ホンダは11月5日、人気の上級ミニバン「オデッセイ」のマイナーチェンジを行い、11月6日より発売すると発表した。
車種展開は以下の通り。
■オデッセイe:HEV
e:HEVアブソルートEX:7名乗り458万円(FF)
e:HEVアブソルート:8名乗り419万8000円(FF)/7名乗り428万6000円(FF)
■オデッセイ
アブソルートEX:7名乗り381万5000円(FF)/8名乗り392万9400円(4WD)
アブソルート:7名乗り358万3000円(FF)/8名乗り349万5000円(FF)
/8名乗り371万5000円(4WD)
■オデッセイ リフトアップシート車
アブソルート サイドリフトアップシート車:7名乗り363万4000円(FF)
アブソルート 助手席リフトアップシート車:8名乗り358万2000円(FF)
/8名乗り378万2000円(4WD)
ホンダの上級ミニバンに位置するオデッセイは、超低床プラットフォームがもたらす広い室内空間や風格のあるスタイリング、また2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」による優れた燃費性能と上質で力強い走行性能などで、ユーザーから高い評価を獲得している。
今回のマイナーチェンジでは、エクステリアデザインの変更に加え、内装の質感向上や機能装備のバージョンアップなどを図り、上級ミニバンとしての存在価値をいっそう高めたことが特徴だ。
まずエクステリアでは、従来から好評を博す風格あるスタイリングはそのままに、厚みのあるフードと押し出し感のある大型グリルへの変更および薄型のヘッドライトの採用によって、より力強さを感じるフロントフェイスへと刷新。一方、リアビューではソリッドで立体的な新造形のコンビネーションランプを組み込み、同時にメッキ加飾を施すことで、よりワイドでシャープな後ろ姿を創出する。さらに、前後のウインカーには車両の内側から外側に向かって流れるように点灯するシーケンシャルターンシグナルランプを標準装備し、先進的なイメージと優れた被視認性を両立させた。ボディカラーは新色のオブシダンブルー・パールのほか、スーパープラチナ・メタリック、プレミアムスパークルブラック・パール、プレミアムヴィーナスブラック・パール、プラチナホワイト・パールという全5タイプをラインアップしている。
内包するインテリアは、上品な質感の加飾パネルを視界に入りやすい上部に、触り心地の良いソフトパッドを手の触れやすい位置に配するなど、インストルメントパネルのデザインを変更して質感を高めたことがトピック。また、コンビメーターパネルの高精細フルカラー液晶パネルを3.5インチから7インチへと拡大し、アナログスピードメーターとの組み合わせによって多彩な情報をわかりやすく表示するとともに十分な視認性を確保する。さらに、運転席側への収納式ドリンクホルダーの追加やリッド付きのインパネアッパーボックスの新設定など、使い勝手のいっそうの向上を図った。
機能面では、ドアノブに触れることなく流れる光に手をかざすことで、パワースライドドアの開閉が可能となるジェスチャーコントロール・パワースライドドアを国内のホンダ車で初採用。また、パワースライドドアが閉まり切るのを待たずにドアクローズ後の施錠が可能となる予約ロックをホンダ車として初めて設定する。さらに、リアバンパーの下に足先を出し入れするだけでテールゲートの開閉が可能で、かつ開閉途中のテールゲートの保持や開く高さの設定変更もスイッチ操作でできるハンズフリーアクセスパワーテールゲートをEXタイプに標準で装備。そして、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」には、後方に障害物があるにもかかわらずアクセルペダルを踏み込んだ場合にパワーシステムを抑制することで急発進を防止する、後方誤発進抑制機能を新たに追加した。
パワートレインは基本的に従来と共通で、オデッセイe:HEVにLFA型1993cc直列4気筒DOHC16V・i-VTECエンジン(145ps/17.8kg・m)+走行用/発電用2モーター+リチウムイオン電池+電気式無段変速機を、オデッセイおよびオデッセイ リフトアップシート車にK24W型2356cc直列4気筒DOHC16V・i-VTECエンジン(175ps/23.0kg・m)+トルクコンバータ付き無段変速オートマチック(CVT)[7スピードモード・パドルシフト付]を搭載。駆動方式はオデッセイe:HEVがFF、オデッセイおよびオデッセイ リフトアップシート車がFFと4WDを設定している。