BMWの新世代電気自動車SAV「iX」が予約受注をスタート

BMWが旗艦SAVの新型EVモデル「iX」の予約受注をBMWオンライン・ストアで開始。納車は2021年秋以降を予定

 BMWジャパンは12月16日、新世代の電気自動車SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)となる「iX」の予約受注を開始した。受付はBMWオンライン・ストアのみで実施。ユーザーへの納車は2021年秋以降を予定している。

▲次世代の電気自動車SAV の旗艦モデルに位置するBMW iXの予約受注をBMWオンライン・ストアで開始。特典として、予約者には日本導入時の早い段階での納車が約束される
▲次世代の電気自動車SAV の旗艦モデルに位置するBMW iXの予約受注をBMWオンライン・ストアで開始。特典として、予約者には日本導入時の早い段階での納車が約束される

 改めて「iX」の特徴を解説していこう。
 BMWの次世代の旗艦SAVに位置するiXは、基本骨格に新世代のCLAR(Cluster Architecture)プラットフォームとアルミスペースフレーム構造およびカーボンファイバー製ケージによる軽量・高剛性化を果たしたボディを採用。ここに第5世代の「BMW eDrive」を搭載する。電気モーターは前後に1基ずつ、計2基を配置し、最高出力は370kW(500ps)以上を発生。駆動用電池にはエネルギー含量100kWh以上の高電圧バッテリーを組み合わせ、航続距離はWLTPサイクルで最大600km以上、複合電力消費は21kWh/100km未満を実現する。また、性能面では0→100km/h加速が5秒未満と公表した。

▲パワートレインには第5世代の「BMW eDrive」を搭載。電気モーターは前後に1基ずつ、計2基を配置し、最高出力は370kW(500ps)以上を発生する。航続距離はWLTPサイクルで最大600km以上を実現
▲パワートレインには第5世代の「BMW eDrive」を搭載。電気モーターは前後に1基ずつ、計2基を配置し、最高出力は370kW(500ps)以上を発生する。航続距離はWLTPサイクルで最大600km以上を実現

 充電に関しては、CCU(Combined Charging Unit)と呼称する新世代の充電ユニットを採用。充電に要する時間は、200kWまでのDC高速充電でバッテリー容量の10~80%までを約40分でこなす。また、10分の高速充電で約120km走行分(WLTPサイクル)の電力が確保できるという。

▲キャラクターラインを減らしてゆったりとした形状のボディ面で仕立てたフォルムを基調に、BMW iブルーのアクセントを随所に施して未来的かつ存在感あふれるクロスオーバーSUVデザインを創出する
▲キャラクターラインを減らしてゆったりとした形状のボディ面で仕立てたフォルムを基調に、BMW iブルーのアクセントを随所に施して未来的かつ存在感あふれるクロスオーバーSUVデザインを創出する

 エクステリアについては、キャラクターラインを減らしてゆったりとした形状のボディ面で仕立てたフォルムを基調に、センサーとカメラおよびレーダーテクノロジーを統合したインテリジェンスパネルの役割を果たす縦型の大型キドニーグリルや歴代BMW車のなかで最もスリムに仕立てたフルLEDヘッドライト、フレームレスのドアウィンドウに面一化されたボタンタッチ式のドアオープナーハンドル、分割ジョイントを省いたリアゲートとそこに組み込むスリムなLEDリアコンビネーションランプ、そして随所に施したBMW iブルーのアクセントなどを採用して、未来的かつ存在感あふれるクロスオーバーSUVデザインを創出する。空力特性も重視し、フロントおよびリアやアンダーフロアセクション、そしてホイール表面にターゲットを絞ったエアロダイナミクス対策によって、空気抵抗係数(Cd値)は0.25という優秀な数値を達成した。ボディサイズに関しては、全長および全幅がX5、全高がX6と同レベルに設定し、ホイールはX7と同サイズで仕立てている。

▲12.3インチのインフォメーションディスプレイおよびフレームレス・ガラスサーフェスの14.9インチのコントロールディスプレイで構成するフルデジタルスクリーンやモータースポーツからヒントを得たBMW車初の六角形ステアリングホイールを装備
▲12.3インチのインフォメーションディスプレイおよびフレームレス・ガラスサーフェスの14.9インチのコントロールディスプレイで構成するフルデジタルスクリーンやモータースポーツからヒントを得たBMW車初の六角形ステアリングホイールを装備
▲センターコンソールにはギア選択のための新型ロッカースイッチ、タッチコントローラー、車両機能を制御するアクティブハプティック入力を備えたイルミネーテッド・ガラスエフェクト・コントロールサーフェスを配する
▲センターコンソールにはギア選択のための新型ロッカースイッチ、タッチコントローラー、車両機能を制御するアクティブハプティック入力を備えたイルミネーテッド・ガラスエフェクト・コントロールサーフェスを配する

 内包するインテリアは、5名の乗員がゆったりとくつろげるラウンジのような空間に、スリムな造形のダッシュボードや12.3インチのインフォメーションディスプレイおよびフレームレス・ガラスサーフェスの14.9インチのコントロールディスプレイで構成するフルデジタルスクリーン、ヘッドレスト一体型の新開発フロントシート、大型のエレクトロクロニックシェエード付きパノラミックガラスルーフ、モータースポーツからヒントを得た高機能なマルチファンクションボタンを配する六角形ステアリングホイール、高品質な家具のようなアピアランスを有したセンターコンソール、2.5ゾーンのオートマチックエアコンディショナーなどを採用し、最先端かつプレミアムなキャビンを具現化。また、パーツのマテリアルには高品質な素材だけではなく、リサイクル材も有効に活用した。

▲センタートンネルがないため、広いレッグルームとストレージコンパートメント用スペースを確保。前席にはヘッドレスト一体型の新開発シートを装備する
▲センタートンネルがないため、広いレッグルームとストレージコンパートメント用スペースを確保。前席にはヘッドレスト一体型の新開発シートを装備する
SNSでフォローする