「注目の最新モデル試乗」先進・快適・安全。新たなグランドツーリング性能を提示するSUBARUレヴォーグの新価値

SUBARUレヴォーグSTIスポーツEX レヴォーグはスバル伝統のグランドツーリング思想を追求 駆動方式はオールラウンド性に優れた4WD STIスポーツは5種の走行モードが選べるドライブモードセレクト標準 ボディ色は全8色
SUBARUレヴォーグSTIスポーツEX レヴォーグはスバル伝統のグランドツーリング思想を追求 駆動方式はオールラウンド性に優れた4WD STIスポーツは5種の走行モードが選べるドライブモードセレクト標準 ボディ色は全8色

SUBARUレヴォーグSTIスポーツEX 8CVT 409万2000円 試乗記

ダイナミックな造形と先進インテリア。新型はスバルの魅力を凝縮

注目ポイント
1:ロングドライブが快適な新アイサイトX
2:機能充実・斬新インテリア

 新型レヴォーグのモデルチェンジを待っていたユーザーは多いはずだ。
 スタイリングはダイナミックな雰囲気が高まった。ボディサイズは全長×全幅×全高4755×1795×1500mm。旧型比でひと回り大型化したが、全幅は日本の道路での使い勝手を考えて1.8m未満に収めている。
 リアゲート開口部の幅と高さが、旧型比で拡大している点もポイントだ。ワゴンとしての機能をしっかり考えた造形だとわかる。

 インテリアは何といっても、EXに標準の大型縦長インフォメーションディスプレイが目立つ。アイコンはスマートフォンよりはるかに大きく、色分けの効果もあって操作しやすい。
 EXはメーターもフル液晶。表示モードは3タイプから選べる。ナビ地図を大きく表示するモードでも、速度計などの情報が瞬時に読み取れる。スバル伝統の視界への配慮と合わせて、安心してドライブできた。

 走りは、1.6リッターから1.8リッターに排気量を拡大した水平対向4気筒ターボ(177ps/300Nm)が魅力的だ。旧型はトルクが立ち上がるまでにタイムラグを感じたのに対し、新型は格段にリニア。回転を上げずに走れるようになったので、静かでもある。

全長×全幅×全高4755×1795×1500mm 車重1580kg ボディはフルインナーフレーム構造 ねじり剛性は旧型比44%向上
全長×全幅×全高4755×1795×1500mm 車重1580kg ボディはフルインナーフレーム構造 ねじり剛性は旧型比44%向上
インパネは先進デザイン EXは11.6インチ縦型センターディスプレイと液晶メーター標準 シフトセレクターは従来比でハイマウント 本革巻きステアリングはDシェイプ
インパネは先進デザイン EXは11.6インチ縦型センターディスプレイと液晶メーター標準 シフトセレクターは従来比でハイマウント 本革巻きステアリングはDシェイプ

気持ちのいいハンドリング! アイサイトは大幅進化

 シャシーは、現行インプレッサで初投入したスバルグローバルプラットフォーム(SGP)の採用がトピック。その効果はまず、ボディの高い剛性感で感じる。ステアリングを切った瞬間にカチッと向きを変えていくのが気持ちいい。

 STIスポーツは、ダンパー、パワートレーン、パワーステアリング、AWDなどの特性が変更可能なドライブモードセレクトを標準装備。走行モードをコンフォートやノーマルからスポーツ、スポーツ+へと切り替えていくとハンドリングがシャープになり、コーナーの立ち上がりはAWDがリアへの駆動力配分を増す。後輪駆動車に近い感覚でコーナーを抜けていける。
 サスペンションの動きはしなやかだ。シートもふっかりした座り心地なので、快適性も大幅に引き上げられている。

 そしてやはり、アイサイトXに触れないわけにはいかない。ステレオカメラの広角化やレーダー追加、さらに3D高精度地図データ搭載などにより、高速道路では料金所前での速度制御やレーンチェンジアシストを実現。渋滞時には、約50km/h以下の条件でハンズオフ運転ができる。テストコースで試した限り、どれも的確な作動で安心して扱えた。
 新型レヴォーグは、持ち前のグランドツーリング性能を、さらに快適かつ安全に味わえるようになった。行動派に最適なパートナーである。

