
RSアドバンスFour:619万9000円
RS Four:553万9000円
RS-B Four:517万3000円
GエグゼクティブFour:651万3000円
G Four:609万9000円
S Four:542万2000円
B Four:511万9000円
■2Lガソリンターボ車
RSアドバンス:575万9000円
RS:509万9000円

 今回の改良は、内外装の質感向上や「Toyota Safety Sense」の進化などを行って、高級セダンとしての魅力度をいっそう引き上げたことが特徴だ。

▲RSアドバンスにラグジュアリーな本革シートを採用拡大する
▲RSアドバンスにラグジュアリーな本革シートを採用拡大する
▲12.3インチTFTタッチワイドディスプレイを配するT-Connect SDナビゲーションシステムを設定した
▲12.3インチTFTタッチワイドディスプレイを配するT-Connect SDナビゲーションシステムを設定した

 まず内装では、RSアドバンス/RSアドバンスFourとG/G Fourにラグジュアリーな本革シートを採用拡大。また、12.3インチTFTタッチワイドディスプレイを配するT-Connect SDナビゲーションシステムを設定した。

▲RSアドバンス/RSアドバンスFourにスパッタリング塗装の専用8J×18アルミホイールを装着
▲RSアドバンス/RSアドバンスFourにスパッタリング塗装の専用8J×18アルミホイールを装着

 外装については、RSアドバンス/RSアドバンスFourに専用デザインのスパッタリング塗装8J×18アルミホイール(タイヤサイズは225/45R18)を組み込んだことが訴求点。さらに、新規開発色のプレシャスホワイトパールとプレシャスメタルに加えて、エモーショナルレッドⅡのボディカラーを新たにラインアップした。

▲ボディカラーにプレシャスホワイトパール(写真・上)とプレシャスメタル(同・中)、エモーショナルレッドⅡ(同・下)を新設定
▲ボディカラーにプレシャスホワイトパール(写真・上)とプレシャスメタル(同・中)、エモーショナルレッドⅡ(同・下)を新設定

 一方、予防安全パッケージの「Toyota Safety Sense」は、先進機能を付与していっそうの機能向上を果たしたことがトピックだ。まず、レーントレーシングアシスト制御中にドライバーの無操作状態が続いている場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに注意を促すほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援、停車後はドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行ってドライバーの救命・救護に寄与する「ドライバー異常時対応システム」をトヨタ車で初採用。また、全車速追従機能付レーダークルーズコントロールには、AI技術により前方カーブの大きさを推定してステアリングの切り始めで速度抑制を開始する“カーブ速度抑制機能”をトヨタ車として初めて組み込む。さらに、歩行者検知(昼夜)および自転車運転者検知(昼)を行って衝突回避や被害軽減に寄与する「プリクラッシュセーフティ」に、①交差点右折時の対向直進車ならびに右左折時の対向方向から横断してきた歩行者の検知機能②低速時に自車直前の歩行者や自転車運転者、車両を検知して加速を抑制する“低速時加速抑制機能”③緊急時のドライバー回避操舵をきっかけに操舵をアシストする“緊急時操舵回避支援機能”という新機能を追加した。ほかにも、障害物の有無にかかわらず、アクセルの踏み間違いを検知すると加速を抑制する「プラスサポート」を、販売店装着オプションで設定している。

▲全車速追従機能付レーダークルーズコントロールにはAI技術により前方カーブの大きさを推定してステアリングの切り始めで速度抑制を開始する“カーブ速度抑制機能”をトヨタ車として初採用する
▲全車速追従機能付レーダークルーズコントロールにはAI技術により前方カーブの大きさを推定してステアリングの切り始めで速度抑制を開始する“カーブ速度抑制機能”をトヨタ車として初採用する

 パワートレインは基本的に従来と共通で、リダクション機構付THSⅡの8GR-FXS型3456cc・V型6気筒DOHC・D-4Sエンジン(299ps/36.3kg・m)+2NM型モーター(132kW/300Nm)+リチウムイオン電池(3.6Ah)+マルチステージハイブリッドトランスミッション、A25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC・D-4Sエンジン(184ps/22.5kg・m)+1KM型モーター(105kW/300Nm)+ニッケル水素電池(6.5Ah)+電気式無段変速機、8AR-FTS型1998cc直列4気筒DOHC・D-4STターボエンジン(245ps/35.7kg・m)+スーパーインテリジェント8速オートマチック(8 Super ECT)という3機種を搭載している。

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