トヨタがプレミアムSUVのハリアーを商品改良。合わせてモーターによる走行性能を高めたプラグインハイブリッド車を新規に設定
トヨタ自動車は2022年9月26日、プレミアムSUVのハリアーをマイナーチェンジし、合わせてプラグインハイブリッド車(PHEV)を新設定して、ガソリン車およびハイブリッド車を10月4日、プラグインハイブリッド車を10月31日に発売すると発表した。
車種展開は以下の通り。
■ガソリン車
S:2WD312万8000円/4WD332万8000円
G:2WD352万9000円/4WD372万9000円
Z:2WD403万8000円/4WD423万8000円
Z“Leather Package”:2WD433万8000円/4WD453万8000円
■ハイブリッド車
S:2WD371万8000円/E-Four393万8000円
G:2WD411万9000円/E-Four433万9000円
Z:2WD462万8000円/E-Four484万8000円
Z“Leather Package”:2WD492万8000円/E-Four514万8000円
■プラグインハイブリッド車
Z:E-Four620万円
最初にマイナーチェンジの概要から解説していこう。
まず、全車に標準装備する予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の進化を図り、プリクラッシュセーフティに交差点右折時の対向直進車および右左折時の対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能を追加する。また、コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオを新たに装備。12.3インチの大画面ディスプレイを設定したほか、車載ナビを組み込み、さらにクルマがWi-Fiスポットになる「車内Wi-Fi」を採用した。4つのテイスト(Casual/Smart/Tough/SPORTY)と3つのレイアウトの中から好みに合わせて表示が変えられる12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイを装備したことも、今回の改良のポイントだ。
パワートレインは基本的に従来と共通で、“2.5Lダイナミックフォースエンジン”A25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(178ps/22.5kg・m)+3NM型フロントモーター(88kW/202Nm)+リチウムイオン電池(容量3.7Ah)のリダクション機構付THSⅡを搭載したハイブリッド車の2WD(FF)、同ユニットに4NM型リアモーター(40kW/121Nm)を加えたハイブリッド車のE-Four、“2.0Lダイナミックフォースエンジン”M20A-FKS型1986cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(171ps/21.1kg・m)+Direct Shift-CVTを搭載したガソリン車の2WD(FF)と4WD(ダイナミックトルクコントロール4WD)を設定している。
注目のプラグインハイブリッド車に話を移そう。
肝心のパワートレインは、“2.5Lダイナミックフォースエンジン”A25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(177ps/22.3kg・m)+5NM型フロントモーター(134kW/270Nm)+4NM型リアモーター(40kW/121Nm)に、総電力量18.1kWhを確保したリチウムイオン電池を搭載。モーターによる走行性能を高めるとともに、のびやかで上質な加速と低重心による優れた操縦安定性を実現する。性能面では、WLTCモード燃費が20.5km/リットル、EV走行換算距離(等価EVレンジ)が93kmを成し遂げた。
エクステリアについては、専用のフロントグリルを採用したほか、艶あり黒塗装の前後バンパーロアやスモークメッキの前後バンパーモール、ブラックのフロントバンパーサイド、切削光輝+ブラック塗装の7J×19アルミホイールなど、随所にブラックのアクセントを施して、シックかつ精悍なルックスを創出。ボディカラーには専用色のグレーメタリックのほか、センシュアルレッドマイカ、プラチナホワイトパールマイカ、プレシャスブラックパールという計4タイプを設定した。
内包するインテリアは、ブラックを基調にインストルメントパネルからドアトリムへ金属メッシュ質感のダークレッドパイピングオーナメントを配し、またパネル加飾にはメタルブラックを、シートには本革表皮とダークレッドステッチを採用して、瀟洒で上質なキャビン空間に仕立てる。また、最大1500W(AC100V)の外部給電システムや後席シートヒーター、床下透過表示機能付パノラミックビューモニターなどを標準装備して、機能性と利便性を高めた。