造形は「BOLDER=大胆」がキーワード フロントマスクはダイナミックな表情
造形は「BOLDER=大胆」がキーワード フロントマスクはダイナミックな表情
STIスポーツはボルドーレッド&ブラックの本革シート標準 シートはクッション性とサポート性を高めた高機能設計 前後席ともスペース性十分 室内長1900mm
STIスポーツはボルドーレッド&ブラックの本革シート標準 シートはクッション性とサポート性を高めた高機能設計 前後席ともスペース性十分 室内長1900mm
液晶メーターは視認性良好 標準/地図表示(写真)/アイサイトの3タイプから選択できる
液晶メーターは視認性良好 標準/地図表示(写真)/アイサイトの3タイプから選択できる
センターディスプレイはナビ一体の高機能タイプ スマホ感覚で自在に操作できる
センターディスプレイはナビ一体の高機能タイプ スマホ感覚で自在に操作できる
トランスミッションは8速マニュアルモード付きリニアトロニックCVT パドル標準
トランスミッションは8速マニュアルモード付きリニアトロニックCVT パドル標準
1795cc水平対向4気筒DOHC16Vターボ 177ps/5200~5600rpm 300Nm/1600~3600rpm 発進時の力強さ/豊かなトルク/スムーズな吹き上がりが魅力 実力はNA2.5リッターと同等イメージ WLTCモード燃費:13.6km/リッター(レギュラー仕様)
1795cc水平対向4気筒DOHC16Vターボ 177ps/5200~5600rpm 300Nm/1600~3600rpm 発進時の力強さ/豊かなトルク/スムーズな吹き上がりが魅力 実力はNA2.5リッターと同等イメージ WLTCモード燃費:13.6km/リッター(レギュラー仕様)
225/45R18タイヤ+アルミ標準 STIスポーツはZF製電子制御可変ダンパーを組み込む
225/45R18タイヤ+アルミ標準 STIスポーツはZF製電子制御可変ダンパーを組み込む
ラゲッジ容量は後席使用時561リッター ユーティリティはワゴンならでは 荷室最大幅1100mm
ラゲッジ容量は後席使用時561リッター ユーティリティはワゴンならでは 荷室最大幅1100mm

SUBARUレヴォーグSTIスポーツEX 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=STIスポーツEX
価格=8CVT 409万2000円
全長×全幅×全高=4755×1795×1500mm
ホイールベース=2670mm
トレッド=フロント1550/リア1545mm
車重=1580kg
エンジン=1795cc水平対向4DOHC16Vターボ(レギュラー仕様)
最高出力=130kW(177ps)/5200~5600rpm
最大トルク=300Nm(30.6kgm)/1600~3600rpm
WLTCモード燃費=13.6km/リッター(燃料タンク容量63リッター)
(市街地/郊外/高速道路=10.0/14.5/15.3km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=225/45R18+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.5m
●主な燃費改善対策:アイドリングストップ/筒内直接噴射/可変バルブタイミング/電動パワーステアリング/自動無段変速機
●主要装備:アイサイトXテクノロジー(渋滞時ハンズオフアシスト+渋滞時発進アシスト+アクティブレーンチェンジアシスト+カーブ前速度制御+料金所前速度制御+ドライバー異常時対応システム)/アイサイトコアテクノロジー(プリクラッシュブレーキ+緊急時プリクラッシュステアリング+後退時ブレーキアシスト+AT誤発進抑制装置+ツーリングアシスト+全車速追従機能付きクルーズコントロール+車線逸脱抑制機能ほか)/アイサイトセーフティプラス(スバルリアビークルディテクション+エマージェンシーレーンキープアシスト+アレイ式アダプティブドライビングビーム)/ドライバーモニタリングシステム/コネクティッドサービス(SUBARUスターリンク)/アクティブトルクスプリットAWD/電子制御ダンパー(ZF製)/ドライブモードセレクト/2ピニオン電動パワーステアリング/フルLEDロー&ハイビーム/ハンズフリーオープンパワーリアゲート/レッドステッチ本革巻きステアリング/アルミパッド付きスポーツペダル/12.3インチフル液晶メーター/11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテイメントシステム/本革シート/前席電動調節機構/アクセスキー対応運転席ポジションメモリー機能/前後席シートヒーター/ダークグレーシリカ塗装フロントグリル/マフラーカッター/18インチアルミ/左右独立温度調節式フルオートAC/電動パーキングブレーキ
●ボディカラー:クリスタルホワイトパール(op3万3000円)
※価格はすべて消費税込み

アイサイトXが標準になるEXは50km/h以下で作動する渋滞時ハンズオフアシストを装備
アイサイトXが標準になるEXは50km/h以下で作動する渋滞時ハンズオフアシストを装備
大幅に機能が充実したアイサイトXは安心・安全なドライブをサポート 各種制御は緻密で的確
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