ホンダは11月19日、軽ハッチバックの新型「N-ONE」を発表し、11月20日に発売した。
車種展開は以下の通り。
オリジナル:FF・CVT 159万9400円/4WD・CVT 173万2500円
プレミアム:FF・CVT 177万9800円/4WD・CVT 191万2900円
プレミアム ツアラー:FF・CVT 188万9800円/4WD・CVT 202万2900円
RS:FF・6MT199万9800円/FF・CVT199万9800円
第2世代となる新型N-ONEは、2017年に全面改良した新型N-BOXを皮切りに、Nのある豊かな生活「N for Life」を提案する、ホンダの新世代軽自動車の第4弾に位置する。グレード展開は「飾り立てない“本質”」を謳うオリジナル(Original)、「価値を知る“本物”」を謳うプレミアム(Premium)およびプレミアム ツアラー(Premium Tourer)、「走る楽しさを追求した“本格”」を謳うRSという4タイプを設定した。
今回の全面改良では、N360から受け継がれてきたタイムレスな3つの“かたち”、具体的には“丸”“四角”“台形”を基本にデザインを構成する。まずエクステリアでは、第2世代のN-BOXおよびN-WGNと基本的に共通の新プラットフォームをベースに、人の瞳のように親しみやすい丸目のヘッドライトや後ろを走るクルマからもしっかりと見える四角いリアコンビネーションランプを配して個性的な表情を具現化。また、フロントビューはバンパーやグリルを垂直に立てながら下部を踏ん張り感のある造形とし、合わせて彫りの深いヘッドライトを組み込むことで前進する勢いを演出する。一方、リアセクションは左右のバンパーコーナーに向かって水平に広がるラインに横長のリフレクターを配することでワイド感を強調し、後ろからも安定性を感じられるデザインに仕立てた。ほかにも、軽自動車初のLEDデイタイムランニングランプやフルLEDのリアコンビネーションランプなどを装備して先進性を、14インチスチールホイール+カラードディッシュホイール(オリジナル)や6本スポーク14インチアルミホイール(プレミアム)、グレーメタリック/切削リム15インチアルミホイール(プレミアム ツアラー)、マットブラック15インチアルミホイール(RS)を配して足もとの個性を主張する。
ボディカラーはオリジナルにモノトーンのフレームレッド/プラチナホワイト・パール/サーフブルー/プレミアムアイボリー・パールⅡ/ルナシルバー・メタリック/クリスタルブラック・パールと2トーンのフレームレッド&ホワイト/プラチナホワイト・パール&ブラック/サーフブルー&ホワイト/プレミアムアイボリー・パールⅡ&ホワイトを、プレミアムおよびプレミアム ツアラーにモノトーンのプラチナホワイト・パール/ミッドナイトブルービーム・メタリック/ブリティッシュグリーン・パール/プレミアムアイボリー・パールⅡ/シャイニンググレー・メタリック/クリスタルブラック・パールと2トーンのプラチナホワイト・パール&ブラック/ミッドナイトブルービーム・メタリック&シルバー/ブリティッシュグリーン・パール&シルバー/プレミアムアイボリー・パールⅡ&ブラックを、RSにモノトーンのクリスタルブラック・パールと2トーンのプラチナホワイト・パール&ブラック/ブリティッシュグリーン・パール&ホワイト/プレミアムイエロー・パールⅡ&ブラック/サンセットオレンジⅡ&ブラックをラインアップした。
内包するインテリアは、必要なものだけを残し、それ以外を大胆にそぎ落とすことで、運転する“楽しさ”と広々とした“くつろぎ”を高次元で両立したキャビン空間に仕立てる。インストルメントパネルは厚みなどを大胆にそぎ落としながら、メーターの端から助手席の端まで伸ばした新デザインを採用。また、ドライバーがスムーズかつ的確に情報を取得し、操作できるように、異形2眼コンビネーションメーターを配した情報系と、ステアリングホイール周辺にさまざまなスイッチを配置した操作系に分けて、見やすさと使いやすさを向上させる。さらに、機能面では電動制御パーキングブレーキやプラズマクラスター技術搭載フルオートエアコンなどを標準で装備。RSには専用本革巻きステアリングやディンプルレザーシフトノブといったスポーティアイテムを組み込んだ。一方、キャビン空間自体はホンダの特許技術「センタータンクレイアウト」により、低床で心地よい室内スペースを実現。また、運転席と助手席シートにはセパレートタイプを採用して2席の間にコンソールボックスをレイアウトし、さらに運転席/助手席から手が届く位置に設けたカップホルダーをはじめ、充電用USBジャックやポケットなどのユーティリティアイテムを効果的に配置する。後席ドアの開閉履歴をもとに、荷物などの置き忘れ注意喚起をメーターに表示するリアシートリマインダーを軽自動車で初めて設定したことも訴求点だ。
パワーユニットに関しては、ホンダの軽自動車用の最新エンジンであるS07B型658cc直列3気筒DOHC12Vの自然吸気(最高出力58ps/7300rpm、最大トルク6.6kg・m/4800rpm)とターボチャージャー付(最高出力64ps/6000rpm、最大トルク10.6kg・m/2600rpm)という2機種を用意。トランスミッションには無段変速オートマチック(トルクコンバータ付)のCVTのほか、RSにクロスレシオ・ギア比の6速MTを採用する。駆動レイアウトはオリジナルとプレミアムおよびプレミアム ツアラーにFFと4WD、RSにFFを設定した。
先進安全運転支援システムの拡充も見逃せない。衝突軽減ブレーキ[CMBS]/誤発進抑制機能/歩行者事故低減ステアリング/先行車発進お知らせ機能/標識認識機能/路外逸脱抑制機能/渋滞追従機能付ACC[アダプティブクルーズコントロール]/LKAS[車線維持支援システム]/後方誤発進抑制機能/オートハイビームで構成するホンダセンシング(Honda SENSING)を標準で採用し、サポカーS<ワイド>に該当させている。